【漫画】幼い息子2人と乗車した母親に「育児の思い出」語り…タクシー運転手の“神アドバイス”に「思わず涙（泣）」＜作者取材＞

　タクシーの運転手から教えてもらった大切なことについて描いた漫画「育児 これだけは伝えるね。」が、Instagramで9万8000以上のいいねを集めて話題となっています。

　大雨の中、幼い息子2人とタクシーに乗った母。すると、運転手の男性が、自分の家族と重なる部分があったのか、育児の思い出を語り始めました。「でも、1つだけ伝えさせて」と教えてくれた、育児をする上でとても大切なこと。それを聞いた母は…。読者からは、「深い話で、思わず涙が（泣）」「私も胸に刻みます」「子どもの存在は何歳になっても宝物ですよね」などの声が上がっています。

タクシー運転手に感謝の気持ちを伝えたい

　この漫画を描いたのは、ブロガーの「いくら」さんです。Instagramやブログ「今日もおにぎり日和」などで漫画を発表しています。いくらさんに、作品についてのお話を聞きました。

Q.今回、漫画「育児 これだけは伝えるね。」を描いたきっかけを教えてください。

いくらさん「日々の日常漫画を投稿するような感覚で、普段通りの気持ちから描きました。その漫画が多くの人に届き、育児に悩むお母さんやお父さんからたくさんのコメントを頂けたんです。『みんな悩みながらも、毎日一生懸命育児をしているんだ』と心強かったですね。できることなら、またこのタクシーのおじさんにお会いしたい。『おじさんの言葉、大勢の人に届きましたよ』と、漫画を読んで共感してくださった皆さまを代表して感謝の気持ちを伝えたいです」

Q.突然、タクシーの運転手さんからこのような話をされたとき、どのように感じましたか。

いくらさん「育児に追われていろいろと疲れていた時期だったので、話し掛けられたときは少しおっくうに感じましたが、話を聞いていくうちに自分の中の思いがどんどんと豊かになり、最後は『一生覚えておこう』『さっそく実行しよう』と強く思いました。それと同時に、ご自身のエピソードを加えながらお話ししてくださったことにとても感動しましたね」

Q.その後、運転手さんから伝えられた言葉を育児に生かしていますか。

いくらさん「運転手さんから頂いた言葉が『褒めて育ててね』ではなく、『褒めちぎって』だったので、『たくさん絵が描けたね！』『自分で作ったの？』『頑張ったなあ！』などと少し大げさに褒めちぎるようになりました」

Q.「褒めちぎる」ようにしたことで、子どもたちに何か変化はありましたか。

いくらさん「認められているという実感があるのか、褒めちぎった後は、苦手な絵を集中してどんどん描いたり、それを積極的に見せてきたりするようになりましたね。調子が良過ぎて、家の壁紙に電車の線路を描き始めてしまうこともしばしば…（困惑）。根本的な性格である『新しいことに消極的なこと』『チャレンジするのが苦手なこと』は変わらずですが、家の中での遊び方は成長とともに広がってきたなと感じます」

Q.育児中は、どれだけ気を付けていてもついイライラしてしまったり、子どもたちに当たってしまったりすることもあるかと思います。そんなとき、どのような方法で気持ちを沈めたり、リフレッシュしたりしていますか。

いくらさん「私の対処法は、『趣味に没頭』『香りを楽しむ』『その場からいったん離れる』などです。ギターが趣味なので、歌いながらギターを弾くと少し心が落ち着きます。ギターがないときはスプーンをマイク代わりに料理をしながら歌っていると、息子たちが笑ってくれるので癒やされますね。また、ルームスプレーやハンドクリームなど、香りがあるものを使うと一瞬リフレッシュできるのでお勧めです。

『趣味に没頭』『香りを楽しむ』の効果がなくなってきたときは、少しでも心が落ち着くまで、いったんその場から離れるようにしています」

Q.この作品を旦那さまはご覧になりましたか。

いくらさん「急に多くの人が読んでくださる状況になり、『何が起きているんだろう…』と驚いたので、夫にも作品を読んでもらいました。夫は、『“褒めちぎって育てて”のシーンの息子の顔や、“世界に1人だけでも味方がいたら生きていけるから”の親子で抱き合うシーンの部分に共感してもらえたんじゃないかな』と言っていました。また夫本人の感想としては、『自分も息子をたくさん褒めてあげようと思う。それが土台になって成長していくことも多いと思うから』と言っており、夫自身も運転手さんの言葉を胸に刻んでくれました」

Q.漫画「育児 これだけは伝えるね。」について、どのような意見が寄せられていますか。

いくらさん「『褒めちぎって育てて』の言葉に対し、『子どもに対してそこまでやりきれなかったかも…』『人生をやり直せるなら、1から子育てをしてあげたい』など、お母さんたちからわが子に対する懺悔のメッセージが寄せられました。お母さんたちはみんな子どものことを思って、一生懸命育児をされているんだなあ、と感じましたね。

また、作中の『世界に1人だけでも味方がいたら、生きていけるから』『私も胸に刻みます』の言葉に対しても、たくさんの共感コメントを頂きました。運転手さんの言葉を教訓として、多くの人たちがこの漫画を保存してくださったように感じますね」

オトナンサー編集部

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