どうせ読むならポイント貯めない?

小中学生の半数以上が「ChatGPTを使ったことがある」。子どもが生成AIを有効活用するコツ

526 YOU
  • マイナビウーマン
  • |

私たち親世代は、子どものデジタル機器の付き合い方や、ITリテラシーの教え方にどう向き合ったらよいのでしょうか? ITジャーナリスト・スマホ安全アドバイザーとして活躍し、自身も二児の母である鈴木朋子さんに教えてもらいます。今回は、子どもたちにも身近になった生成AIについて、解説してもらいました。

あのLINEにも! 続々とリリースされる生成AIサービス

Pixta 95169919 m

皆さんは「生成AI」を使っていますか?生成AIが話題になり始めた頃からたった数年で、日常生活の様々な場面で目にする機会が増えています。

生成AIとは、テキストや画像、動画、音楽などのコンテンツを新たに作り上げるAIを指します。現在は数多くの生成AIがリリースされていますが、その中から主な生成AIを挙げてみます。

主な生成AI
・ChatGPT(OpenAI)
・Gemini(Google)
・Microsoft Copilot(Microsoft)
・Midjourney(Midjourney)
・Canva(Canva Pty Ltd)
・Adobe Firefly(Adobe)

01

「Gemini」アプリはAndroid版に続き、iOS版もリリース。ますます使いやすくなりました

ChatGPTやGeminiはアプリで気軽に使えるため、すでに試している人も多そうです。仕事では、Microsoft Copilotに文章を整形してもらっているかもしれませんね。画像や動画などを生成して書類にイメージ画像を付けている人もいます。一般的に「消しゴムマジック」と称される、画像の一部を削除してその部分の画像を作ってもらう機能も、生成AIによるものです。

また、LINEの「LINE AI」やTikTokのAIエフェクトなど、普段利用しているアプリでも生成AIが活用できるようになっています。

02

LINEの「LINE AI」は、ホーム画面の「サービス」から利用できます

小中学生の半数以上が生成AIを利用

では、子どもたちは生成AIを利用しているのでしょうか。ニフティキッズが行った「AIに関する調査レポート」(※1)を見てみると、74%の小中学生が「AIに興味がある」と回答。「ChatGPTを使ったことがある」と答えた小学生は50.7%、中学生は62.5%と、半数以上がChatGPTの利用経験があります。

Image  8

【小学生】「ChatGPT」を使ったことはある?(出典:ニフティキッズ)

Image  9

【中学生】「ChatGPT」を使ったことはある?(出典:ニフティキッズ)

さらに、「学校の勉強や宿題をするときに、「AI」を使ったことはある?」との問いには、小学生の36.6%、中学生の44.6%が「ある」と答えています。

Image  6

【小学生】学校の勉強や宿題をするときに、「AI」を使ったことはある?(出典:ニフティキッズ)

Image  7

【中学生】学校の勉強や宿題をするときに、「AI」を使ったことはある?(出典:ニフティキッズ)

生成AIを学習に役立てるには? 使いこなすポイント

Pixta 98722289 m

学習に生成AIを使うとなると、自分の頭で考えずに答えを導き出すといった「手抜き」のイメージを持たれます。例えば、「中学一年生の設定で読書感想文を書いて」と指示して、生成された文章を書きうつし、そのまま学校に提出してしまっては何の学びも得られません。一方で、適切な使い方を学べば生成AIを上手に学習に役立てることもできます。

読書感想文を例に挙げると、自分で書いた読書感想文を生成AIに読み込ませて、「この読書感想文に不足している部分は何?」「わかりづらい表現はない?」などと添削をお願いするやり方です。第三者(生成AI)とやりとりをしながら文章を推敲していくと、より伝わりやすく、深い内容の読書感想文が完成します。この場合はあくまで生成AIを「学習のサポート」として活用しています。

ただし、生成AIを利用した読書感想文をコンクールに出す場合には注意が必要です。生成AIの使用について制限をしているコンクールが多いため、事前に学校の先生に尋ねたり、応募するコンクールの規約などを確認しておくとよいでしょう。

Pixta 98007534 m

画像の生成AIの場合は、お子さんが想像する架空の動物を生成してもらうのも楽しいでしょう。一度生成して終わりではなく、「色を淡くして」「体つきを全体に丸くして」など何度も指示して作り上げると、よりイメージに近づけることができます。

生成AIを使いこなすには、自分のやりたいことを整理して的確に指示を出すことが重要なポイントです。この発想を学ぶと、自分の思考をすっきりと整理できるようになります。これは、生成AIを使うことでの副次的なメリットと言えます。

生成AIを利用する上での注意点

一方で、生成AIを使用する上での注意点もあります。

Pixta 63868770 m

注意点1:年齢制限

まず、生成AIは13歳以上の利用に定められていることがほとんどです。その上で、13〜18歳の子どもは保護者の同意が必要とされているサービスもあります(※2)。

もし小学生のお子さんが生成AIを使いたいと言ったら、保護者が主体となって操作してあげましょう。また、学校や教育機関向けではありますが、子どもが利用できる年齢制限なしの生成AIもあります。お子さんが通う学校に導入されているといいですね。

注意点2:情報の正確性

生成AIの情報は正確だとは限らないことにも注意が必要です。生成AIはもっともらしい文章を生成します。そのなかには、誤りが含まれていることもあります。本当に正しい情報なのか、いくつかの情報源をあたって確認することが大事です。

生成AIが出力した画像がネット上に流れ、本当に起きた事件だと勘違いされて騒ぎになった事例もあります。生成AIが作り出す偽情報や誤情報にだまされないように、大人も一緒に注意する必要があります。

04

生成AIは偽情報、誤情報を生成することがある(出典:総務省「生成AIはじめの一歩」※3)

注意点3:個人情報

生成AIはユーザーが入力した情報を学習データとして利用することがあります。氏名や住所、電話番号などの個人情報を入力すると、蓄積されてしまうこともあります。学習させない設定がある場合でも、一定期間は履歴が保存されるため、個人情報の入力は避けておきましょう。

注意点4:著作権・知的財産権

最近問題となっている事例に、「〇〇風」イラストの生成があります。既存の作品やキャラクターを模倣したものを生成した場合、著作権や知的財産権を侵害するリスクがあるため、生成した画像を安易に公開しないよう注意が必要です。

注意点5:不適切なプロンプト

生成AIは暴力的なもの、性的なもの、差別的なものなどを生成しないように設計されていますが、すべての生成AIが完璧にガードできるとは限りません。ネットに「脱獄プロンプト」などの情報が流れていますが、生成AIを使うときは子どもと画面を見るようにして、有害コンテンツを生成しないように見守ってください。また、誹謗中傷にあたるような画像を生成しようとした場合も、厳しく注意することが大切です。

まとめ

生成AIは使用にあたって注意点はありますが、上手に活用すれば子どもの学習や、力を伸ばすサポートなどに役立てることができるものです。現在も新たなテクノロジーとして急速に進化し、お子さんたちが成長する頃には当たり前の技術になっていると思われます。今の段階で生成AIに触れておくことが、子どもたちの成長や将来の夢につながるかもしれません。

Google Workspace for Educationに含まれるGeminiは、2025年8月に全年齢に対応する予定とのこと。ぜひ、この機会に親子で生成AIの勉強に取り組んでみてくださいね。

※1 ニフティキッズ「AIに関する調査レポート」
※2 ChatGPT利用規約
※3 総務省「生成AIはじめの一歩」

(文:鈴木朋子、編集:マイナビ子育て編集部)

この記事もおすすめ
子どもが知らない人とやり取り!? 親が意外と知らないSNSの利用可能年齢







執筆者プロフィール
鈴木朋子さん

ITジャーナリスト・スマホ安全アドバイザー

スマホやSNSなど、身近なITサービス全般に関する記事を執筆。なかでもSNSに関しては、コンシューマーからビジネスまで広く取材を行い、最新トレンドを知るジャーナリストとして定評がある。また、安全なIT活用をサポートするスマホ安全アドバイザーとして記事執筆や講演も行う。

著書は『親が知らない子どものスマホ』(日経BP)、『親子で学ぶ スマホとネットを安心に使う本』(技術評論社)、『インターネットサバイバル 全3巻』(日本図書センター)など。

実は損している?

ニュースを読んでポイントが貯まるサービスがあるのを知っていますか?ポイントサイトのECナビでは好きなニュースを読んでポイントを貯めることができるのです。(※ECナビはPeXの姉妹サイトです。)今日読んだニュースが実はお小遣いになるとしたら、ちょっと嬉しいですよね。

ポイントの貯め方はニュースを読む以外にも、アンケート回答や日々のネットショッピングなど多数あるので、好きな貯め方でOK!無料で登録できてすぐに利用できます。貯まったポイントはPeXを通じて現金やAmazonギフトカードなどに交換できます。

運営実績も15年以上!700万人以上の方がポイントを貯めています。毎日好きなニュースを読んでお小遣いを貯めてみませんか?

YOUの気持ち聞かせてよ!

いいね いいね
ムカムカ ムカムカ
悲しい 悲しい
ふ〜ん ふ〜ん
NEWS一覧へ
PeXポイントで賞品を当てよう!

ポイント ポイント獲得の流れ

ポイント獲得の流れ

ポイント ルール・注意事項

ポイント獲得!!