スマホの写真や動画…思い出を消したくない プロが“推す”保存法 「オンラインストレージアプリ」のメリット&おすすめアプリ3選
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スマートフォンで写真や動画を撮影している人は多いと思います。写真や動画を撮影すると、本体のメモリーがいっぱいになって、中にはせっかく撮った思い出や記録を泣く泣く削除しているという人もいるかもしれません。ファイルやデータをインターネット上に保存し、どのデバイスからでもアクセス、共有できるサービス「オンラインストレージアプリ」というものがあります。そこで、ビル・ゲイツさんや故スティーブ・ジョブズさんらにインタビュー経験があるテクノロジーライターで、Gマーク・パートナーショップ「AssistOn」取締役の大谷和利さんにおすすめのオンラインストレージアプリなどについて聞きました。
何を「重視」するかで変化
Q.スマホの本体保存ではなく、オンラインストレージアプリを利用するメリットはどんな点なのでしょうか。
大谷さん「スマートフォンは年々、進化を続け、特にカメラ性能の向上に伴って写真や動画のファイルサイズが大きくなる一方です。最新機種では写真1枚で10メガバイト前後にもなることが少なくありません。その結果、スマホ本体のストレージ容量はすぐに埋まってしまい、ユーザーの悩みの種となっています 。
このような背景から、オンラインストレージアプリを利用するメリットは大きく分けて4つあります。1つ目は『容量不足の解消』です。端末本体やSDカードに保存する方法は一時的には便利ですが、長期的にデータを保存し続けるには限界があります。オンラインストレージであれば、本体の容量を気にせずデータを保管でき、古いデータも削除せずに保存し続けられます 。
2つ目は『データの安全性』が挙げられます。端末の紛失や故障、誤操作による削除といったトラブルは誰にでも起こり得ます。しかし、クラウドに保存しておけば、万一のときでもデータは消えません。特に自動バックアップ機能を備えたサービスでは、以前にスマホ本体から消したデータも復元可能なので、重要な写真や連絡先を失わずに済みます 。
3つ目は『マルチデバイスでの利便性』です。オンラインストレージならば、スマートフォン、パソコン、タブレットなど、異なるデバイスから同じアカウントでアクセスできるため、いつでもどこでもデータを利用できます。また、異なるOSのスマホへの機種変更などの際にも、データ移行が容易にできるのは大きな利点です 。
そして、大手のクラウドサービスを利用したオンラインストレージには、個人では実現できないレベルでデータが保護されるため、大きな『安心感』が得られる点が4つ目のメリットといえます。
Q.では、どんなストレージアプリを選ぶべきなのでしょうか。
大谷さん「オンラインストレージアプリは数多くありますが、何が適しているかは、何を重視するかでも変わってきます。価格や容量も大切ですが、個人情報保護の観点からプライバシーやセキュリティに関するポリシーも重要です。
まず大切なのは『料金と容量のバランス』です。多くのサービスは無料で数ギガバイトを提供していますが、それ以上は有料となり、上限も決まっています。200ギガバイトを超えると一気に料金が高くなるサービスもあるため、長期的な利用を考えると費用負担が大きくなりがちです 。
次に『自動バックアップ機能』の有無です。写真や動画を逐一アップロードするのは手間がかかりますが、自動バックアップ機能があれば、Wi-Fi接続時や充電中など条件を設定して、定期的に自動で保存してくれます。誤って端末からデータを消してしまっても、簡単に復元できるわけです 。
3つ目は「対応デバイスと互換性」です。特に仕事や家庭で異なる環境を行き来する人にとって、iOS、Android、Mac、Windowsなどの異なるデバイス間で利用できるか、そして複数の端末で同じアカウントを使えるかが重要になります。
また、『セキュリティーと信頼性』も忘れてはなりません。暗号化やアクセス管理が施されているか、どのクラウド基盤を利用しているかによって安心感は変わります。特に個人情報や大切な思い出の写真を預ける以上、堅牢なシステムを備えたサービスを選ぶべきです 。
最後に『使いやすさ』もポイントです。ストレージサービスは長く使うものだからこそ、アプリの操作性やUIのシンプルさが快適さを左右します。特に、頻繁に使うバックアップや検索が直感的に行える設計であるかどうかが重要です。
Q.大谷さんがおすすめするオンラインストレージアプリを教えてください。
大谷さん「前述した観点を踏まえて、主なオンラインストレージのポイントをまとめてみました。
◆Google Drive
GメールやGoogleのサービスとの相性がよいのですが、情報がAIの学習などに使われる可能性があります。
◆MEGA
セキュリティーが高く無料プランの容量(10ギガバイト)が大きめ。
◆Dropbox
手軽なファイル共有向け。
◆BOX
企業向け機能が豊富で高セキュリティー。
◆HOZON
セキュリティーとコスパも含めて機能バランスに優れています。
コスパとプライバシーに着目してみると、Google Driveは無料で使える15ギガバイトのストレージが魅力ですが、この容量はGメールやGoogleフォトの保存領域と共通で、実質的にはこれより少なくなります。
また、同社のプライバシーポリシーでは保存したデータを広告目的には使わないとされているものの、他の用途には利用できる余地が残されていることが気になる点です。
MEGAは、知名度が低いながら、プライバシー保護やセキュリティーの高さをアピールしています。以前は無料プランの容量が20ギガバイトで最近になって10ギガバイトに減った点が気になりますが、それでも他によくある5ギガバイトよりは大容量です。個人情報保護を重視しつつ、無料で、そこそこ大きめのオンラインストレージを利用したい場合には、よい選択肢といえるでしょう。同様にBOXも10ギガバイト無料で強固なセキュリティーが特徴ですが、どちらかといえば、企業ユーザー向けです。
一方で、HOZONには無料プランはありませんが、月額550円という低価格かつ容量無制限で利用できる点が大きな特徴で、iOS、Android、Windows、Macと幅広いプラットフォームをカバーして、モバイルアプリからの自動バックアップ機能も搭載されています。特にiOSでは連絡先やカレンダーも含めて、端末ごと・日付ごとに保存されるため、特定の日の状態に戻すことも可能です 。iCloudや他のサービスから直接データを移行できる仕組みもあり、利便性は非常に高いといえるでしょう。また、クラウド基盤がAmazonのAWSのため、暗号化とアクセス管理による高い安全性が確保されることも安心材料です。
逆に注意点としては、1ファイルあたりの最大容量が5ギガバイトという制限がありますが、日常的な写真や動画、ファイルの保存には十分といえます。すでにさまざまなオンラインストレージを無料プランで使われている方もおられると思いますが、有料プランへの移行時、あるいは無料サービスは残したまま、もっと容量が必要な場合の選択肢としても、HOZONはおすすめです」
子どもや家族との思い出、友人との旅行など、大切な思い出は残しておきたいですよね。大谷さんのアドバイスを参考に自分の目的や用途に合わせて、オンラインストレージを選ぶようにするとよいかもしれません。
オトナンサー編集部
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