おおすみ型輸送艦じゃダメ!? 海自の大改編で新編の「水陸両用部隊」旗艦はどの艦?
- 乗りものニュース |

水陸両用戦機雷戦群「旗艦」は、ひゅうが型DDH
日本政府は2026年3月6日の閣議において、2025(令和7)年度の主要な部隊の新編などに係る「自衛隊法施行令等の一部を改正する政令」などを決定しました。
2026年2月から3月にかけて実施された日米共同演習「アイアン・フィスト26」に参加した護衛艦「いせ」と輸送艦「おおすみ」(画像:海上自衛隊)。
このなかで、注目すべきは海上自衛隊に関するところでしょう。海自は、水上艦艇部隊を一元的に指揮監督する体制を整備するため、自衛艦隊隷下の護衛艦隊および掃海隊群を廃止して、水上艦隊を新編します。編成日は2026(令和8)年3月23日です。
この水上艦隊の新編にともない、護衛艦隊だけでなく隷下の第1~第4護衛隊群、いわゆる「二ケタ護衛隊」と呼ばれる第11~15護衛隊、そして掃海隊群の名が消え、新たに「第1水上戦群」「第2水上戦群」「第3水上戦群」と、「水陸両用戦機雷戦群」および「哨戒防備群」に生まれ変わります。
また、水上艦隊と第1水上戦群および哨戒防備群の司令部は横須賀に、第2水上戦群の司令部は呉に、第3水上戦群の司令部は舞鶴に、水陸両用戦機雷戦群の司令部は佐世保に置かれることになります。
現在、1個護衛隊群にはDDH(ヘリコプター搭載護衛艦)×1隻、DDG(ミサイル護衛艦)×2隻、DD(汎用護衛艦)×5隻の計8隻が所属しています。そして、この8隻で1個護衛隊群隷下に、DDH×1隻、DDG×1隻、DD×2隻から成る護衛隊と、DDG×1隻、DD×3隻から成る護衛隊が編成されています。しかし、護衛隊群の後身となる水上戦群がどのような編成になるのか、現在のところ公表されていません。
一応、全通甲板を備えるいずも型2隻と、ひゅうが型2隻の計4隻のDDHに関しては、いずも型2隻とひゅうが型1隻が前出の3個水上戦群に1隻ずつ所属する一方、残るひゅうが型1隻は水陸両用戦機雷戦群に配備され、実質的な旗艦の役割を担う見通しです。
いずも型との決定的な違い 単艦でも戦える重武装なひゅうが型
海上自衛隊初の全通甲板型DDHとなったひゅうが型(基準排水量約1万3950トン)は、2006年度予算と2008年度予算で建造を開始しました。大きな特徴としては、それ以前のDDHでは困難だった複数のヘリコプターを同時に運用できる航空機運用機能をはじめ、指揮統制・通信機能や医療機能が強化されている点が挙げられます。
護衛艦「ひゅうが」が股間防空用ミサイルESSMを射撃した瞬間(画像:海上自衛隊)。
ひゅうが型は主要兵装として、対空ミサイルESSM(発展型シースパロー)と対潜ミサイルASROC(アスロック)を発射できるMk.41 VLS(垂直発射装置)1式(16セル)と三連装短魚雷発射管2基、OQQ-21ソナーシステム、CIWS(高性能20mm機関砲)2基を備えるほか、哨戒ヘリコプター等を最大10機搭載できることから、対潜戦と対空戦、さらには哨戒ヘリコプターと対艦ミサイルの組み合わせによる対水上戦も可能となっています。
こうした、ひゅうが型の充実した武装は、続くいずも型DDHが排水量で約6000トン増加しF-35B戦闘機を含む航空機の運用能力を持つ一方、搭載火器を近接防空ミサイルSeaRAMとCIWS、魚雷防御システムにとどめ、他の艦艇の護衛を必要とするようになった点とは対照的です。そして、この自前の攻撃力は、航空機や艦艇だけでなく、陸上からの多様な脅威に曝される沿岸海域の作戦にとって不可欠といえるでしょう。
ひゅうが型は、1番艦「ひゅうが」が2009年3月、2番艦「いせ」が2011年3月に相次いで就役しました。その後、2013年6月のアメリカにおける統合訓練「ドーン・ブリッツ13」への「ひゅうが」の参加を皮切りに、両艦は水陸機動団演習や日米共同訓練「アイアン・フィスト」などへ随時参加し、旗艦の役割を務めるなどしています。ちなみに、今年(2026年)2月11日から3月9日まで実施された「アイアン・フィスト26」にも「いせ」が参加しています。
旗艦は「ひゅうが」「いせ」どっち!? 司令部の配置から読み解く新編成
海上自衛隊では、こうした水陸両用戦訓練に派遣する部隊について、ひゅうが型とおおすみ型輸送艦を組み合わせ、そこに汎用護衛艦(DD)やミサイル護衛艦(イージス艦)を同行させる編成としています。
2026年2月から3月にかけて実施された日米共同演習「アイアン・フィスト26」に参加した護衛艦「いせ」と輸送艦「おおすみ」(画像:海上自衛隊)。
ただ、司令部は一貫して、おおすみ型ではなく、ひゅうが型に置く形をとっています。これは、おおすみ型に指揮統制機能や航空機の管制・整備機能が欠けているためとされています。
ちなみに、「ドーン・ブリッツ2013」の際、「ひゅうが」はSH-60K哨戒ヘリコプター3機と陸上自衛隊のAH-64D戦闘ヘリコプター2機を搭載。これに、護衛艦「あたご」および輸送艦「しもきた」(モスボールした陸上自衛隊CH-47輸送ヘリコプターを2機搭載)と艦隊を組んで参加し、陸上自衛隊西部普通科連隊の着上陸訓練を支援しました。
気になるのは、「ひゅうが」と「いせ」のどちらが、発足時の水陸両用戦機雷戦群の所属になるのかという点でしょう。これについては、「ひゅうが」の定係港が舞鶴、「いせ」が佐世保であることを鑑みると、後者、すなわち「いせ」になる可能性が高いと思われます。なぜなら、前述したように第3水上戦群の司令部は舞鶴に、水陸両用戦機雷戦群の司令部は佐世保に置かれるからです。
いずれにせよ、3月23日になれば編成は明らかになります。海上自衛隊の創設以来の大改編は間もなくです。
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