ついに購入契約締結! 海自「空前の巨大戦闘艦」向け最新鋭レーダーの心臓部を富士通が製造へ 都内で署名式典
- 乗りものニュース |

ついに購入契約締結 協力関係は一層強化へ
アメリカの大手防衛関連企業であるロッキード・マーティンと日本の富士通は2026年2月12日、海上自衛隊のイージス・システム搭載艦(ASEV)向けの艦載レーダーであるSPY-7の構成品に関する購入契約を締結し、都内で署名式が行われました。
2025年5月に千葉県の幕張メッセで開催された「DSEI Japan 2025」のロッキード・マーチンブースに展示されたイージス・システム搭載艦の模型(乗りものニュース編集部撮影)。
ASEVは、配備が中止された陸上配備型イージス・システム「イージス・アショア」の代替となる艦艇です。基準排水量は1万2000トン、速力は約30ノット(約55.6km/h)。動揺に強く、居住性も向上させる方針が示されています。乗組員は約240人となる見込みで、これまでのイージス艦より20%以上の省力化が図られます。
建造数は2隻で、1番艦は2024年8月23日に三菱重工業、2番艦は2024年9月18日にJMU(ジャパン・マリンユナイテッド)と建造契約を締結。1番艦は2027年度、2番艦は2028年度の就役を目指すとしています。
そして、このASEVの主要なセンサーとなるのがSPY-7です。SPY-7は、ロッキード・マーティンが開発した世界でも最新鋭の艦載レーダーで、従来イージス艦に搭載されてきたSPY-1レーダーと比べ、探知距離は3.3倍を誇るほか、飛来するミサイルの弾頭と囮弾頭やデブリなどとを識別することができるなど、探知精度も大きく向上しています。また、稼働中も修理が可能であるなど整備性も高いといった特徴もあります。
ロッキード・マーティンは、SPY-7の中核部品である「サブアレイスイート(電波送受信モジュール)」に電源を供給する「Power Supply Line Replaceable Unit(PS LRU)」の製造に関し、2025年5月に富士通と覚書(MOU)を締結しており、今回締結された契約はこのMOUに基づく最初の購入契約になります。
今回の購入契約締結について、ロッキード・マーティンのチャンドラ・マーシャル副社長兼ゼネラルマネージャーは「富士通との協力は、日本を拠点とするASEVのSPY-7レーダーのサプライチェーンを確立し、今後、数十年にわたる任務遂行能力を維持するというロッキード・マーティンのコミットメントを確固たるものします」とコメントしています。
また、富士通の宮崎健一郎ナショナルセキュリティ事業本部 本部長は「SPY-7レーダー製造への参画は、日本の防衛産業における国内生産基盤および維持整備基盤の強化に大きく寄与するものであり、将来にわたり日本の防衛力を支える重要な取り組みであると考えております」とコメントしており、今回の契約を契機に、今後単なる部品製造にとどまらない協力関係を両社が築いていくことになるのかが注目されます。
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