在宅ワーカーこそ「定期チェック」が重要な“病気”とは? 「座りっぱなし」に隠れたリスクを医師が解説
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「在宅ワークの人が注意すべき病気」とは?
新型コロナウイルス感染症の流行を経て在宅ワークが定着しました。通勤時のストレスから解放されるメリットがある一方、座りっぱなしによる健康上のデメリットも指摘されています。用賀きくち内科 肝臓・内視鏡クリニック(東京都世田谷区)院長で総合内科専門医、消化器病学会専門医の菊池真大さんによると、在宅ワークの人ほど定期チェックが重要になる病気があるといいます。そこで、菊池さんに在宅ワークをする人が気を付けるべき病気について聞きました。
無意識の“消費カロリー”が激減してしまう
Q.ズバリ、「在宅ワークの人が注意すべき病気」はどういった病気でしょうか。
菊池さん「在宅ワークの人は、脂肪肝に注意しましょう。脂肪肝とは、本来なら脂肪がたまらないはずの肝臓に、脂肪が過剰にたまってしまう病気です」
Q.なぜ脂肪肝に注意が必要なのでしょうか。
菊池さん「運動不足により筋肉や基礎代謝が低下してしまうためです。“リモート脂肪肝”や“デスクワーク脂肪肝“と言える人が多くなります。特に原因として、3つの点が挙げられます」
(1)座位時間の増加
在宅ワークでは通勤や移動がなくなり、特に太ももの裏のハムストリングなどの下肢筋肉や、姿勢を支える腸腰筋が使われなくなります。そのため、筋肉量が落ち、脂肪が燃えにくい体になってしまいます。脂肪肝治療では「ハムストリングや腸腰筋を意識した運動療法」を指導するクリニックもあります。
(2)NEAT(非運動性活動)の消失
在宅ワークでは「駅まで歩く」「オフィス内を移動する」「階段を使う」といった“無意識の消費カロリー”が激減してしまい、こうした日常活動で生活をしていると、脂肪肝の温床になります。
(3)肝臓は「沈黙の臓器」で気付きにくい
肝臓は「沈黙の臓器」であり、症状が出ないうちに評価することが重要です。在宅ワークでは健診機会が減り、気付かないうちに脂肪肝が進行するリスクが高まります。
Q.脂肪肝をできるだけ防ぐには、どのような対策が求められるのでしょうか。
菊池さん「脂肪肝を防ぐためには、先述の『ハムストリングや腸腰筋を意識した運動療法』のほか、『食事療法』『正確な現状把握』『メタボとロコモ(運動器機能低下)を同時に管理する』がよいでしょう」
(1)ハムストリングや腸腰筋を意識した運動療法
下肢の大筋群や体幹部の筋肉を鍛えることで基礎代謝を上げることができ、メタボの治療と同時に、将来的な寝たきりを予防し、ロコモ予防も同時に達成できます。
(2)食事療法(アルコール、果糖を控える)
アルコール制限、甘い飲料・菓子類を減らすことで脂肪肝の改善につながります。
(3)正確な現状把握(FibroScan・体成分分析)
フィブロスキャン(FibroScan)という検査機器で肝脂肪量・肝硬度を数値化し、体の成分が分かるインボディ(InBody)で体の各部位の筋肉量・脂肪量を測定します。これにより、全身の代謝バランスを包括的に評価することができます。「沈黙の臓器」である肝臓の状態を可視化し、早期に対策することが重要です。
(4)メタボとロコモを同時に管理する
メタボによる脂肪沈着とロコモによる筋肉低下は表裏一体であり、同時に管理することが健康寿命の鍵となります。
(5)定期的な健診・フォローアップ
脂肪肝は症状が出ないため、数値の変化を追うことで改善の方向性が明確になります。また、在宅ワークの人ほど定期チェックが重要です。
オトナンサー編集部
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