海自「空前の巨大戦闘艦」整備が本格化へ これまでのイージス艦より能力アップ! コストはどれだけ違う?
- 乗りものニュース |

いよいよ量産・配備段階に!
船体規模はイージス艦「まや」の1.5倍に
防衛装備庁は2025年4月、今年度から建造が開始される新艦種「イージス・システム搭載艦」のライフサイクルコスト(総経費)を公表。取得プログラムがおおむね予定どおりに進捗していると発表しました。現在は基本計画・基本設計が完了し、量産・配備段階に移行したとしています。
現時点で最新のイージス艦であるまや型護衛艦。イージス・システム搭載艦の船体規模は、1.5倍大型化するという(画像:海上自衛隊)
イージス・システム搭載艦は、配備が中止された陸上配備型イージス・システム「イージス・アショア」の代替となる艦艇です。基準排水量は1万2000トン、速力は約30ノット(約55.6km/h)が想定されており、就役後は西側で最大の水上戦闘艦となる見込みです。
乗組員は約240人となる予定で、これまでのイージス艦より20%以上の省力化が図られます。動揺に強く、居住性も向上させる方針が示されています。
防衛装備庁によると、「イージス・システム搭載艦」を40年間運用した場合のライフサイクルコストは、2隻で総額1兆9416億円とのこと。現時点で最新のイージス艦である、まや型護衛艦のライフサイクルコストは2隻で約1.4兆円となり、それと比べると約1.4倍になるといいます。
中谷元 防衛大臣は2025年4月18日の記者会見で「イージス・システム搭載艦は、まや型護衛艦よりも単純に船体規模が1.5倍大型化し、最新鋭のレーダーや約1.3倍の搭載数を有する垂直発射装置(VLS)が装備されているという性能の差がある」としたうえで、「イージス・システム搭載艦のライフサイクルコストは、まや型護衛艦と比較しても妥当」と述べています。
防衛装備庁はライフサイクルコストを削減するため、乗員教育についてはアメリカ海軍との既存の枠組みを最大限活用するほか、維持整備態勢についてもコスト抑制に向けた適切な態勢を検討していく方針を示しています。
「イージス・システム搭載艦」の1番艦は2024年8月23日に三菱重工業、2番艦は2024年9月18日にジャパン・マリンユナイテッドと建造契約が締結されています。1番艦は2027年度、2番艦は2028年度に就役する予定です。
就役後は、主にBMD(弾道ミサイル防衛)を担当し、「最新鋭イージス艦と同等以上の能力」が付与される予定です。これにより、既存のイージス艦8隻がBMD任務から解放され、南西諸島方面の洋上侵攻阻止に振り向けることも可能になります。
主要装備は「SM-3ブロックIIA」弾道ミサイル迎撃誘導弾や、HGV(極超音速滑空兵器)への対処能力を持つ「SM-6」対空ミサイルなどを想定。各種能力が向上するため、 VLS(垂直発射装置)は、まや型護衛艦の96セルから128セルに増強されます。
なお、従来のイージス艦は、対空レーダーとしてSPY-1を搭載するのに対し、イージス・システム搭載艦は「イージス・アショア」用だったSPY-7レーダーを搭載します。
船体が大型のため拡張性にも優れており、2032年以降、敵の脅威圏外から攻撃が可能な「12式SSM能力向上型」や「トマホーク」巡航ミサイルなどを搭載する予定。ドローンによる飽和攻撃に対処する高出力レーザーなども装備する見込みです。
防衛省は今年度予算に、「イージス・システム搭載艦の整備に伴う関連経費」として865億円を計上。実射試験を含む、各種試験の準備などを進めるとしています。
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