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ポイント制度で「回数券問題」解決なるか 鉄道乗車ポイント 2020年代は変化の時代に?

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交通系ICカードにクレジットカードを登録し鉄道を使うと、乗車ポイントが貯まるサービスが2010年代、大手鉄道会社を中心に広まりました。このポイント制度、2020年代は「回数券問題」を解決するなど、変化の時代になるかもしれません。

乗るほどポイントが貯まる クレジットカードと紐づけた交通系ICカード

 鉄道事業者のポイント還元サービス(乗車ポイント)が拡大しています。国内最大の鉄道事業者であるJR東日本は2019年10月1日から、同社の交通系ICカード「Suica」による鉄道利用に応じて、JR東日本グループで利用できる「JRE POINT」を付与するサービスを開始しました。

 事前にJRE POINTのウェブサイトで、カードIDと番号を登録してから鉄道を利用すると、モバイルSuicaの場合は50円で1ポイント、通常のSuicaの場合は200円で1ポイントの還元が受けられます。貯まったポイントは1ポイント1円でSuicaにチャージしたり、駅ビルでの買い物や飲食の支払いに使用したりできます。

Large 200309 jrepoint 01交通系ICカード「PASMO」の券面(乗りものニュース編集部撮影)。

 事前にチャージして利用するプリペイド型交通系ICカードのポイント還元サービスは、東京メトロが2007(平成19)年3月にクレジットカード「Tokyo Metro To Me CARD」の利用者を対象に、登録された交通系ICカード「PASMO」で乗車をするとポイントが貯まる「メトロポイント Plus」サービスを開始したことに始まります。

 小田急電鉄も同年6月より、「OPクレジットカード」によるPASMOオートチャージサービス利用者が、そのPASMOで小田急線を利用すると利用額に応じたポイント還元がなされる「小田急乗車ポイント」サービスを開始するなど、自社クレジットカードと紐づいたポイント還元サービスの導入が進みました。

2010年代 乗車ポイントをこぞって導入した鉄道各社

 一方、2010(平成22)年に導入された名古屋圏の交通系ICカード「manaca」は、クレジットカード保有と関係なく、利用実績に応じて料金が還元されるポイント還元サービス「manacaマイレージポイント」を初めて導入しました。

 東京都交通局も2011(平成23)年、事前に登録したPASMOを利用して都営地下鉄、都電荒川線などを利用した際にポイントを付与するサービス「ToKoPo」を開始するなど、2010年代はICカード利用そのものにポイント還元をするサービスが普及した時代だったといえるでしょう。冒頭で紹介したJR東日本のJRE POINTもそのひとつに位置付けられるサービスです。

Large 200309 jrepoint 02サービスによっては、駅構内の自動販売機などを利用してもICカードにポイントが貯まる(画像:写真AC)。

 ただ、乗車ポイントサービスは乱立気味で、各社システムも異なるため、利用者にとってはややこしいのが実情です。東京メトロでは2018年から「メトロポイント Plus」に加えて、事前に登録したPASMOにポイントが貯まる「メトポ」のサービスも開始。ふたつの乗車ポイントシステムが併存する形となっています。To Me CARD保有者であれば両方のポイント制度に登録して、それぞれの還元を受けることも可能ですが、分かりにくさは否めないと筆者(枝久保達也:鉄道ライター・都市交通史研究家)は思います。

 そうしたなかで、交通系ICカードの乗車ポイント制度には、次の時代に向けた新しい方向性が見えてきつつあります。それが、回数券の代替措置としてのポイント還元制度です。

たとえば11回乗ると10%還元 回数券の役割を乗車ポイントが担う?

 磁気乗車券の縮小、廃止を進めたい鉄道事業者にとって、磁気券で発行される回数券は厄介な存在です。定期券に次ぐ割引率の回数券は愛用者が多く、これを廃止しようとすれば大幅なサービス低下だとして大反発にあってしまいます。

 交通系ICカードに回数券データを格納できるようにするという選択肢もありますが、莫大なシステム改修費用が必要となるため現実的ではありません。そこで、回数券の割引の代替として、乗車回数に応じたポイント還元を拡大するといった対応策が考えられます。

Large 200309 jrepoint 03銀座線の1000系電車1001号車をデザインした、地下鉄開通90周年限定の「To Me CARD」(画像:東京メトロ)。

 現状の乗車ポイント制度の還元率は0.5%から2%程度と、あくまでもクレジットカードのポイントシステムと同等ですが、たとえば同じ区間を月11回利用した場合に、利用額の10%程度のポイント還元を行うようにすれば、回数券と同等の割引が可能になるからです。さらに利用時間や曜日に応じてポイントを付加すれば、時差回数券や土休日回数券の代替とすることもできるでしょう。

 実際、JR東日本は2019年9月、事前登録したSuicaで回数券のように繰り返し乗車すると、乗車1回分のJRE POINTが還元される新たなサービスを2020年12月以降に導入予定とすでに発表しています。このサービスの反応と定着具合によっては、回数券のポイントシステムへのシフトが一気に進むことも予想されます。

 2020年代は、鉄道のポイント還元の在り方が、大きく変わる時代になりそうです。

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