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「傍若無人な中国戦闘機だな!」じつは自衛隊側が仕掛けている場合も 空自偵察機は海の上で何してた?

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  • 乗りものニュース
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中国軍機が自衛隊機に異常接近するケースが相次いで起きました。中国の戦闘機が異常接近したことについて、日本政府は厳重な抗議を行いましたが、じつは中国を一概に非難できない模様です。

約1か月の間に4度もあった中国戦闘機の異常接近

 防衛省が明らかにしたところによると、2025年6月7日および8日、そして7月9日と10日、約1か月間において4度、自衛隊機に対して中国軍戦闘機の異常接近がありました。

Large figure1 gallery62025年6月8日、海上自衛隊のP-3Cに接近した中国空母「山東」のJ-15戦闘機。P-3Cの前を横切るような異常接近を行った。(画像:防衛省)。

 6月の事案では、海上自衛隊のP-3C哨戒機に対して、中国空母から飛び立ったJ-15艦載戦闘機が高度差のない状態で水平距離約45mまで接近しています。一方、7月の事案においては東シナ海の公海上を飛ぶ航空自衛隊のYS-11EB電子情報収集機に対し、中国本土から飛来したJH-7戦闘爆撃機が、水平距離およそ30m、垂直距離約60mにまで接近したとのこと。これは極端に短い距離で、日本政府は中国に対して再発防止を厳重に申し入れました。

 ですが、これら一覧の事象を切り取って、日本が一方的な被害者の物語として語ることはできません。

 自衛隊が、いったい何をしていたのか。その問いに踏み込むとき、浮かび上がるのは、実は日本側も中国機やロシア機と同様の手法を採っている、という冷厳な事実です。

 今回、中国軍機が異常接近した相手の自衛隊機はP-3CとYS-11EBでした。どちらも旅客機がベースの機体ですが、情報収集のための機材を多数搭載しています。例えばYS-11EBなら相手が発する電波、レーダー波、通信波、指揮統制のデータリンクなどを逆探知し、性質や発信源、周波数、変調方式などの情報を収集・分析することが可能です。単刀直入にいえば、「スパイ機」の一種です。

 このYS-11EBが飛行していたのは、前述したように東シナ海の公海上空なので、形式上は問題ありません。しかしその飛行ルートが、意図的に中国本土沿岸部に接近していたとすれば、どうでしょうか。

 電子偵察機の任務や特性上、相手の基地や航空機、艦艇が発する電波を捕捉するためには、ある程度接近する必要があります。すなわち反応を引き出す「きっかけ」を作り出すためにYS-11EBはそのような飛び方をしていなかった可能性は捨てきれないのです。

 実際、各国の偵察機は、相手の防空識別圏にあえて踏み込み、領空に接近するかのような飛び方をしたりします。

日本も中国側を無条件に批判できないワケ

 この構図は、まさに自衛隊が中国機やロシア機を相手にスクランブルをかけるときの論理と鏡合わせです。航空自衛隊は、他国の軍用機が日本の防空識別圏(ADIZ)に接近すると、戦闘機をスクランブル発進させます。これは領空侵犯に備えるだけでなく、相手国に対する「こちらは見ているぞ」というシグナルを発する行為でもあります。戦闘機は一定の距離を保ちながら、目視確認や機種識別を行い、撮影・記録します。

Large figure2 gallery7海上自衛隊のP-3C哨戒機(画像:海上自衛隊)。

 中国機やロシア機が頻繁に日本のADIZに進入するのは、攻撃意図を持っているからではなく、日本側がスクランブルを行い、その行動や通信を記録し、どの部隊が、どの戦術で、どの機体を用い、どのような電波を使用したかという情報を引き出すことにあります。

 これらと同様に今回のYS-11EBの飛行は、日本が中国に対して行う情報収集活動の一環であり、偶発的な接近ではなく、自衛隊機が中国機の接近を誘う「相手が反応することを前提とした飛行」であったことは疑いようがありません。

 とはいえ、決定的に異なる点が1つあります。自衛隊のスクランブルは、安全距離を厳格に維持し、物理的衝突の危険を避ける運用を徹底しています。一方、中国機の一部には、わずか数十mまで接近し、飛行を妨げるような行為が観察されています。こうした「異常接近」は、訓練・規律・戦術的判断のいずれか、あるいは全てにおいて問題があることを示しているとも言えるでしょう。

 私たちが目にする「異常接近」という表現の背後には、国家間の静かな攻防が潜んでいることが多々あります。そして、その攻防において、日本もまた情報収集のために他国の領空に接近するという「やるべきことは、やっている」という事実があることを抜きに、今回の事案を語ってはならないでしょう。

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