異例の“再有料化”Xデー決定! 福岡の大動脈「八木山バイパス」4車線化と同時にNEXCOへ再移管 イチかバチか状態ひとまず解消?
- 乗りものニュース |
国土交通省 九州地方整備局とNEXCO西日本は2024年12月20日、福岡県内で4車線化整備中の国道201号「八木山バイパス」について、4車線開通日を2025年3月30日(日)0時と発表しました。
4車線化と同時に再有料化「八木山バイパス」
国土交通省 九州地方整備局とNEXCO西日本は2024年12月20日、福岡県内で4車線化整備中の国道201号「八木山バイパス」について、4車線開通日を2025年3月30日(日)0時と発表しました。
八木山バイパス。暫定2車線かつ山中のため、渋滞すると抜け出せない辛さがあった(画像:NEXCO西日本)。
これと同時に、八木山バイパスは国土交通省からNEXCO西日本へ移管され、“再有料化”されます。
八木山バイパスは福岡県篠栗町と飯塚市を結ぶ13.3kmのバイパス。JR篠栗線(福北ゆたか線)に沿い、福岡都市圏と筑豊地域を結ぶ大動脈として機能しています。1985年に開通し、2014年に無料開放されました。
今回、4車線化するのは西側の篠栗IC-筑穂IC間5.7kmです。残る筑穂IC-穂波東IC間7.6kmは2029年度の開通を目指して4車線化工事が進められますが、今回の西側区間の4車線化をもって、全線が再度NEXCO西日本の有料道路となります。
異例の「再有料化」は、福岡県が利用者負担による財源確保も視野に4車線化を要望し、それによって4車線化が進められることになった経緯があります。
無料化で交通量が2倍に増えたことで、事故や渋滞が増加。2車線の対面通行であるため、ひとたび事故などが起これば大渋滞になるうえ、逃げ場がなく長時間のロスを余儀なくされることも。
このため、利用者のあいだでは今でも「渋滞ガチャ」「のるかそるか」といった声がSNSなどで見られます。通行規制の回数もコロナ禍以降、右肩上がりで増加していました。
今回の4車線化で、混雑時において約7分の所要時間短縮が見込まれ、速度のバラつきが減少するといいます。県内直轄国道の平均よりも2.4倍多いという正面衝突事故の抑制も期待されています。
ちなみに、無料化前の通行料金は普通車で530円でしたが、再有料化後は280円に(利用区間にかかわらず均一)。料金所にはETCレーンも整備されます。
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