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フランスに「株式会社アキラ」なぜ!? 権利関係は問題無し? チョイスの理由は納得でした

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  • 乗りものニュース
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フランスの首都パリで開催中の航空ショーで日本語ロゴを使う「株式会社アキラ・テクノロジー」というフランス企業を見つけました。なぜ社名を日本語、なかでもカタカナにしたのでしょうか。ハナシを聞きました。

あの有名漫画と同じ社名?

 2025年6月下旬にフランスの首都パリ郊外にあるル・ブルジェ空港で開催された「パリエアショー(パリ国際航空宇宙ショー)」。会場には戦闘機や旅客機が多数展示されたほか、目の前で実際にデモンストレーション飛行を披露するなど、エアショーの名称に相応しい派手なイベントでした。

Large figure1 gallery51988年に公開された劇場アニメ『AKIRA』の4Kリマスター版。2020年4月24日、バンダイナムコアーツより発売(画像:(c)1988マッシュルーム/アキラ製作委員会)。

 しかし、本イベントの一番の目的は企業や政府・軍関係者との商談であり、会場には世界各国の航空・宇宙・防衛関係の企業が約2400社も参加、さまざまなブースを出展していました。

 その中で、日本ではまったく知られていないフランス企業ですが、日本人がその社名を見るとだれもが驚く企業が存在していました。それが株式会社アキラ・テクノロジーズ(正確には簡易株式会社:Societe par Actions Simplifiee)です。

 ブースの上に掲げられた企業ロゴは、アルファベットとは別にフランス企業でありながら、「アキラ」という日本語が赤いカタカナで併記されたものでした。まさしく、これは大友克洋作で世界的に有名な漫画・アニメ映画『AKIRA』のロゴを連想させるものといえるでしょう。

 同社は漫画やアニメにまったく関係ないエンジニアリング会社で、レース用オートバイエンジンの開発や、テスト機器の製作を主な業務にしています。なぜそのような企業が、社名に日本語の「アキラ」を採用しているのでしょうか。

 ブースにいた同社の関係者によると、「アキラ」という社名は、やはり同名の漫画をオマージュしたものだと言います。会社の創業は2003年と20年以上も前で、その社員も「正確なことはわかりませんが…」と断ったうえで、次のように社名の由来を教えてくれました。

「世界のバイク市場では、カワサキなど日本の会社やブランドが非常に有名です。そこで我々の会社も日本に因んだものにしようと思い、それで『アキラ』の名称が選ばれたのだと思います。また、アキラという単語はフランス人にも発音しやすいという特徴があります」

ピーキー過ぎないエンジンを作る会社

 実はフランスは、欧州域内におけるコミック雑誌の市場占有率で約50%を占める有力な得意先で、世界的に見ても日本に次ぐ世界第2位の規模を誇る、漫画・アニメ大国です。そんなフランス市場において日本漫画の知名度を上げる起爆剤となったのが、大友克洋作の漫画『AKIRA』でした。

Large figure2 gallery6アキラ・テクノロジーズのブースの全景。企業間取引が主体のエンジニアリング会社のため、フランス国内でも知名度はそれほど高くない(布留川 司撮影)。

 フランスの出版社グレナ社は1990年に同作のフランス語版を出版。劇場公開アニメーションも翌年の1991年には上映されています。なお、フランスの映画館で長編アニメ映画が上映されたのはこの時が初めてだったとか。

 グレナ社はその後も、日本漫画のフランス語版の出版を続け、『攻殻機動隊』や『ドラゴンボール』といった日本人なら誰でも知っている名作を手がけたほか、現在でも『ワンピース』の刊行を続けているほどで、昨今の日本国内でも普及しているデジタル配信のプラットフォームも運営しています。

『AKIRA』で描かれた独特のサイバーパンクSFの世界観は、作品自体のヒットだけでなく、その後のフランスの文化にも影響を与えており、そうしたビッグネームであるがゆえに、アキラ・テクノロジーズも、その影響力を鑑みて「利用した」といった感じなのでしょう。

 逆に言うと、企業がそのネームバリューを考慮するほど、『AKIRA』をはじめとした日本漫画の存在はフランスで大きいと捉えることもできるのかもしれません。

 ちなみに「アキラ」という単語自体は、日本人の一般的な名前になるために企業が利用しても問題がないらしく、フランス国内では「アキラ」という名前の付いた企業やブランドがほかにも複数存在しているとのことでした。

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