DHA、EPA…「オメガ3」過剰摂取で“歯”ボロボロに!? 栄養学の常識を見直すべき理由
- オトナンサー |

「血液をサラサラにするだけでなく、中性脂肪を抑制し、ダイエット効果も期待できる」という触れ込みで注目を集めたのが、体内のさまざまな機能にとって重要な多価不飽和脂肪酸(プーファ)の一種である「オメガ3脂肪酸」(以下、オメガ3)です。オメガ3の代表的な成分としてはDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)、α-リノレン酸が有名で、サバのような青魚や大豆製品などに豊富に含まれています。そのため、過去にはサバ缶がブームとなりました。
現代医学や栄養学では、オメガ3のような多価不飽和脂肪酸の積極的な摂取が推奨されていますが、実はオメガ3の過剰摂取が私たちの心身の不調の原因となっている可能性があることが、最新の研究で明らかになってきています。
脳神経外科専門医の崎谷博征さんの著書である「[図解]その油が寿命を縮める あなたが知らない健康の真実」(ホリスティックライブラリー出版)では、その実態が科学的根拠とともに解説されています。
理想的な食生活がもたらした症状
崎谷さんの著書では、オメガ3に関する恐ろしい病例が紹介されています。
都内在住の39歳のA子さんは学生時代、管理栄養士になるために大学で栄養学を学んでいました。大学で学んだ「オメガ3は血液をサラサラにする」「糖質と飽和脂肪酸は悪」という栄養学の常識について、A子さんは学生時代から忠実に実践し、家族にも生活に取り込むよう指示をしていたとのことです。
娘の勉学に協力的だった父親は、食事の9割を魚や大豆製品に切り替えただけでなく、サバやイワシなどの青魚から採取される油である「フィッシュオイル」を毎日摂取し、糖質も極力控えるという徹底ぶりでした。
髪が大量に抜けるように
しかし、この「理想的な食生活」を始めてから、親子の体に異変が起き始めたといいます。
「私も父も筋肉が落ち、病的に痩せていきました。私は髪が大量に抜け、皮膚から血管が透けて見えるようになったんです。大学の授業中に失神して、貧血と診断されました」(A子さん)
病院では輸血と鉄剤投与が始まりましたが、いくら鉄を補充してもヘモグロビン値は上がりません。その間もA子さんはフィッシュオイルや魚などの摂取を続けていたとのことです。
A子さんにとって、さらに深刻だったのは歯の問題でした。「20代から30代前半までに、かなりの歯を失いました。毎日ケアしても歯茎が炎症を起こし、神経が死んでいく。今思えば、甲状腺機能低下で唾液が出なくなっていたのです」(A子さん)
検査結果にも奇妙な点がありました。HDLコレステロールは120以上と異常に高く、医師は「長寿病」だと楽観視していました。しかし、身長が153センチのA子さんは体重が33キロまで落ち、なぜか腹部と肩だけに脂肪が蓄積するという矛盾した体形になっていたのです。
また、父親の体も悪化していきます。当時、教師だった父親は教壇に立てなくなるほどの耳鳴りやめまいなどに襲われるようになり、定年より3年早く退職。その後、飲酒をしないのに肝機能障害、さらに心筋梗塞になり救急車で運ばれたということです。その後、父親はペースメーカーを植え込みました。
「私と父は30人以上の医師に診てもらいましたが、原因を特定できませんでした」と、A子さんは症状に悩まされているときの状況を淡々とした口調で振り返ります。結局、栄養学の教科書に書かれた「理想的な食生活」を忠実に実践した彼女と父親は、10年以上にわたって健康問題に苦しめられたということです。
オメガ3の生化学的特性
崎谷さんによると、驚くべきことに「脳や心臓によい」とされるオメガ3は、実は酸化しやすい成分だということです。私たちの「健康を守るはずの油」が、逆に生命の流れを止める結果を招いているのです。
この酸化しやすい成分が体内でどのような問題を引き起こすのでしょうか。酸化したオメガ3は細胞膜の正常な機能を阻害し、酸化ストレスによる慢性炎症を誘発するといいます。さらに、ミトコンドリア機能への悪影響によってエネルギー代謝にも障害をもたらす可能性があるのです。
先述のA子さんと父親は、崎谷さんに出会ったことがきっかけでオメガ3をはじめとした多価不飽和脂肪酸の摂取をやめたといいます。現在は崎谷さんに出会う前の何倍も幸せを感じながら生きている実感があるということです。
「私が失った歯、父親の自力で動かせる心臓は戻りませんが、HDLは正常値に戻り、髪の毛もだいぶ生えて、気づけば貧血数値はなくなりました」(A子さん)
笑うのもしんどかったときから、こんなにしっかり生きている現実へとたどり着けたのは、糖のエネルギー代謝というシステムを丁寧に学び直したからだとA子さんは語ります。
新しい栄養学への視点
本書では、現代医学や栄養学で摂取を推奨されている多価不飽和脂肪酸が、実は私たちの心身の不調の主因であることを、最新の研究と豊富なエビデンスで紹介しています。
「健康のため」と信じていた常識が、あなたの寿命を縮めているかもしれません。その真実を知ることで、本当に私たちの心身の不調を招いているものが何かを見極め、心身を健やかに保つための新しい選択肢を見つけることができるのです。
重要なのは、画一的な栄養指導への過度な依存を避け、自身の体調変化に注意を払うことです。必要に応じて専門家に相談しながら、個人に合った食事法を見つけていくことが大切でしょう。健康情報を取り入れる際は、バランスを保ち、自身の体の声に耳を傾けることが何より重要です。
コラムニスト、著述家 尾藤克之
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