男友達と恋人の境界線って? 不倫ってよくないこと? アラサー女子が語る、映画『男ともだち』本音座談会
- マイナビウーマン |

出会って12年、私たちは一瞬たりとも恋人同士ではなかった——。
そんなキーメッセージが話題を呼んでいる映画『男ともだち』。20代と30代の狭間に立つ29歳の主人公・神名(松岡茉優)は、同棲中の彼氏・彰人(井上祐貴)と惰性で関係を続けながらも、妻子ある医師・真司(中島歩)との不毛な関係を重ねています。そんな彼女が7年ぶりに再会するのが、独特の距離感を持つ「男ともだち」のハセオ(成田凌)です。
仕事も恋も上手くいかずにもがいている主人公が、自身の人間関係を見つめ直しながら再生していくストーリーは、同世代の女性にとっても共感の嵐。それぞれが感じる“男ともだち”の存在意義や、恋と友情の違いなど、語りどころもたっぷりです。
今回は本作を視聴したばかりのウーマンメイトとライターが、『男ともだち』の宣伝スタッフとガチンコで語り合ってみました!
ウーマンメイト・ユリ
20代後半、フリーランス。学生時代から男友達は少ない方で、恋と友情に明確な線引きをしてしまうタイプ。
ライター・ミクニ
30代前半、フリーランスライター。恋愛コラムを多く執筆しており、だからこそこじらせ気味なところも。
映画『男ともだち』宣伝担当・なな
20代後半、『男ともだち』宣伝担当。男女問わず友達が多い方だったが、上京をきっかけに昔からの男友達と交流する機会が減ってしまっている。
映画『男ともだち』宣伝担当・あすか
20代後半、『男ともだち』宣伝担当。男女問わず友達が多い方で、仕事を抜きにしても『男ともだち』のファン。
■【刺さりポイントその1】歳を重ねるほど難しくなる、男友達との距離感
座談会に参加したのは、主人公である神名とも年齢の近いアラサー女子4人。それぞれライフスタイルや恋愛観に違いはあるものの、映画の内容には共感しまくり。まずは「男友達との関係」について語り合ってみると、序盤から鼻息荒めの座談会がスタートしました。
ミクニ 神名に寄り添ってくれる男友達のハセオは、私の周りにいる男友達とはちょっと違う部分も多かったんだけど、みんなはどう思った?
あすか 同じベッドで寝れるほどの人は……いないかな。
なな 私は、映画を見ていて学生時代にすごく仲が良かった男友達のことを思い出した。ハセオみたいに、特別な関係性があるわけではないけど、悩んでいる時にふと会いたくなる……みたいな。最近はあまり連絡を取っていなかったから、なんだか懐かしい気持ちになったかも。
ミクニ 男友達って、ただ話を聞いてくれる人が多い気がする。自分の考え方や決断にまで口を出さないでくれるから、安心して話せる時もあるよね。
ユリ 私は正直、ハセオに対して「友達にここまでする?」と思うシーンもあったかも。でも、ハセオと神名はお互い振り回し合っているというか、似たところがあるから、こうやって仲良くし続けられるのかな。
ミクニ 作中では「ハセオのこと好きなやつから見たら、一番嫌な存在だろうな」っていう指摘があったのも、印象的じゃなかった?
なな たしかに、例えば恋人に同じベッドで眠るほど仲の良い女友達がいたら不安になるよね。泊まったって何も起こらないこともあると思うけど、それって証明できないし……。異性の友情の難しさも描かれていたと思う。
あすか 男友達との関係には、賞味期限がある気がする。だからこそ、神名とハセオの関係を懐かしく感じちゃうのかも。
ミクニ 大人になると、曖昧な関係が許されにくくなっていくよね。恋人なら恋人。夫婦なら夫婦。男友達と友達でいるためには、一定の距離を越えたらダメ……って、思い込んでしまっているよね。
■【刺さりポイントその2】恋人だけいればいい? 主人公を取り巻く3人の男性のリアルさ
神名を取り巻く登場人物たちもまた、リアル。真面目だけど寄り添い方が不器用な恋人、不思議な魅力を持つ浮気相手、他人の人生や悩みに、良くも悪くも深く切り込んでくる昔の親友……。どこかで会ったことがあるようなキャラクターたちのセリフを聞いていると、思わず自分の人間関係と比較してしまいそう。
そんな彼らの言動についても、さまざまな意見が飛び出しました。
ミクニ 作品内には、地に足ついた生活を送っていそうな恋人の彰人や、不倫相手の真司も出てくるけど、みんなは誰派?
あすか 年上で医師の真司は、ハセオとはまた違った魅力があるよね。会う時のやり取りもすごくリアルで、不倫相手ってこんな感じなの? って想像しちゃった。
ミクニ 恋人と別れるか悩んでいる時に、真司さんのような大人の男性に寄りかかりたくなる気持ちも、ちょっと分かるよね。
なな うーん、私は彰人派かなあ。ハセオと悩んだけど、結局最後に自分のことを支えてくれるのって、友達じゃなくて恋人なんじゃないかなと思った。
あすか でも、彰人に頼るべきなのに、なぜか恋人以外の存在に頼りたくなっちゃう気持ちも分かる……。
ユリ 分かる。長い目で見たら彰人とちゃんと向き合うべきなのに、真司に会いに行きたくなっちゃうかも。自分に似た経験がなくても、想像できちゃう(笑)。
あすか 私も、神名の行動を全て肯定することはできないけど、ポイントポイントで共感できる部分はあった。20代から30代って、恋人と結婚するかどうかで悩んだり、「絶対にこっちを選んだほうが幸せになれる」って分かっているのになかなか決断できなかったりすることってあるあるだよね。
なな 「男だから」とか「女だから」とか、異性だからというだけで、同性の友達となら何の問題もない関係性が悪いことみたいになるのは、違和感もあるな。
ユリ 私は、男友達とは自分なりの線引きをしながら仲良くすることが多いんだけど……もしかしたら不倫相手の真司よりも、肉体的には何もしていないハセオの方が嫌って人もいるんじゃないかと思った。身体の関係がなければいいの? って。
一同 た、たしかに……
■【刺さりポイントその3】思わず熱弁。ハセオみたいな男と友達でい続けることは可能?
なな ちなみに映画の宣伝チームも神名世代の女子が多くて、よく女子トークしているよね。特にキャッチコピーの「恋人がくれないものを、彼だけが私にくれた」については、ピンとくる人とこない人がかなり分かれていて(笑)。中には、「恋人より大切なものをくれる存在なんて、いてはいけないんじゃないか」という意見もあったんだよね。
あすか そうそう。でも、友達や他の人から大切な言葉をもらった経験がある人間からすると、「この男友達はこの女の子に何をくれるんだろう?」ってすごく興味を引かれる文章だなと思った。
ミクニ 印象的なシーンもたくさんあったよね。付き合っていないけど、背中合わせで一緒のベッドで寝るシーンや、明け方に二人でラーメンをすするシーン……。
ユリ 二人の距離の近さは、ずっと気になってた。手が当たりそうな距離でもつながないとか、一つのベッドで背中合わせで寝るってことは、やっぱり異性としては意識してないってことだよね。
ミクニ 私だったら……あんなに近い距離にいたら、相手がタイプじゃなくても好きになっちゃうかも。
なな むしろ私は、恋愛として全くナシの相手と同じベッドで寝るのは難しいかも。一緒に眠れるってことは、生理的に嫌なわけじゃないってことだし。
あすか ハセオといる時の神名は笑顔も多いし、うれしそう。二人にしか分からない楽しさや幸せがあるんだなってことが、妙に心に残ってる。
なな ハセオみたいに、自分を深く理解してくれる男友達がいる神名は幸せだろうなあ。
あすか 私もハセオみたいな男友達が欲しいなあ。
ミクニ 欲しいけど、難しい。ちょっと苦みがある関係だよね。
なな ずっと一緒にいたら、どんどん好きになりそう。だけど付き合ってしまったら、いつか終わりがきちゃうのかもしれないし、そうなったら寂しい気持ちも分かる。
ユリ だからこそ二人の関係は特別なのかな。二人ともこの関係を終わりにしたくないからこそ、恋人になる道を選ばないのかも。ある意味、恋人以上に深い愛があるよね。
あすか それなら結婚すればいいのに。好きじゃなくても結婚してもいいと思うし、恋愛関係に縛られないパートナー関係もあるよね。
ミクニ たしかに。でもやっぱり、男女の関係で恋愛と結婚を切り離して考えるのって難しいね。
あすか 『男ともだち』を見て切ない気持ちになるのは、二人の関係が曖昧で、すごいバランス感の上で成り立っているからなのかな。
ユリ 付き合いの長さはもちろん、同じコミュニティにいて人となりが分かっているとか、そういう安心要素がないとこんなに仲良くはなれないよね。
なな 学生時代に戻って、ハセオみたいな友達をつくるための種をまきに行きたい……!
一同 わ、わかる〜!
■秋の夜長でも語り足りない…!「お悩み世代」に刺さるテーマが盛りだくさん
映画『男ともだち』は、アラサー女性にとって身近すぎるテーマが盛りだくさん。同棲中の恋人とのすれ違いや、仕事がうまくいかないときのモヤモヤ。恋愛や生活、仕事に悩んでいる時に、どうやって自分の人生を見つけるのか……神名の悩みは等身大で、まるで友達の人生を覗き見させてもらっているような親近感があります。
1人でしっぽりと鑑賞するのはもちろん、友人や恋人、家族など、大切な人と鑑賞して、お互いの価値観を確かめてみるのも面白いハズ。
この秋は映画『男ともだち』で、あなたも自分の人生や人間関係を振り返ってみませんか?
⋗⋗映画「男ともだち」主演・松岡茉優さんのインタビューはこちら
『男ともだち』
11月6日(金)新宿ピカデリー他にて全国ロードショー
出演:松岡茉優 成田 凌 井上祐貴 中島 歩 咲妃みゆ 三浦貴大 余 貴美子 池畑慎之介
原作:千早茜『男ともだち』(文春文庫)
監督:三島有紀子
脚本:澤井香織 音楽:安川午朗
配給:ハピネットファントム・スタジオ 制作プロダクション:カズモ
(C)2026『男ともだち』製作委員会
(取材・文:ミクニシオリ)
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