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「山を消し去った区間」の“続き”いよいよ6月開通 山ブチ貫きで海沿い国道をバイパス! 国道42号「冷水拡幅/有田海南道路」

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国土交通省 和歌山河川国道事務所は2025年4月23日、和歌山県で建設中の国道42号「冷水(しみず)拡幅/有田海南道路」のうち2.9kmが、6月7日(土)に開通すると発表しました。

「山ごと取り去った区間」から「山ぶち抜きバイパス」開通!

 国土交通省 和歌山河川国道事務所は2025年4月23日、和歌山県で建設中の国道42号「冷水(しみず)拡幅/有田海南道路」のうち2.9kmが、6月7日(土)に開通すると発表しました。

Large figure1 gallery17冷水拡幅の区間。4車線区間が手前側に延伸する。奥のオイルタンク付近の道路上にはかつて、山とトンネルがあった(画像:和歌山河川国道事務所)。

「冷水拡幅/有田海南道路」は、阪和道の海南IC付近から有田市にかけて海沿いをいく国道42号の拡幅と、バイパスを建設する事業で、延長は合計9.8km。両市の間は国道とJR紀勢本線が海沿いの崖の地形に沿ってクネクネとした線形で並走しますが、現道の内陸側に、崖を一気に貫く別線が開通します。

 海南IC付近からの「冷水拡幅」0.4kmはすでに2022年に開通済み。この区間は崖を貫いていた山岳トンネルを山ごと切り崩して4車線化されました。今回はその先、紀勢本線をまたぐ橋が4車線化され、そこから「有田海南道路」の開通区間に至る0.4kmの整備が完了します。

 有田海南道路としては今回、2033mの梅田冷水トンネルを含む2.9kmが2車線で開通し、阪和道の下津ICと国道42号現道をつなぐ県道に接続します。これにより、トンネル断面が小さく特殊車両の通行が困難な現道を回避するバイパスが形成されるほか、交通の分散が図られることで渋滞に起因する事故の減少も期待されています。

 引き続き、有田海南道路は内陸部を貫く6.2km区間の建設が進められます。末端部の有田川に架かる有田サンブリッジが2023年に開通しており、この橋に山側トンネルルートが直接つながる予定です。

 ちなみに、5月10日(土)には道の駅「海南サクアス」から今回の開通区間を自由に歩けるイベントも開催されます。

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