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「なにを見てヨシ!って言った?」陸軍30年ぶりの新型「装甲車」“欠陥がそのまま”で責任者がクビに!? イギリス

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問題を軽くみた責任者が悪いとの判断

 イギリスのルーク・ポラード国防大臣は、新型装甲車「AJAX(エイジャックス)」の開発に関わった責任者を更迭したと、2026年1月23日、イギリス国内の複数のメディアが報じました。

Large figure1 gallery12025年11月に納入が開始されたエイジャックス装甲車(画像:イギリス国防省)

 英国軍放送局のウェブメディア「フォースニュース」によると、更迭されたのは、エイジャックス計画の成果を最終的に保証する最高責任者であるSRO(シニア・レスポンシブル・オーナー)を務めていたクリス・ボウブリック氏です。

 更迭の原因となったのは、エイジャックスの騒音問題です。

 2025年11月6日より同車両の納入が始まりましたが、納入直後にウィルトシャー州ソールズベリー平原で行われた訓練では、車両を操作していた兵士35人が体調不良を訴えました。中には嘔吐や震えの症状を示す兵士もおり、この事態を受けて、追加調査が完了するまで計画の進行は一時停止されました。

 その後、25人が現場復帰し、2人は車両の問題とは無関係のケガと判断されましたが、2026年1月現在も8人が経過観察中です。

 実はこの騒音問題は以前から指摘されていました。2020〜2021年の試験中にも、異常な車体振動や騒音によって耳鳴りや聴力低下を訴える兵士が相次ぎ、11人が長期的な医療監視対象となっていました。

 現在納入されているタイプでは、快適とは言えないものの、騒音問題はおおむね改善されたとされていました。しかし、問題が再発したことで、ボウブリックSROが安全リスクを過小評価した不正確な報告を行ったことが明らかになり、問題視されました。

 エイジャックスは当初、2017年ごろに配備が開始される予定でしたが、さまざまな技術的・契約上の問題で長期にわたって延期されてきました。もともとは「戦車並みの防御力と軽車両の機動性、高性能センサーを兼ね備えた万能車両」として構想されていましたが、設計の複雑化により何度も仕様変更が行われ、現在の形に落ち着きました。それでも問題の頻発は止まらず、2023年には制服組トップのトニー・ラダキン国防参謀総長が、「我々イギリスは今、“狂ったように”装甲車に投資しているが、それが実際に使えるのは“10年後”だろう」と皮肉を交えて開発の遅れに不満を示す一幕もありました。

 今後、エイジャックスは追加試験・検証を行い、安全性が確認され次第、配備や運用が再開される見込みですが、現時点で再開までにどれほど時間がかかるかは明らかになっていません。

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