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羽田空港のレア施設「ポツンと搭乗口」使ってみた 実は普通の「バス搭乗」より快適なワケ

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羽田空港第2ターミナルには、バスで搭乗する駐機場の一部に、搭乗口部分だけが切り取られたような珍しい搭乗口があります。今回、そこを発着する便に乗ることができました。

2018年に運用開始

 羽田空港の搭乗・降機のための設備にはユニークなものが存在します。空港ビルから離れていることからバスで搭乗する駐機場の一部に、搭乗口部分だけが切り取られたような設備があり、そこから旅客機に乗り降りする「ボーディングステーション」です。今回、実際にこの設備を使って乗ってみました。

Large 01羽田空港のボーディングステーション(乗りものニュース編集部撮影)。

 ボーディングステーションは2018年に運用開始。第2ターミナルの一部で2020年3月から国際線に対応が始まったことから、従来、国内線として利用していたスポットの代替として整備された施設だそうで、同ターミナルに乗り入れるANA(全日空)便などが利用しています。ちなみに、バス搭乗という特性ゆえか、ボーイング737やエアバスA320シリーズを用いるような、地方路線がこの駐機場を用いるのが一般的です。

 現在設けられているボーディングステーションは“2代目”。初代「ボーディングステーション」は1997年から2003年ごろまでの約7年間、6基が設置されていましたが、現在の第2ターミナル開館にともなって廃止されていました。

 羽田空港の国内線ターミナルを運営する日本空港ビルデングによると、現在のボーディングステーションは、初代と比べて搭乗橋に通路内の段差をなくしたステップレスのものを導入するなどのバリアフリー対策が講じられているとのことです。

ボーディングステーション使ってみた

 ボーディングステーション発着便の乗客は、通常のバス搭乗と同じようにターミナルから機体のそばまでバスで向かいます。ただ、バスが行き着く先には自動ドアがあり、そこからボーディングを経て機体まで乗り込みます。

Large 02羽田空港のボーディングステーション内部(乗りものニュース編集部撮影)。

 ボーディングステーションの館内は2階建てとなっており、乗客はゆるいスロープを登ったのち、エスカレーター、もしくは階段を経て、2階から搭乗橋を使って機体に乗り込みます。バスを降りてから搭乗までにかかる時間は、誰もいなければ1分もかかりません。また館内は空調が効いており夏も涼しく、エレベーターも設置されています。その一方で化粧室などはなく、本当に乗り降りのための施設であることが窺えます。

 一般の乗客にとっては、飛行機搭乗、もしくは到着時のバス待ちための長い列に並んでも、通常のバス搭乗のように暑い、寒い思いをせず、階段を極力使わずに済むことから楽に搭乗・降機ができます。また車いすの乗客などはエレベーターを使って上にあがり、そのまま機内へ行くことができることから、特別な搭乗・降機方法を用いずに済むというメリットもありそうです。

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