マンU、謎采配だらけの監督が最大の弱点か。リバプールに1-1も内容は散々…続投か否か問われる時期に
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プレミアリーグ第9節、マンチェスター・ユナイテッド対リバプールが現地時間20日に行われ、1-1のドローに終わった。今季絶不調のユナイテッドはリバプール相手に辛うじて引き分けたが、試合内容は一方的で、それに対して謎采配を振るった監督の手腕が問われる一戦となった。(文:松井悠眞)
一方的となった内容
プレミアリーグ第9節、マンチェスター・ユナイテッド対リバプールが現地時間20日に行われ、1-1のドローに終わった。今季絶不調のユナイテッドはリバプール相手に辛うじて引き分けたが、試合内容は一方的で、それに対して謎采配を振るった監督の手腕が問われる一戦となった。(文:松井悠眞)
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両チームのこれまでの成績は対照的だ。
今季のマンチェスター・ユナイテッドはここまで最悪のシーズンを過ごしている。リーグ戦第8節時点で2勝3分3敗の12位。ここまで最悪のスタートを切ったのは30年前まで遡らないといけない。
今シーズン開幕前にはレスターからDFハリー・マグワイアをDF史上最高額の8000万ポンド(約103億円)で獲得し、クリスタル・パレスからRSBアーロン・ワン=ビサカも迎え入れた。DFラインを補強して迎えたシーズンも、開幕戦こそチェルシー相手に4ゴール無失点と快勝したが、蓋を開けてみればこの順位である。
一方のリバプールはこれまで、リーグ戦で全勝と首位に立つ。しかし、順調に進んできたわけではない。絶対的守護神のアリソンが開幕戦のノリッジ・シティ戦でふくらはぎを負傷し、それ以降は出場出来ていない。また、第8節のレスター戦は苦戦を強いられて、後半アディショナルタイムのPKで辛うじて勝利している。
それでも、闘将ユルゲン・クロップ監督率いるリバプールはサポーターも含め一丸となり、戦い抜いてきた。クラブ史上初のプレミアリーグ制覇向けへ、最高のスタートを切ったのだ。なお、アリソンはこの試合から戦線復帰。リバプールにとっては間違いなくプラスだろう。
そんな対照的なチームの一戦は、試合結果こそ1-1のスコアレスドローに終わったが、試合内容は一方的なものとなってしまった。データサイトの『Who Scored』によるとユナイテッドのスタッツはボールポジションが32%:67%、シュート数が7:10、パス本数300:647、パス成功率が67%:85%とどの項目でも劣っていたのだ。
2回のVAR判定
ユナイテッドはこの試合3-4-1-2の布陣で挑んだ。前半のユナイテッドは積極的に前線へプレスに行き、相手陣内でボールを奪取するシーンも多くあった。そして相手がボールを回している時は両サイドのDFワン=ビサカとDFアシュリー・ヤングがDFラインまで下がり5バックを組み、しっかりとブロックを形成して相手攻撃陣に対応。それにより、リバプールはパスの出しどころがなく、無理なロングパスを前線へ送るシーンが見られた。
そして先制点は35分、FWマーカス・ラッシュフォードのゴールから生まれた。
DFヴィクトル・リンデロフがFWティボック・オリギに対して体を寄せると、オリギがボールロスト。それをいち早く拾ったMFスコット・マクトミネイが右サイドのFWダニエル・ジェームズにパス。それを持ち運び、クロスを供給するとラッシュフォードが落ち着いて右足で流し込んだ。
ただ、先制点のシーンでオリギがボールロストした際にリンデロフがオリギの足を蹴ったのではないかということでVARによる確認が入った。結局ノーファールという判定でゴールは認められる形となったのだ。
しかし不運な形で失点してしまったリバプールだが、前半終了間際にゴールネットを揺らす。43分にDFトレント・アレクサンダー=アーノルドからのロングパスに抜け出した、FWサディオ・マネがボックス内でリンデロフとの対人勝負に勝ち、ゴールを奪った。しかし、ロングパスをトラップした際にマネの左手に当たっていたとしてまたもVARの対象になるが、今度はハンドを取られ結局ゴールは取り消された。
マネのハンドは確かに左腕に当たっておりゴールが取り消されてもおかしくはなかった。しかし、ユナイテッドが先制点を奪ったシーンではリンデロフがオリギの足を蹴っているようにも見えた。それだけにこの判定はリバプールとしては受け入れ難い判定になってしまった。
謎が残った監督采配
後半は立ち上がりから1点ビハインドのリバプールが猛攻を仕掛ける。
前半は攻める糸口をなかなか見つけることが出来なかったため、後半59分にオリギを下げて、MFアレックス・オックスレイド=チェンバレンを投入。それに伴いフォーメーションを4-3-3から4-4-2の形に変更した。その後70分にはMFジョーダン・ヘンダーソンとMFアダム・ララーナを交代。より攻撃的で創造性に富んだ選手をピッチに送り出した。そしてこれが功を奏す。
81分にMFジョルジニオ・ヴァイナルダムに代わって投入されたMFナビ・ケイタが中央敵陣深くでボールを持つと、左に開いていたDFアンドリュー・ロバートソンにパス。そのロバートソンがグランダーのクロスを上げるとニアサイドにいたフィルミーノがスルーをして、後ろでフリーになっていたララーナが同点ゴールを流し込んだ。
見事、クロップの采配が的中したわけだが防戦一方となっている後半、ユナイテッド指揮官スールシャール監督はシステムを3-5-2から5-4-1に変更、メンバーもラッシュフォードに変えて怪我から復帰したFWアントニー・マルシャルとアディショナルタイムにMFアンドレス・ペレイラに変えてDFブランドン・ウィリアムズを投入しただけ。攻撃的な選手を次々に投入してきたリバプールに対してあまりにも消極的なメンバー交代となった。
確かにリードしている点差はわずかに1と心許ないのはわかる。また、こういった1点を奪い合う試合では途中出場の選手がうまく試合に入れない可能性も十分に考えられる。そういったリスクを考えれば交代カードに踏み切れないという気持ちも理解できるが、それにしてもアディショナルタイムに今季カラバオ・カップで初トップデビューを果たしたウィリアムズを入れた意図は理解し難い。そうするなら、同点ゴールを許す前に、守備的な選手を投入すべきだったのではないだろうか。
後半のボールポゼッションを見てもユナイテッドは23%:76%とホームでありながら、ほとんどの時間を守備に費やしてしまう結果になった。リバプールが猛攻を仕掛けてきたとは言え、これはやられすぎだろう。破壊力抜群のチームを前に、これだけボールを持たれれば失点してしまうのも時間の問題である。狙いだったカウンターも後半はあまり脅威とはならなかった。
ホームで先制したものの引き分けを狙った采配には納得できないサポーターが多いだろう。前半の選手たちからはアグレッシブに行く姿が見られた。それだけに、後半一方的となってしまったことが残念だ。このままスールシャール監督を続投させるのか、経営陣の判断も問われる。
(文:松井悠眞)
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