まさかの大どんでん返し!?　 真実を暴く地獄のド修羅場4ショット＆2度目の土下座【ラブキャッチャージャパン2考察】

※このコラムは『ラブキャッチャージャパン2』エピソード1～8のネタバレを含みます。

■疑惑払拭なるか？　真実を暴く地獄のド修羅場4ショット

最終日前日はみんなで竹富島へ。気になっていた人が脱落した者同士でお互いの傷を癒やすかのように、この日はサリオとためくにがデートをしていた。一方、さくらも脱落したたつやのことを未だ忘れられないまま、いぶきとデートを重ねている。最初から真っ直ぐさくらにアプローチするいぶき。最後に「会えてよかったなってマジで思う」としみじみこぼすと、さくらは涙を流していた。この涙は一体何の涙なのか……。いぶきからの思いに100%応えられない罪悪感からだろうか？

一方で、シーズン2最大のド修羅場が起こっていた。そう、まさおの二股疑惑についてである。そもそもマネーキャッチャーのえみりがうららとまさおの仲を引き裂こうと“告げ口”をしたことが原因のため、うららとかいりは「えみりちゃんがいる前でまさお本人から事実を聞かないと意味がない」と自身に思いを寄せてくれているかいりも含め、4人で話すことに決める。

真実を暴く地獄のド修羅場4ショット開幕である。まさおもえみりも、さすがに4人で答え合わせされるとまでは思っていなかっただろう。うららが早々に疑惑について切り込むと、マネーであるえみりは「確かに自分からちょっとくっついたりはしたけど」「まさお的には完全に私がって感覚だったのかもしれないけど」と怪しさ満点の前置きをしつつも、「私はうららちゃんに嘘はついてない」と“ちょっと話を盛ったものの嘘ではない”と主張。

しかし、一方のまさおは2人の意見が食い違っていることに論点をすり替え「何を確認したいの？」とすっとぼけ。さらに、えみりとしてもここで自分の正体がマネーだと疑われては困るので、上手く「めっちゃまさおから来たとは言ってない」と徐々に過去の発言を隠蔽し出す。何とも小賢しくてイライラするが、同じ状況になれば嘘もつくだろう。

さらにまさおのすっとぼけは続き、えみりとのイチャイチャ疑惑についても「え？　そんなことしたっけ？」と発言し、「うららとえみりで悩んでるとは言っていない、うららがマネーかラブかで悩んでると言った、えみりの受け取り方が違う」と主張する。思わせぶりの態度を取っていたことは事実ではあるものの、決して認めないまさお。これにはえみりもドン引きである。

ついに痺れを切らしたうららはまさおに「一生守りますくらい言っといて他の女の子に手を回すような人は嫌だ」と言い放ったが、まさおは何を思ったのか「そう思われちゃったらしょうがない」と諦めモード。これにはうららも「弁明の余地はないんですか？」「言い訳くらいしてよ！」と言い放ったが、まさおは「悪いと思ってないしな俺」と開き直り。しまいには「ここまで一緒に過ごしてきて言わないと信じてもらえないんだ」と“疑ってくるうららが悪い”とでもいうような発言までするのだから、もう手の施しようがない。君にうららを幸せにする資格はありません！！！

■シリーズ2度目の土下座と続くマネーの魔の手

しかし、ラブマンションに戻った後は冷静になったのか、まさおはえみりとうららの2人を呼び出し、土下座で謝罪。やっぱり、うららが好きだとえみりの前でキッパリ宣言するのだ。ためくにに続き、本シリーズ2度目の土下座である。

マネーであるえみりからすれば「あと一歩だったのに……！」と言いたいところだが、そこは抜け目ない。その後行われた9つの質問リレーの結果、煮え切らない態度からマネーだと疑われ始めたまさおの正体がラブだと分かると、えみりは“ここで諦めてたまるか”と言わんばかりに、またも2人きりの部屋でまさおに畳み掛けるのだ。そう、相手がラブだと分かっている以上、成功すれば確実に賞金が手に入る。まさおはうららのことが好きな一方で、「このままマネーに騙されたくない」と、あろうことか自分とうららの恋を掻き乱し、邪魔をしてくるマネーに相談するのだ。まさお！　そいつはマネーなんだよ！　とこちらこそ告げ口したいものだが、そんなことはできるはずもない。いつものイチャイチャモードで畳み掛けられた結果、まさおは「えみりの方が信じられる」という。なんでそうなっちゃうんだよ……！

一方、かいりはうららに自分で描いた絵と、真摯な想いを綴った手紙を送る。何とも健気で美しく、もうそこにマネーだと疑う余地はない。誰から見てもフラフラしている二股疑惑のまさおより、かいりとの方が結ばれてほしい。かいりの方がいい男であることは間違いないのだ。

■誰も予想しなかったまさかの大どんでん返し

最終日。ラブマンションには「運命の決断となる最後の告白は今夜行います。その前に正体を変更できます」「最後の告白をする前に改めてラブorマネーを選択してください」とのアナウンスが流れる。シーズン1では、マネーだった人物が恋をして“マネーからラブに変える”ということもあった。しかし、今回は真実の愛を見つけられなかった参加者が、「どうせカップルになれないのなら……」と賞金の1000万円を目当てにラブに変えることもできるのだ。特に、確実に自分のことを好きでいてくれる相手がいて、自分が“ラブ”ほどの思いでその気持ちに応えられないのなら、賞金を取った方がいいだろう。ここで濃厚になってくるのが、いぶきから向けられる想いに100%で答えられずに悩んでいるさくら。ラブからマネーに変える可能性はあるだろう。

そんな疑心暗鬼の末に迎えたファイナルセレモニー。まずは女性参加者が、自分の正体が書かれたコインの箱を男性に渡す。渡されなかった男性はここで不成立に。続いて男性がコインの箱を女性に渡し、複数の女性から渡された場合は、その中から1人を選ばなければならないというルールが明かされた。

息を呑みながら見守る中、さくらはいぶきに“ラブ”のコインを渡した。最後の最後でさくらといぶきが成立か？！　と思ったが、結果は誰も予想しなかった、まさかのいぶきがマネーという衝撃の結末。スタジオMCの誰も予想しておらず言葉を失い、山本舞香は椅子から崩れ落ち「人間怖い」と呟くほど。

何より、さくらの“仕方のないことだ”とも言わんばかりに絞り出した「ありがとう」という言葉と、その後の「本心のいぶきくんと話してみたかったなって思います」という言葉がとにかくつらかった。

一方、いぶきは「夢のために本来あるべき決断をしました」と最初からマネーであったと明かす。最後までラブに変えることはなく「後悔はない」と言っていたが、「やっぱりこんなに好きになっちゃったら苦しいものは苦しい。さくらちゃんが僕のことを好きじゃなかったらあの子も傷つかずに済むのになって」と涙を流していた。マネーだと覚悟しても、やはり人の心があれば痛むものである。

衝撃の展開はさらに続く。うららはかいりを選ばず、まさおの元へ向かったのだ。これまでの行動も「人を信じるのが怖いからなのかな」と振り返った上でまさおの元を訪れたうらら。「本当に大っ嫌いって何回も思ったけど、それでもやっぱりあんなにどんどんすてきになっていくかいりを見ていても、まさおのことを思い出して泣いてしまうくらい、うららの子ども心を守りたいって言ってくれたのが嬉しかった」とまさおの元へ来た理由を説明し、「幼かった頃のまさおが寂しかった気持ちは埋められなくても、寂しい時とか、苦しい時とか、うららが守ってあげたいなって思う」と告白。

最初は何であんなに愛してくれるかいりより、まさお？！　とも思ったが、真っ直ぐで純粋なまさおといる時のうららの嬉しそうな表情を見ていると分からなくもない。まさおの真っ直ぐで純粋がゆえのバカなところも、きっと憎たらしくも愛おしいのだろう。一番自分を傷つける人が、一番自分の好きな人だったりするのだ。

うららとえみりの間で揺れ動いていたまさお。前日までうららへの疑いが晴れず、えみりは信じられると言っていたが、選んだのはえみりではなく、うららだった。「たくさん泣かせちゃって本当にごめんね。うららちゃんが言ってくれた『まさおの過去を全部受け止めたい』っていう言葉を信じたいと思いました。人を信じるのがすごく怖いけど、うららちゃんを信じてみたいと思いました。大好きです」と告白。まさおは、信じられる人だから選ぶのではなく、愛する人だから信じたいという結論を出したのだ。2人が同時に箱を開くと、そこには“ラブ”のコインが輝き、見事カップル成立となり、まさおは「今の気持ち伝えたいんだけど、目つむれる？」と言い、2人はキスを交わした。

結果、いぶきが賞金の1000万円を総取りすることになった。見取り図の盛山晋太郎は「やっぱりYouTuberは信用するな」「万馬券ここだったか……。大穴やん！」と叫んでおり、まさに完全にノーマーク、大どんでん返しの結末だった。ひたすらにラブな人間が疑われて脱落し、誰からも疑われず“一途そのもの”を演出していた人間が、あっさり賞金を手にしてサラッと去って言ったのだ。大きく場をかき乱すようなマネーキャッチャーもいれば、ひたすらに1人だけを追いかけ、相手がラブにあることにかけるマネーキャッチャーもいる。なんとも恐ろしい番組である。

■疑心暗鬼な8日間の中で得たもの

ちなみに、いぶきとえみりがマネーキャッチャーだったが、もう1人のマネーキャッチャーはサリオだった。正直だれも驚かない展開だが、予想外だったのはサリオが最終告白を前にコインをラブに変えてためくにに渡していたということ。サリオは最初から一貫して“いかにもマネーだろ！”と言いたくなるようなミステリアスな美人だったが、最終日前日には「もう終わっちゃうのつらい みんなと会えない」「なんかみんなに感謝って感じ」とこぼすほどに。これには他の参加者も「めっちゃ帰りたがってたじゃん」「感謝って言葉知ってたの？」と、思わぬ心境の変化に驚きを隠せない様子だった。

それは、論破王ためくにも同じようで「自分の気持ちが分からないとかそんなことある？　って思ってましたけど、この旅に来て自分の気持ちが分からないという感情を味わえたことがすごく嬉しかった」と言っていた。その上、彼は人を疑うだけでなく、間違ったり傷つけたりした時には素直に謝れるようにもなっていた。あやなを疑って脱落させてしまったのは彼の人生にとっても大きなターニングポイントになっただろう。

疑心暗鬼になるような日々ではあったかもしれないが、この8日間で「あなたになら騙されてもいい」という深い愛や感謝、目まぐるしく変わる状況に「自分の気持ちが分からない」と迷い悩んだ新たな感情は、賞金とは違い誰にも奪えない財産となったはず。

疑うことに疲れ、信じることに怯え、それでも人は、誰かを想わずにはいられない。それならば、“信じられる人だから選ぶ”のではなく、“愛する人だから信じる”という道を選ぶのもいいのかもしれない。

『ラブキャッチャージャパン2』番組概要

2025年11月18日（火）21時まで第1話から最終話まで全話無料
放送チャンネル：ABEMA SPECIAL
第1話URL：https://abema.tv/video/episode/90-1904_s2_p10

（瑞姫）

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