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「先生を好きになるのは罪ですか?」──揺れる心に“大人の責任”が問われた夜> 【僕達はまだその星の校則を知らない#7】

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  • マイナビウーマン
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※本コラムは『僕達はまだその星の校則を知らない』第7話までのネタバレを含みます。

■恋は罪じゃない――でも、大人には責任がある

「先生を好きになるのは、罪ですか?」

島田(北里琉)のセンセーショナルな問いかけから幕を開けた『僕達はまだその星の校則を知らない』(以下『ぼくほし』)第7話。思い返せば、学生時代の“先生”って、親以外に頼ることができる数少ない“大人”であり、ときに人生の指針を示してくれる存在でした。その近さゆえに、憧れや尊敬の念がやがて恋心に変わっていくこともあります。

わたしも、高校生の時に“憧れの先生”がいました。その先生は、『アオハライド』に登場する田中先生にそっくりで、爽やかイケメンが好きなわたしにとっては「好きになるしかないやろ〜!」という感じで、いつの間にかゾッコンに。先生を好きになってからは、島田と同じく同級生の男子たちがものすごく子どもっぽく見えて仕方がなかったのを覚えています。いま思えば、わたしも彼らと同じ“子ども”だったのに。

先生への恋心というのは、だいたいが学校を卒業すると同時に自然と薄れていくものです。わたしも、大学に進学して同世代の男子と付き合うなかで、いつの間にか先生のことを忘れていました。もちろん、“いい思い出”として残ってはいるけれど、どうにかならなくて良かったと思っています。やっぱり、先生は先生のままであってほしい。

島田に想いを寄せられた巌谷(淵上泰史)も、最後まで“先生”であり続けました。ただ、やっぱり先生という生き物は、面倒見が良くて困っている人を放って置けないもの。島田も、それが分かっていたのでしょう。

精神的に不安定な母親に振り回されて悩んでいることを巌谷に相談し、「もう死にたい」と家まで押しかけた。「わたしの話なんか、何も誰も聞いてくれない。誰も、わたしなんか見てない」と言われたら、巌谷も突き放すことはできません。「大丈夫、ひとりじゃない」と彼女の孤独に寄り添いました。

ここまでは、教師としての正しい行動だったと思います。父親と母親に連絡が着かず、家にも入ることができない。そんな状況で、「昼も夜も食べていない」と言われたら、何かご飯を食べさせてあげたいと思うもの。朝までファミレスでしゃべってあげていたのも、巌谷からしたらある意味“時間外労働”です。法律的には良くないのかもしれないけれど、「“先生”らしいな」と思いました。ここで、バッサリと「問題になるから帰ります」と生徒を見捨てられるような人は、きっと教師にはなっていないと思うから。

ただ、巌谷が間違っていたのは、「何かあったらすぐに言え」と個人の連絡先を教えたのと、それをほかの教員と共有しなかったこと。ファミレスで島田と過ごす時も、ほかの教員を交えていたら“証人”になってくれたはずだし、疑われることはなかったと思います。そして、彼女の相談に乗るうちに、巌谷もだんだんと島田に惹かれてしまった。ただ、健治(磯村勇斗)が言うように、心のなかの自由は認められているので、教師が生徒に恋をするだけなら法律に違反することにはなりません。

しかし、島田が巌谷にキスをしたことで、“心の自由”だけではなくなってしまいました。健治は、「それは、不同意わいせつであり、被害者は先生です。女性だから、未成年だからといって許されるわけない」と言いましたが、巌谷は「生徒を訴えるなんてしませんよ」と静かに答えました。そして、「正直に言います。二度と言わない。いま、あんたにしか言わない。嫌ではなかった」と。

結局、巌谷は学校を辞めることになってしまいます。やっぱり、教師と生徒の恋愛はお互いに失うものが多すぎる。先生に恋をした経験があるわたしでも、「そのくらいいいじゃん!」とは思えません。なぜなら、先生は生徒に対して平等でなければならないから。

たったひとりに特別な感情を抱いた瞬間にそのバランスは崩れてしまい、公平な大人ではなくなってしまうのです。同級生が教師になる年齢になって、「先生も人間なんだな」と思うようになりましたが、学生時代のわたしにとって教師は“聖職者”だったし、そう思わせてあげるべきだと感じます。

ただ、学校を辞めた巌谷は、もう島田の先生ではないので、「18歳になったら……」という彼女の告白を受け入れても良かったはず。しかし、巌谷は「僕は、君に恋愛感情を持ったことなんて一度もない」という優しい嘘をつき、「君の気持ちは、恋じゃない。ただ助けてくれる相手を求めていただけだ。自分を守ってくれる大人なら誰でも良かった」と彼女を突き放しました。

健治に「嘘を言いましたね」と言われ、「大人だからね」と返した巌谷は、本当にカッコ良かったです。“先生”である前に“大人”でなければならないと思ったからこそ、彼はあえて残酷な言葉を選んだのでしょう。自分の気持ちを優先させるのではなく、「親も僕のことも全部見返すような大人になれ」と“子ども”の背中を押す。あの瞬間、巌谷は教師ではなく、大人として島田の前に立っていたのだと思います。

第7話は、恋愛感情そのものを否定する物語ではありませんでした。ただ、その感情をどう扱うのかによって、結果はまったく違うものになる。巌谷の「大人だからね」という言葉には、その覚悟と責任が凝縮されていたように感じました。

■恋愛は“ムムス”の連続だ

どうやら、健治が珠々(堀田真由)への恋心を自覚してきたようです! 珠々の前で立ち止まり、「銀の鈴の粉が濁りを和らげてくれます。それで、こうもう少し浴びていたいなと」なんて言うものだから、山田(平岩紙)もニヤニヤが抑えきれない! それってもう恋を通り越して愛じゃん……! という感じ。

なのに、当の本人である珠々は、健治に避けられていると思っているようで、「なにか気に障るようなことをしたのか、嫌われてしまって」と落ち込みモード。もう、焦ったすぎる! 山田もついつい「嫌ってないわよ! あなたばっか見てるじゃない!」と鮮やかなツッコミを入れてましたね(笑)。山田先生、いけすかない奴だと思っていたけれど、だんだん面白くなってきた〜!

「本当は待っていました。一緒に帰りたくて」(健治)「わたしも、駅まで一緒に歩けたらいいなと思って早歩きしてきました」(珠々)と、甘酸っぱすぎるやり取りに、キュンキュンが止まらない! 早く結ばれてほしい気持ちもありつつ、2人の“ムムス”にまだまだ癒されていたい自分もいます。

(菜本かな)

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