どうせ読むならポイント貯めない?

男性育休推進、出産無償化でも子育ては「自己責任」? 夫婦の孤立を深める構造的な2つの社会課題

351 YOU
  • マイナビウーマン
  • |

ママクオリアはこのほど、パパ・ママ200名を対象に「男性育休」についての独自調査を実施。その結果を公表しています。

Main

制度の光と影、努力を阻む構造的な壁

いまこそ取り組むべき二軸の構造転換とは?
最新の厚生労働省の「令和6年度雇用均等基本調査」によると、男性の育児休業取得率は40.5%、女性は86.6%となり、制度は徐々に浸透しつつあります。

今年の夏に同社が行ったこの調査では、回答者全体の61.1%が男性育児休業の取得経験者または予定者という高い意識が示された一方で、その裏側には、子育てを個人の努力に還元させ、夫婦を孤立させる構造的な社会課題が横たわっていました。

パパもママも家族を思い懸命に頑張っているにもかかわらず、なぜ子育てはこれほど大変なのか。

同社は、それは「『仕事中心』という旧来の社会システムが、家庭の幸福を支える基盤となっていないことに原因があるのではないか」と指摘しています。

今回のレポートでは、制度の推進だけでは乗り越えられない「地域格差」と「育児の質の壁」という構造的課題も発見されました。これらをもとに、これから私たちが取り組むべき二軸の転換を提言しています。

調査結果のハイライト:二重の構造的課題

1. 深刻な「地域格差」:地方の6割は未取得

Sub2

男性育休取得率の地域差

男性育休の取得状況を地域別に分析した結果、都心部(東京都)と地方(東京都外)の間には、取得機会の明確な格差が存在します。

前述の厚労省の調査によると、4割が男性育休を取得しており、ちょうどその反対の数が取っていません。ただ、そこには地域差が顕著に現れました。

この背景には、育休を取得していない地方のパパたちから指摘された、構造的な「職場の壁」が横たわっていました。

中小企業・人員不足による困難:「従業員が10人くらいの会社では、長く休むと仕事が回らなくなる」という地方の中小企業の現状。
キャリアと収入への不安:「実際に取得した場合の不利益(収入が減る、出世コースから外れるなど)が大きい」という切実な懸念。
職場の同調圧力と文化の未成熟:「会社では育休をあまり温かい目で見てもらえない」「制度はあっても使いづらい」雰囲気。

2. 危機的な「育児状況の質の壁」:母親の56%が心身の不調を経験

妻が産後うつやそれに近い症状を経験する割合は56%に上り、育児の「状況の質」と夫婦の心身の健康が危機的な状況にあることが明らかになりました。

(1)パパ自身の心身への影響:
妻の不調時、パパの多くが「自分も精神的にこたえた(うつになった)」と感じたり、「疲労感など身体症状が酷かった」と回答しています。「夜泣きが一番精神的に辛い」「仕事終わりに帰ると子供達を風呂に入れて寝かしつけまで行っており、全く自分の時間が取れずに困憊している」といった肉体的・精神的疲労を自由記述で述べられていました。

(2)夫婦関係の悪化:
妻の情緒不安定により「会話が難しい時期があった」「いつもイライラしているようで、それをぶつけられたように感じた」、「大きなけんかが増えてしまった」といった夫婦間の摩擦が生じています。

(3)育休取得の「質」と期間の課題:
育休を取得したパパからも「もっと長く取りたい」「数日だけで何の意味があるのかわからない」という期間不足への不満や、育休明けの業務過多への不安が指摘されており、短期取得では根本的な課題解決に至らないことが示されています。

3. パパが最も必要とする支援サービス:休息と相談

Sub1

パパたちが育児の困難に直面した際、最も強く必要としているのは、精神的な孤独の解消と休息の機会を提供するサービスでした。これらは、提供側と必要とする側のマッチングがうまくいっていない、という課題も可能性としてあるのではないでしょうか。

自由記述でも細かく記載してもらい、要約を下記にてまとめました。

20251121 094918

社会への提言:取り組むべき二軸の転換

今回の調査を踏まえ、ママクオリアは社会の構造的課題解決に向けて、以下の二つの軸を提言しています。

第一に【制度の強化】として、育休取得を企業や個人の努力に依存しない仕組みに改め、地方・中小企業への代替要員確保のための大幅な経済的支援や、時短勤務など柔軟な選択肢およびキャリア構築と両立できる人事評価の仕組みを整備すること。

第二に【インフラの整備】が急務とし、「育児状況の質」を高めるサポートインフラの全国整備を行うことを提案。産後ケア施設の地域格差を是正し、24時間対応のオンライン相談窓口設置に加えて、低コストの託児・家事代行サービスを提供し、心身の不調や孤立を防ぐ体制を構築すること。

同社では、「安心して子どもを育てられる環境を実現するため、行政、企業、地域社会、そして生活者である私たち自身が、この構造的課題の解決に一緒に取り組んでいくことが必要」と指摘しています。

【調査概要】

調査主体:ママクオリア
調査方法:クラウドワークスによるインターネットアンケート
調査対象:
・パパ: 100名(20代〜40代、子育て中)
・ママ: 100名(20代〜40代、子育て中)
調査期間:
・パパ: 2025年8月21日実施
・ママ: 2025年9月25日実施

ママクオリア
https://mamaqualia.com/

(マイナビ子育て編集部)

実は損している?

ニュースを読んでポイントが貯まるサービスがあるのを知っていますか?ポイントサイトのECナビでは好きなニュースを読んでポイントを貯めることができるのです。(※ECナビはPeXの姉妹サイトです。)今日読んだニュースが実はお小遣いになるとしたら、ちょっと嬉しいですよね。

ポイントの貯め方はニュースを読む以外にも、アンケート回答や日々のネットショッピングなど多数あるので、好きな貯め方でOK!無料で登録できてすぐに利用できます。貯まったポイントはPeXを通じて現金やAmazonギフトカードなどに交換できます。

運営実績も15年以上!700万人以上の方がポイントを貯めています。毎日好きなニュースを読んでお小遣いを貯めてみませんか?

YOUの気持ち聞かせてよ!

いいね いいね
ムカムカ ムカムカ
悲しい 悲しい
ふ〜ん ふ〜ん
NEWS一覧へ

ポイント ポイント獲得の流れ

ポイント獲得の流れ

ポイント ルール・注意事項

ポイント獲得!!