どうせ読むならポイント貯めない?

冬至の風物詩「ゆず湯」って血行促進に役立つけど、入浴NGの人も!? 肌に悪影響を与える“誤った入り方”とは

10,445 YOU
  • オトナンサー
  • |

 12月22日は「冬至」です。この日は1年で最も昼が短いといわれています。ところで、「ゆず湯に入ると風邪をひかない」といわれており、昔から冬至の日にゆず湯に入る習慣がありますが、林外科・内科クリニック(福岡県宗像市)理事長で医師の林裕章さんによると、これには医学的、科学的な裏付けが存在するといいます。ゆず湯に入る医学的なメリットや注意点について、林さんに聞きました。

乾燥肌や敏感肌の人は注意

ゆず湯に入る際の注意点は?(画像はイメージ)
ゆず湯に入る際の注意点は?(画像はイメージ)

Q.入浴時にユズを湯船に浮かべると健康上、どのような効果が期待できるのでしょうか。血行を促進させる作用があるといわれていますが、本当なのでしょうか。

林さん「結論から言うと、ゆず湯による血行促進効果は『本当』です。ゆず湯に入ることで主に『温熱作用』と『リラックス効果』の2点から健康効果が期待できます。単なるお湯に入浴するだけでも血行は良くなりますが、ユズを加えることでその効果が増強されます。主な理由は次の通りです」

・精油成分「リモネン」による血行促進
ユズの皮には、かんきつ系特有の爽やかな香りの元となる「リモネン」という精油成分が含まれています。このリモネンが皮膚の表面を刺激し、毛細血管を広げる働きをします。これにより、お湯だけの入浴よりも血流が良くなり、体の芯まで温まることができます。

・保温効果(湯冷め防止)
精油成分が肌の表面に薄い膜を作るため、入浴後の水分蒸発や熱の放散を防ぎます。結果として、入浴後もポカポカとした温かさが長く続き、寝付きが良くなる効果も期待できます。

・自律神経を整えるリラックス効果
ユズの香りには、交感神経の興奮を鎮め、副交感神経(リラックス状態)を優位にする働きがあります。ストレス解消や疲労回復を促し、免疫力の低下を防ぐという意味でも、風邪予防につながります。

Q.では、ゆず湯に入る際の注意点はありますか。

林さん「血行を良くするリモネンですが、同時に皮膚への刺激作用も持っています。そのため、肌がデリケートな人や持病がある人は注意が必要です。ゆず湯に入るのを避けた方がよい人や、ゆず湯の安全な入り方は次の通りです」

【ゆず湯に入るのを避けた方がよい人、ゆず湯の入浴時に注意が必要な人】
・アトピー性皮膚炎の人
・乾燥肌、敏感肌の人
・乳幼児。特に赤ちゃんの肌は薄く敏感
・皮膚に傷や湿疹がある人
・かんきつ系の果物でかぶれたことがある人、香料で肌荒れしやすい人

【ゆず湯の安全な入り方】
(1)ユズを強くもまない、つぶさない

ユズを湯船の中で強くもんだり、皮を刻んだりすると、刺激成分が大量にお湯に溶け出し、肌がピリピリと痛くなる原因になります。肌が弱い人は、丸ごとそのまま浮かべるのが一番安全です。

(2)上がり湯をする
入浴後は、シャワーで体の成分を軽く洗い流してから上がると、肌トラブルのリスクを減らすことができます。

(3)ネットに入れる
直接肌に触れないよう、ユズをガーゼや洗濯ネットに入れて浮かべるのも有効です。

また、ユズなど“食物”を入れた湯で追いだきをすると衛生面でのリスクや故障のリスクが高まるといわれているため、避けましょう。

Q.ちなみに、ユズ以外で、入浴時に湯船に浮かべると良い食物はありますか。

林さん「ユズと同じような効果を期待できる身近な食材として、ミカンの皮やショウガがお勧めです」

■ミカンの皮(陳皮:ちんぴ)
食べた後のミカンの皮を天日干しにしたものは、漢方薬で「陳皮」と呼ばれ、古くから生薬として使われています。ユズと同様にリモネンを含み、体を温める効果があります。ユズよりも刺激が比較的マイルドなので、子どものいる家庭でも使いやすいでしょう。

■ショウガ
薄くスライスしたショウガや、すりおろしたショウガを布袋に入れて浴槽に入れます。ショウガに含まれている「ジンゲロール」や「ショウガオール」には強力な発汗作用や保温作用があり、冷え性がひどい人には特にお勧めです。

Q.入浴時に湯船に浮かべた果物は食べてもよいのでしょうか。

林さん「医学的・衛生的な観点から、食べることはお勧めしません。もったいないと感じるかもしれませんが、次の理由から入浴後の果物を食べることは控えてください。

■衛生面の問題
湯船のお湯には、体から出た皮脂汚れや、大腸菌群などの目に見えない雑菌が含まれている可能性があります。

■劣化と汚染
温かいお湯に長時間つかることで果実が劣化しているほか、せっけんやシャンプーの成分が付着している可能性もあります。

もしユズを味わいたいのであれば、風呂に入れる分とは別に用意し、新鮮な果汁を絞って料理に使ったり、ハチミツとお湯で割って「ゆず茶」として飲んだりすることをお勧めします。体の内側からビタミンCを摂取することで、風呂の温熱効果と合わせて、より高い風邪の予防効果が期待できます。

 ゆず湯は、寒い冬を健康に乗り切るための先人の知恵であり、医学的にも理にかなった健康法です。ただし、肌への刺激には個人差があるため、自身の肌の調子を見ながら無理のない範囲で楽しんでください。

オトナンサー編集部

実は損している?

ニュースを読んでポイントが貯まるサービスがあるのを知っていますか?ポイントサイトのECナビでは好きなニュースを読んでポイントを貯めることができるのです。(※ECナビはPeXの姉妹サイトです。)今日読んだニュースが実はお小遣いになるとしたら、ちょっと嬉しいですよね。

ポイントの貯め方はニュースを読む以外にも、アンケート回答や日々のネットショッピングなど多数あるので、好きな貯め方でOK!無料で登録できてすぐに利用できます。貯まったポイントはPeXを通じて現金やAmazonギフトカードなどに交換できます。

運営実績も15年以上!700万人以上の方がポイントを貯めています。毎日好きなニュースを読んでお小遣いを貯めてみませんか?

YOUの気持ち聞かせてよ!

いいね いいね
ムカムカ ムカムカ
悲しい 悲しい
ふ〜ん ふ〜ん
NEWS一覧へ

ポイント ポイント獲得の流れ

ポイント獲得の流れ

ポイント ルール・注意事項

ポイント獲得!!