【元刑事が語る】「詐欺にだまされやすい人」に共通していた《3大特徴》…詐欺師が仕掛ける“罠の正体”をひも解く
- オトナンサー |

今、警察官を名乗る特殊詐欺が急増しています。警察庁の発表によると、2024年の特殊詐欺の認知件数は2万1043件、被害総額は約718億円に達し、中でも特殊詐欺犯が警察官を装って「預貯金詐欺」を行う手口は4261件と、前年の約4倍に急増。これは、警察官や銀行協会職員を装い、「口座が犯罪に使われている」「現金を預かる」などと信じ込ませて現金やカードを奪うものです。
被害者の方々の「まさか自分が……」という驚きと後悔の声は後を絶ちません。では、「詐欺にだまされやすい人」には、どのような共通点があるのでしょうか。元警視庁刑事として現場で数多くの事例を見てきた筆者が、特徴と対策を3つに整理し、“罠の正体”をひも解いていきます。
なぜ“用心深い大人”も罠に落ちるのか
現役時代、私は数多くの特殊詐欺事案を捜査してきました。その被害者には、社会的にしっかりしているように見える人や、真面目で几帳面な人も少なくありません。つまり、“だまされやすさ”は、性格や生活態度とは別のところに潜んでいるのです。実際には、被害者の多くに共通する現代特有の背景がありました。ここからは、私が現場で目の当たりにした3つの特徴を紹介します。
【特徴1:社会問題に無関心――そもそも特殊詐欺を知らない】
かつては新聞やテレビ、週刊誌などを通して、社会問題に自然と触れるのが当たり前でした。通勤途中の電車内で新聞を読む人も多く、政治や経済、事件事故など、意識せずとも幅広い情報にさらされていたのです。
ところが、スマートフォンが当たり前になった今、情報は「自分が選んだもの」しか目に入らない時代になりました。SNSやニュースアプリのアルゴリズムは、あなたの興味関心を学習し、「好きな情報」「よく見る話題」だけを表示する傾向があります。このような状態は「フィルターバブル」と呼ばれ、自分と異なる意見や、興味のない社会的トピックが視界に入らなくなります。その結果、特殊詐欺の手口がどれほど進化しているか、今どのような犯罪が横行しているかすら知らないまま、被害者になってしまうのです。
ある被害者の高齢男性は、電話で「あなたの口座が犯罪に使われています。至急、警察に現金を預けてください」と言われ、驚いて言われるままに現金を引き出し、指定された銀行口座に振り込んでしまいました。「完全に電話口の男の話を信じ込んでしまった」とつぶやいたその言葉が今でも忘れられません。
【特徴2:「自分は大丈夫」というリアリティーの喪失】
特殊詐欺という言葉は知っていても、「自分が狙われるわけがない」「そんなバカな話に引っかかるはずがない」と思い込んでしまう人は非常に多いです。これは「正常性バイアス」と呼ばれ、災害時などにも「自分は大丈夫」と思って逃げ遅れてしまう心理のことです。
例えば、ニュースで「警察官を名乗る男に500万円をだまし取られた」という見出しを見ても、まるで映画のワンシーンのように捉えてしまい、現実感がないまま記憶に残りません。しかし、実際に電話がかかってきて、「お宅の口座が詐欺グループに利用されている可能性があります。至急確認したいので、キャッシュカードを準備してください」などと具体的に言われると、頭が真っ白になる人は少なくありません。情報としては知っていても、それが「自分の現実」と結びつかないことで、詐欺の初動に気付けないのです。
【特徴3:孤立が生む心理的隙間――頼れる人がいない人】
最後の共通点は、「すぐに相談できる人がいない」という孤立状態です。一人暮らしの高齢者に多く見られますが、実は、家庭内にいても孤立している人はたくさんいます。
ある一人暮らしの高齢女性は、電話口の“警察官”に言われるがまま、自宅に来た男にカードを手渡してしまいました。彼女は「電話の向こうの人が、すごく丁寧で礼儀正しくて、信じたくなる口調だった」と話していました。
詐欺師は「言葉遣い」「話すペース」「相手の反応への共感」などを完璧に訓練しており、「この人に相談すれば何とかなる」と思わせる空気をつくります。つまり、被害者の“孤独感”に入り込み、まるで親切な味方のように振る舞うのです。
ちなみに、私の母は、どんな小さなことでも連絡してきますが、それは「困ったときに思い出せる存在」がいるという安心感の現れです。孤立していると、最初の“相談できる人”が詐欺師になってしまう危険性があるのです。
大切な人を守る“守護者”として始めたい「3つのアクション」
この記事を読んでくださったあなたは、もう今日から「だまされる側」ではなく、「大切な人を守る側」です。特殊詐欺に強くなるためには、次の3つの行動がおすすめです。
【(1)幅広いメディア接触を習慣化する】
・新聞の社説やコラムを読む
・信頼できるニュースサイトで事件・犯罪カテゴリを定期チェック
・地域の防犯情報や警察の広報ページに目を通す
【(2)「もしもの連絡フロー」を家族でつくる】
・家族間や親戚同士で「怪しい電話があったら、まず誰に連絡するか」を事前に話し合う
・電話が苦手な人には、LINEなどでもOK。「何かあったらこのグループに相談して」と伝えておくだけでも安心材料になる
【(3)日常的に声をかけ合う環境づくり】
・高齢の親やご近所に「何かあったらすぐ連絡して」と伝えておく
・「昨日こんな詐欺のニュース見たよ」と会話のきっかけをつくることで、防犯意識を共有できる
詐欺師の言葉に負けない「合言葉」を
「情報の偏り」「過信」「孤立」という3つの歯車がかみ合ったとき、人は詐欺師のマニュアル通りの“カモ”になってしまいます。ですが、“守護者”であるあなたの存在と、小さな一言が、その歯車を止める力になります。
その大切な合言葉は……「身に覚え、ないのに『逮捕』!? それ詐欺です」。
このひと言を、あなたと家族の間で共有してください。固定電話があるご家庭は、受話器の近くに貼っておきましょう。スマホ中心の人は、待ち受け画面やLINEグループで家族に共有を。離れて暮らす家族や高齢の親御さんにも、この合言葉を送っておきましょう。送ると安心です。
今日からあなたも、大切な人を守る“守護者”です。詐欺師の言葉に負けない、あなたの「声かけ」と「見守り」が、社会全体の安心につながるのです。
治安戦略アナリスト・危機管理スペシャリスト 小比類巻文隆
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