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勝手に200万円課金した例も! 「スマホを貸しただけなのに」で起こる子どものオンライン課金トラブルとその防ぎ方

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  • マイナビウーマン
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ここ数年で、子どもを取り巻くデジタル環境は劇的に変化。私たち親世代は、子どものデジタル機器の付き合い方や、ITリテラシーの教え方にどう向き合ったらよいのでしょうか? ITジャーナリスト・スマホ安全アドバイザーとして活躍し、自身も二児の母である鈴木朋子さんに教えてもらいます。







執筆者プロフィール
鈴木朋子さん

ITジャーナリスト・スマホ安全アドバイザー

スマホやSNSなど、身近なITサービス全般に関する記事を執筆。なかでもSNSに関しては、コンシューマーからビジネスまで広く取材を行い、最新トレンドを知るジャーナリストとして定評がある。また、安全なIT活用をサポートするスマホ安全アドバイザーとして記事執筆や講演も行う。

著書は『親が知らない子どものスマホ』(日経BP)、『親子で学ぶ スマホとネットを安心に使う本』(技術評論社)、『インターネットサバイバル 全3巻』(日本図書センター)など。

親のスマホを貸すときはお金のトラブルに注意

レストランや病院で待つときなど、お子さんに親のスマホを貸してゲームをさせたり、YouTubeを見せたりすることがありますね。自宅にいるときでも、親が自分のスマホを貸すときだけゲームをしていい、というルールのご家庭も多いかと思います。自分がかつて使っていたスマホを回線契約せず、Wi-Fi利用で子どもに貸しているケースもありますね。

いずれの使い方も、子どもに専用のスマホを買うまでのよい方法だと思います。ただし、親のスマホを子どもに貸すとき、注意すべきポイントがあります。そのひとつが、「勝手に決済されてしまう」問題です。

子どものオンラインゲームに関するトラブルが急増中

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スマホのゲームでは、有料アイテムを追加するときや時間を延長するときに課金をします。ゲーム内の購入ボタンを押すと、App StoreやPlayストアに登録した決済方法で支払いが行われます。決済はクレジットカードやキャリア決済(回線契約している携帯電話会社でまとめて支払い)、キャッシュレス決済、銀行振り込みなどが選べますが、手軽なクレジットカードやキャリア決済を選択している人が多いでしょう。

クレジットカードやキャリア決済では、月に一度の請求明細を見るまで、引き落としに気が付かないことがあります。そのため、親が知らないうちに子どもがゲームに多額の課金をしていることがあるのです。

愛知県の消費者相談窓口には、2020年に小学生がオンラインゲームに200万円課金してしまったとの相談が寄せられたそうです。国民生活センターにも、小学生が150万円以上課金し、しかも決済完了メールを削除していたため親が気づくのに遅れてしまった事例があったそうです。

子どもとオンラインゲームに関する国民生活センターへの相談数も増えています。スマホのゲームだけではなく、家庭用ゲーム機での決済も含まれていますが、スマホの普及やオンラインゲームの活性化により相談件数が増えているのではないかと推測されます。

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オンラインゲームに関する相談のうち契約当事者が小学生・中学生・高校生の相談件数(出典:国民生活センター/2021年8月)

子どもが決済してしまったとはいえ、課金したお金が返ってくるかどうかはケースバイケースとなるようです。ゲーム会社やクレジットカード会社、携帯電話会社などとの交渉も必要となります。こうした事態を防ぐにはどうしたらいいのでしょうか。

子どもによる課金を防ぐには

国民生活センターでは、子どものゲーム課金の原因を以下のように挙げています。

・保護者のスマホを子どもにそのまま渡している
・決済パスワードを設定していない
・保護者のアカウントでログインした家庭用ゲーム機で子どもが遊んでいる
・決済完了メールを見ていない

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いつの間に!? 子どものゲーム課金 あなたは大丈夫?(出典:国民生活センター)

親のスマホを子どもに渡す場合、親が使用している決済方法が登録されたままです。子どもが有料アイテムの購入ボタンを押すと、そのまま決済に進んでしまいます。

ここで、決済するためにパスワードを毎回入力するようにしておけば、パスワードを子どもに知られていない限り、決済されることはありません。

もし親が今も使っているスマホなら、「決済情報は残しつつ、毎回パスワードを入力するように設定する」ことで、子どもに課金されてしまうことを防げます。決済のたびにパスワードを入力する設定は以下の通りです。

Appleの場合

設定でアカウント名をタップし、「パスワードの設定」で「パスワードを常に要求」にチェックを付けます。

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Appleの設定画面

Googleの場合

Playストアで「設定」をタップし、「認証」の「購入時には認証を必要とする」をタップします。「このデバイスでGoogle Playから購入するときは常に」にチェックを付けます。

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Googleの設定画面

お古のスマホを貸しているのなら、支払い情報ごと消しておくと安心です。

また、子どものスマホに「このアイテムを買う一回だけ」と約束してクレジットカードなどの決済方法を登録し、その後削除することを忘れてしまって課金された事例もあります。決済方法はすぐに消すようにしましょう。

決済すると、ほとんどの場合、ストアから完了メールが送られてきます。つい見逃してしまいますが、本当に自分が課金したものなのか、メールを確認する習慣を付けることも大切です。誰かに乗っ取られて課金されてしまっても気づくことができます。完了メールだけでなく、クレジットカードやキャリア決済の支払い明細の確認も必要です。特に、支払い明細をウェブやアプリにしている人は、定期的に確認するようにしておきましょう。

万が一、子どもに決済されてしまった場合は、早めに消費生活センターに相談してください。消費者ホットライン「188」(局番なし)に電話すると、お近くの市区町村や都道府県の消費生活センター等の消費生活相談窓口を案内してくれます。

投げ銭やオンラインショッピングも注意

ゲーム課金以外にも、子どもが勝手にオンラインで決済してしまうケースを紹介しましょう。

お子さんが大好きなYouTubeには、「投げ銭」できる機能があります。投げ銭とは、配信者を応援する意味でお金を送れる機能です。YouTubeの場合は、ライブ配信で送れる「Super Chat(スーパーチャット、通称:スパチャ)」、投稿動画に送れる「Super Thanks(スーパーサンクス)」があります。どちらもボタンを押すと、Googleアカウントに登録している決済方法で決済されます。

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YouTubeのSuper Thanks(スーパーサンクス)」機能の画面。「Thanks」ボタンを押すと決済画面が表示される

親のアカウントでYouTubeを視聴している場合、子どもが勝手に投げ銭をしてしまうかもしれません。YouTubeを見るときは、お子さん用のGoogleアカウントでログインしてから渡すようにすると安心です。子ども用のGoogleアカウントの作り方は、ヘルプページを参考にしてください。

投げ銭機能は、台湾発の「17LIVE(ワンセブンライブ、通称:イチナナ)」や、ディー・エヌ・エーが運営する「Pococha(ポコチャ)」などのライブ配信、Amazonが運営するゲーム配信に特化した動画配信サービス「Twitch(ツイッチ)」にも用意されています。これらはゲーム同様、クレジットカードやキャリア決済で決済されるので、毎回パスワードを入力するように設定しましょう。

アプリに表示される広告から何らかのゲームをインストールしてしまった場合、プレイするとすぐに課金される悪質なアプリもあります。この場合も決済にパスワードを必要としていれば防げます。

まとめ

ここまで機能面で防ぐ方法をお伝えしてきましたが、もっとも重要なことはお子さんとのコミュニケーションです。年齢が上がってくると、親のクレジットカードを持ち出してスマホに登録するケースも耳にします。親の名義でアカウントを作れば、オンラインショッピングで好きなモノを買うこともできてしまいます。

「勝手にゲームなどに課金されると、両親が一生懸命働いて稼いだ大切なお金がすぐになくなってしまう」など、なぜ勝手にオンラインで決済してはいけないのかをしっかりと伝えておきましょう。クレジットカードの意味がわからない年齢のお子さんには、「この番号は呪文ではなく、大切なお金を引き出す番号なんだよ」と話しておくことも大切です。

それでも、オンラインゲームで友人が有料アイテムを自慢してくるなど、課金したくなる瞬間は訪れると思います。そのときはお年玉やお小遣いでプリペイドカードを買って課金するなど、課金の方法を話し合ってみてくださいね。

(文:鈴木朋子、編集:マイナビ子育て編集部)

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