「夏の風物詩」といわれる積乱雲 積雲と何が違うの? 気になる疑問を気象予報士に聞く
- オトナンサー |

夏になると「積雲」や「積乱雲」をよく見掛けますが、これらの雲について、SNS上では「積雲がきれい」「積乱雲は夏の風物詩」「積乱雲が近づくと雨が降る」などの声が上がっています。積雲と積乱雲は名前が似ていますが、何が違うのでしょうか。積雲と積乱雲のそれぞれの特徴や、両者を見分ける際のポイントなどについて、気象予報士のきりたんさんに聞きました。
積雲と積乱雲は親戚のような関係
Q.積雲と積乱雲の違いについて、教えてください。それぞれどのような条件で発生する雲なのでしょうか。
きりたんさん「積雲はわた雲とも呼ばれており、年間を通して見ることが可能な雲です。地表付近の暖かく湿った空気が上昇気流によって持ち上げられ、上空で空気が冷やされると、水蒸気が凝結して小さな水滴になり積雲となります。
積雲は上昇気流が弱い、大気が安定した状態のときに低いところにできやすく、小さな積雲からは基本的に雨が降りません。そのため、しばらく良い天気が続くことを示しています。しかし、積雲が発達して雄大積雲になると、雨を降らせることもあるでしょう。なお、積雲からは雷が鳴りません。
一方、上昇気流が強く大気が不安定で、積雲が上へと成長していくと積乱雲へと成長し、激しい雨や雷、竜巻などを引き起こします。積雲と積乱雲は全くの別物というわけではなく、積雲が成長すると積乱雲になるので、発達段階の親戚のような関係性ですね」
Q.積雲と積乱雲を見分けることは可能なのでしょうか。見分ける際のポイントについて、教えてください。
きりたんさん「空を見上げたときに、ちぎれたような雲がぽつぽつある場合は積雲です。雲の輪郭がはっきりしており、暗い部分もあるのが特徴です。
一方、積乱雲は、もくもくとした縦に長い1つの大きな雲で、遠くの高いところの空に積乱雲がある場合は大きな雲に見えますが、積乱雲が近くにあると周囲が急に暗くなります。積乱雲は太陽の光を通さないくらい分厚いので、空が暗くなり、底がもこもことしているのが特徴です」
Q.天気が荒れる前に気を付けるべき点について、教えてください。例えば、天気が荒れる前はどのような現象が起こりやすいのでしょうか。
きりたんさん「特に夏の時期は雲が急に成長しやすく、積雲が積乱雲になりやすいです。そして、それが近づいてきたら危険です。空が真っ暗だと積乱雲の中に入ったサインである可能性があります。
また、急に冷たい風が吹いてくるのは、積乱雲が発達して近づいてきているサインです。上昇気流で上にのぼった空気が、行き場がなくなり再び下がってくるときに強い風が吹きます。上空で冷やされた空気なので風が冷たいのです。その後、空がぴかっと光ったり、雷が鳴ったりして、雨が降り始めます。目で雲を見るだけでなく、耳で音を聞いたり肌で風を感じたりすることが大切です。これらのことを覚えておくと、天気の変化を察知するのに役立つでしょう」
オトナンサー編集部
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