【漫画】転職後、なんだか不調が続く毎日…　「まだ平気」とごまかし続け…　私が見逃した“うつ病”のサイン【作者取材】

　エッセー漫画家のよしこさんの漫画「まだ平気だと思ってたけど結構限界がきてた話」が、Xで話題となっています。

　転職した作者は、仕事の内容や人間関係に悩んでいました。家に帰っても思うように家事ができず、外食に行っても食べたいものが決められなくなり…。自分でも気付かないうちに積み重なっていたしんどさに、読者からは共感の声が上がっています。

疲れやすさを感じても、“ただのストレス”と思っていた

　よしこさんは、Xでエッセー漫画を発表しています。よしこさんに作品について話を聞きました。
※漫画「まだ平気だと思ってたけど結構限界がきてた話」の続きは、よしこさんのXのアカウントから読むことができます。

Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。

よしこさん「絵は小さい頃からずっと描いています。若手会社員だった2019年にTwitter（現：X）を始めて、簡単なイラストを描いて投稿するようになり、2020年には4コマ漫画を描くようになりました」

Q.今回の漫画を描いたきっかけを教えてください。

よしこさん「今まで夫婦の日常漫画などを描いていたのですが、うつなどの影響で2年ほど投稿できない時期がありました。回復して漫画を描けるようになったので、フォロワーさんに近況報告も兼ねて体験を投稿しようと思ったのがきっかけです」

Q.仕事から帰ってくると寝てしまうようになったのは、転職してどれくらいたってからだったのでしょうか。

よしこさん「転職後4カ月程度だったと思います。面接で聞いていた仕事内容と実際との差や、上司との人間関係に悩み、体調を崩しました。いわゆる転職時のミスマッチです」

Q.いつごろから、旦那さまはよしこさんの変化に気付いていたのでしょうか。

よしこさん「体調が悪くなり始めて、すぐに気付いてくれたようです。前職でも仕事で無理をしたことがあったので、また無理をしないか気にかけてくれていました」

Q.この後通院されたそうですが、その時点ではまだ日常生活で限界だと感じることはなかったのでしょうか。

よしこさん「日常生活は常につらかったですが、病気とは思っていませんでした。腕が上がらない、力が入らないのは筋力不足かと…。でもそれは、うつ病による倦怠感だったのだと思います」

Q.「今考えれば、このとき限界直前だった」と思う行動や考え方などはありましたか。

よしこさん「職場で突然涙が出て、止まらなくなってしまったときに限界だと思いました。その頃は気遣ってくれた上司のことも信じられなくなり、常にイライラしているか落ち込んでいるかしていました」

Q.今回の作品について、どのようなコメントが寄せられていますか。

よしこさん「私と同じように、『自分もなかなか病院に行けなかった』という共感のコメントなどが寄せられ、心療内科へのハードルの高さを感じました」

Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えてください。

よしこさん「知能検査やリワークプログラムのことなども描きたいです。今は育児中なので、うつ病寛解後の育児（再発させないための工夫など）についても発信できればと思っています」

オトナンサー編集部

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