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「北海道へ渡ったE2系新幹線」どう改造する? もうJRの車両じゃない! 今後の“重要な任務”とは

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JR東日本の東北・上越新幹線を走っていたE2系新幹線が、2025年4月に函館港に陸揚げされました。今後、どのように改造され、どのように使われるのでしょうか。

鉄道・運輸機構が保有する試験車両に

 JR東日本の東北・上越新幹線を走っていたE2系新幹線が、2025年4月に函館港に陸揚げされました。E2系は通常、上半分が飛雲ホワイト、下半分が紫苑ブルーという配色ですが、今回北海道に渡ったのは白と緑の「200系カラー」に復刻された車両。今後、どのように改造され、どのように使われるのでしょうか。

Large figure1 gallery7200系カラーが施されたE2系J66編成(画像:PIXTA)

 北海道へ渡ったE2系は、現役時代はJ66編成と呼ばれ、10両編成で活躍していました。2022年に「鉄道開業150年」「新幹線YEAR2022」の一環で200系カラーに変更。2024年3月15日に定期運用から退きました。

 その後、新潟港から函館港まで船で輸送され、鉄道建設・運輸施設整備支援機構(JRTT)が保有する車両となりました。

 鉄道・運輸機構は2025年4月1日付で、JR東日本と「試験用車両」1編成、「試験車両用車軸」3組を随意契約で調達する契約を締結したことを明らかにしています。この試験車両がE2系(J66編成)にあたり、10両全てがJR東日本から鉄道・運輸機構に譲渡されています。

 鉄道・運輸機構へ、この試験車両について詳細をたずねました。

――北海道へ渡ったE2系は、具体的にどのような用途で使用するのでしょうか?

 今回函館に輸送した車両を用いて、青函トンネル以外の共用走行区間(トンネル前後の明かり区間)における260km/hでの高速走行について、設備の安全性などを確認する高速走行試験を行います。

――高速走行試験とはどのようなものでしょうか?

 実際の車両を用いて現行の最高速度140km/hから260km/hまで段階的に速度を上げて、設備の機能や安全性に問題のないことを確認します。

――鉄道・運輸機構がフル規格の新幹線車両を保有するのは、今回が初めてでしょうか?

 今回が初めてとなります。

――E2系の試験車両への転用にあたって、どのような改造を施すのでしょうか? 白と緑の塗装は変更するのでしょうか?

 北海道新幹線区間で走行可能とするため保安装置(ATC)などの改修を行う予定です。塗装変更、外観改修の予定はありません。

――試験車両は10両編成のままで運行するのでしょうか? それとも短編成化するのでしょうか?

 短編成化は行わず、10両編成のままで運行する予定です。

200系カラーのまま「第二の人生」へ。運行区間は?

――試験車両の運行区間と運用はどうなるのでしょうか?

 函館新幹線総合車両所を拠点に、新青森~新函館北斗間を走行する予定です。なお、試験列車の運用については、建設主体である当機構より、JR北海道への委託を前提に関係者間で調整中です。

――試験車両となった際には形式名・編成番号はどう変わるのでしょうか? また、試験車両としてどれくらいの期間使用する想定でしょうか?

 現時点では未定です。

――新潟から新函館北斗までは新幹線の線路でつながっていますが、船で輸送したのはなぜでしょうか?

 本線経由で回送するためには車両改修を行う必要があるため、海上輸送としたところです。

――今後さらに別の編成も譲受する予定はあるのでしょうか? 最終的に試験車両は何編成とするのでしょうか?

 現時点では新たな車両調達の予定はありません。試験車両の編成数は未定です。

――試験車両とのことですが、イベントなどで乗客を乗せて走らせたりする可能性はあるのでしょうか?

 ありません。

※ ※ ※

 現在、北海道新幹線には、新幹線と貨物列車が線路を共用して走る区間があり、通常時は新幹線の走行速度を落として運行されています(青函トンネル内は160km/h、トンネル前後の明かり区間は140km/h)。

 この速度制限を解消することが望まれており、JR北海道はこれまでも、貨物列車の運行が少ないゴールデンウィークやお盆期間などに、営業列車を用いてトンネル内で260km/hで走行する試験を行ってきました。

 今後はトンネル部分(約54km)に加え、その前後にある地上の「明かり区間」を含めた約82kmで、ゴールデンウィークやお盆期間などに260km/h走行することを目指します。これにより、所要時間は合計で現行より14分短縮できる見込みです。

 2025年度から走行試験用の車両およびシステム改修が行われ、今後検討が順調に進めば2028年度に高速化が実現する見込みです。この高速走行試験に使用されるのが、北海道へやってきた200系カラーのE2系というわけです。

 なお、青函トンネルの高速化をめぐっては国交省が以前、新幹線の営業列車が高速走行する前に線路状況などを確認する「確認車」として新幹線車両(E2系)を改造する案を示したことがあります。ただ、今回JR東日本から譲渡されたE2系(J66編成)の改造は、「確認車への転用とは内容が異なる」(鉄道・運輸機構)といいます。

 ちなみに、「緑と白」塗装の新幹線が北海道に渡るのは、今回が初めてではありません。2022年に廃止された函館本線の流山温泉駅(七飯町)には、北海道新幹線の誘致に向けた機運を高めることを目的として、駅前広場に200系新幹線が置かれていました。現在は北海道新幹線の札幌延伸が決まり、役割を終えたため、解体されています。

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