欧州の共同開発戦闘機「あと30年は使う!」空力改修キットを開発へ 翼なども変化
- 乗りものニュース |

空力のほか兵器搭載能力も向上へ
エアバス、BAEシステムズ、レオナルドで構成される合弁会社ユーロファイターは2026年2月5日、NATOユーロファイター・トーネード管理機関(NETMA)とユーロファイター「タイフーン」用の空力改修キット(Aerodynamic Modification Kit:AMK)の開発、試験、認証を進めるための契約を締結したと発表しました。
ユーロファイター「タイフーン」(画像:イギリス国防省)
AMKの開発は、タイフーンの長期運用に向けた方針の一環であり、ユーロファイターは2060年代までヨーロッパの防空の中核を担うことが期待されています。
この改修により、敵の防空レーダーの抑制・破壊を可能にする将来の対レーダーミサイルや、敵防空網の外側から攻撃可能なスタンドオフ兵器など、最新兵器の迅速な統合と、新たな外部搭載物の認証が可能になるとしています。
さらにAMKは、タイフーンの空中戦性能を向上させることが期待されています。特に、目標捕捉能力の強化や近距離空中戦能力の向上が見込まれています。これらの性能向上は、機体胴体のストレイク(胴体横の小さな翼状部分)、フラペロン(主翼後縁の操縦翼)、翼前縁基部の拡張によって実現され、最大揚力の大幅な増加につながるとされています。
なお、この改修構想自体は新しいものではなく、エアバスがユーロファイター高機動性向上プログラム(EFEM)の一環として、すでに開発・試験を実施していました。同プログラムでは約5年間にわたる研究が行われ、2015年にはドイツ、イタリア、英国のパイロットがIPA7(計装生産機7号機)を使用し、計36回の飛行試験を実施しています。
ユーロファイタープログラム総責任者のサイモン・エラード氏は、今回の契約締結について「ユーロファイタープログラムにとって重要な成果であり、兵器統合の迅速化、より重い搭載物の認証、そしてその他多くの改良を可能にするものです」と述べています。
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