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「廃止するとは夢にも思わなかった」 115年の歴史に幕「留萌本線」熱狂の最終日を追った 「まだ乗れる!あと10人!」

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  • 乗りものニュース
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日本一短い「本線」全て廃止

 JR北海道の留萌本線 深川―石狩沼田間14.4kmが2026年3月31日を最後に廃止され、115年余りの歴史に幕を閉じました。これにより、JR北海道が「単独では維持困難」として廃止方針を示した5路線5区間は、すべて廃止になりました。

Large figure1 gallery483月31日最終日、深川行き一番列車。終日3両編成の運転となった。秩父別―北一已 (坪内政美撮影)。

 留萌本線は1910年に深川―留萌間で開業し、1921年には留萌―増毛間へと延伸して全通します。かつては留萌から北へ羽幌線が、恵比島からは私鉄の留萌鉄道が、石狩沼田からは南へ札沼線がそれぞれ延び、石炭や日本海で獲れたニシンなどの魚介類を内地へ運ぶ「本線」として機能しました。

 また、沿線は高倉 健主演の映画「駅 STATION」やNHK連続テレビ小説(のちに映画化も)「すずらん」のロケ地にもなり、トロッコ列車やSLの運行など、ブームも起こるなど観光の面からも北海道を代表する路線の顔をもっていました。

 しかし、炭鉱の閉山などにより、1971年に留萌鉄道が、1972年に札沼線 石狩沼田―新十津川間が、1987年には羽幌線がそれぞれ廃止され、徐々に「本線」としての役割が失われていきます。さらに留萌本線自体も2016年に留萌―増毛間、2023年には石狩沼田-留萌間と相次いで廃止へと進みます。

 結果、全長66.8kmあった留萌本線は石狩沼田―深川間のわずか14.4kmという日本最短の「本線」になりました。

 本来ならば、接続線のなくなった段階で留萌線と改称するところですが、これまでの功績を称え、最後まで本線としたといいます。そんな歴史をもつ留萌本線も代替となるバス転換の準備が整った深川-石狩沼田間の廃止で、その名も過去のものとなります。

「気長に待ちましょう」和気あいあいの最終日

「今年の雪は少なかったよ」と地元の人は話します。その言葉の通り、道路には雪はなく、根雪がところどころ残っていました。

Large figure2 gallery49石狩沼田駅でのさよならセレモニーの席では、JR北海道島田 修会長があいさつに立った(坪内政美撮影)。

 3月31日の天候は晴れ。一番列車を北一已(きたいちゃん)―秩父別(ちっぷべつ)間で撮影します。やってきたのは1986年導入のキハ54形500番台による3両編成。翌年に民営化を控えた国鉄が“置き土産”に導入したローカル気動車です。この前日(30日)から特製ヘッドマークが装着されたと沿線にいたファンはいいます。

 沿線は地元警察署のパトカーが巡回していたものの、とくにトラブルなどはなく、「本当に今日が最終日か」と思うくらいの状況で比較的落ち着いた雰囲気でした。知られた撮影地でもある秩父別駅が望める国道の跨線橋に行くと大勢の撮影者がいましたが、和気あいあいと「遅れてますね。気長に待ちましょう」と順光となる午前の列車を撮影。

 最終日しかも3両編成に増結しても、あくまでもワンマン列車を貫くJR北海道。ドアの開閉は先頭車前ドアのみとしていたため、乗り降りに時間がかかり、どの便もおおむね十数分の遅延が出ていました。

 さて、今回廃止される14.4kmの路線には函館本線側の起点である深川、北一已(ここまで深川市)、秩父別、北秩父別(ここまで秩父別町)、そして終着石狩沼田(沼田町)の5つの駅があります。1市2町がそれぞれの駅で。地元住民によるおもてなしやお見送りを展開。難読駅であり、1954年に日本初の民間委託駅として開業したと知られる北一已では、1956年に廃駅となった深名線の宇津内駅舎を解体し再利用したとされる木造駅舎の前で、地域住民約50人が集まり記念撮影を行い、名駅舎とのお別れを偲んでいました。

 また、石狩沼田駅では午前11時よりJR北海道主催のお別れセレモニーが行われました。主催挨拶に立ったJR北海道の島田 修会長は「以前留萌線でSLすずらんの運行で担当者として関わらせていただいた。当時はまさか廃止するとは夢にも思わなかった」と陳謝しました。

 沼田町横山茂町長は、「留萌線を存続できず、町民と全国の応援団に心からお詫びを申し上げたい」と涙ながらに語ると「ここから新たな町の駅、石狩沼田駅物語が始まることを宣言する」と、残された駅舎を活用してのプロジェクトが始動する趣旨の発言が聞かれました。

 なお、お別れセレモニーは深川・秩父別両駅でも行われ、深川駅にはJR北海道から綿貫泰之社長、秩父別駅には萩原国彦常務取締役がそれぞれ出席しました。

「全員乗せるぞ!」最終列車の騒然

 最終列車となる石狩沼田21時11分発の9436D発車まで1時間を切った20時。石狩沼田駅前には最終列車に乗ろうと全国から集まったファンらで長蛇の列ができました。ホームでは、町主催のお別れイベントに集まった町民ら約200人が集結。深川発の最終列車9435Dの到着を待ちます。

Large figure3 gallery5021時15分。石狩沼田駅頭上に惜別の花火が上がった(坪内政美撮影)。

 21時すぎ、満員の9435Dが約10分遅れで到着し、降りる人々は駅外で並ぶ深川行き最終列車の列へと殺到します。その長さは直線にして約1km、450人以上はいたと思います。果たして全員乗れるのか――公式では定員オーバーで積み残しが発生した場合の救済バスは出さないと聞いていたからです。

 21時15分過ぎ。いよいよ最終列車への乗車が始まります。無論、乗降口は先頭前ドア1か所です。JR・沼田町・警備会社担当者が総出でテキパキと車内へと誘導してゆきます。ホームでは見送りの町民にペンライトが配られ、地元吹奏楽者らによる「旅立ちの日に」が演奏され、運転士に花束の贈呈が行われました。

「最後のお願いです。2・3号車の方は奥まで詰めてください!」と車内では更なる誘導が行われ、「まだ乗れます!」「あと10人乗ります!」と頭上に惜別の花火が華開く中、怒号に近い掛け合いがホームで展開されました。「最後の列車に積み残しは出させない、全員乗せてゆく」という気概を感じます。

 21時34分。定刻から23分遅れで、黄色いペンライトが振られる中、並んだ乗車希望全員を乗せた3両編成のさよなら列車は発車しました。

「とうとうなくなるんですね。今になって鉄道がなくなる辛さがわかりました」と、ペンライトを振る沼田町民は後悔を口にします。明日からは新たに深川へのバスの運行が始まりますが、これまで列車だと360円で行けていたところ、代替バスだとおよそ2倍の650円となります。これからは、このバスの継続という新たな課題との闘いがのしかかります。

 この留萌本線廃止によって、前出のとおり2016年にJR北海道が「単独での維持が困難」として廃止方針を打ち出した「赤線区」と呼ばれていた5路線5区間、日高本線 鵜川―様似間、石勝線の夕張支線、札沼線 北海道医療大学前―新十津川間、根室本線富良野―新得間はすべて廃止されました。

 今後は「黄色線区」と位置付けられている宗谷本線 稚内―名寄間、根室本線 滝川―富良野、釧路―根室間、室蘭本線 岩見沢―苫小牧間、日高本線、富良野線、石北本線、釧網本線の全線の計8路線について、線路や駅施設などの保有・維持管理を沿線自治体が担う上下分離方式存続を前提とした見直しを協議してゆくということです。

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