VDSL方式の救世主! マンションでもWi-Fiが爆速で使えるIPv6とは?

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最近リモートワークへと移行する人が増えてきています。

リモートワークをする上でWi-Fiの速度は非常に重要ですよね。

リモートワークでなくてもNetflixやHulu、アマプラ、Youtubeを見る度に自宅のWi-Fiの速度が気になっていませんか?

Wi-Fiの速度が遅すぎる!

マンションがVDSL方式だから諦めている…

そんな悩みを持つ人はIPv6でその悩みが解決する可能性があります。

IPv6へと変更することで、もしあなたのマンションの回線がVDSLの場合でも、その速度を改善できるかもしれません。

この記事では従来のIPv4とIPv6の違いや、IPv6への切り替え方法などを解説していきます。

VDSL方式のマンションでもIpv6なら回線速度が上がるのか

最近は光配線方式のマンションが増えてきていますが、まだまだVDSL方式のマンションも多いのが現状です。

そんなVDSL方式のマンションでもIPv6に変更すれば回線速度は上がるのでしょうか。

その答えは

“ほぼ100%速くなります!”

回線の状況は人それぞれ違うので断言はできませんが、今現在回線速度に不満を感じているのであれば、ほぼ回線速度が改善するでしょう。

VDSL方式の弱点は以下のようなものがあります。

  1. 混雑の影響を受けやすい
  2. 下り100Mbpsまでしかでない

VDSL方式のマンションは混雑の影響をもろに受けるため、回線が混雑する夜はWi-Fiの速度が急激に落ちます

IPv6を使用することで、こういった混雑の影響を非常に受けにくくなります。

また、下り速度はIPv6を使用したとしても100Mbpsを超えることはありませんが、80~100Mbpsをキープすることができます。

一般的に40Mbpsあれば快適にネットを使用することができると言われているので、十分な数値と言っていいでしょう。

つまりIPv6を使用することでVDSL方式の最高速度を引き出して、爆速のWi-Fiが使用できるようになるということです。

IPv6とは

そもそもIPv6とはなんなのでしょうか。

IPv6のIPとは「インターネット・プロトコル(Internet Protocol)」の頭文字を取ったものです。

インターネット・プロトコルとは簡単に言うと「データ通信をする際の簡単なルール」といって良いでしょう。

IPv6のvはバージョンのことなので、IPv6は「インターネット・プロトコルの6番目のバージョン」ということです。

このIPv6が登場するまで、IPv4が主に使われていました。

このIPv4にはいくつかの問題点がありました。

  1. IPアドレスの枯渇
  2. 設定が煩雑

インターネットに接続されているコンピューターには全て「IPアドレス」が付与されます。

IPv4にはそのIPアドレスの総数が決まっていて、あまりにもネットが普及したことで、IPアドレスが枯渇してしまいました。

IPv6はほぼ無限にIPアドレスを付与できるので、その問題を解決しました。

さらにIPv4では手動でIPアドレスを設定しなければいけなかったのが、IPv6は自動でIPアドレスを設定してくれます。

さて、では何故IPv6だと回線が速くなるのでしょうか。

IPoEとPPPoEという接続方式が関係しています。

IPoEとPPPoE

PPPoEは従来の接続方法です。

一方IPoEはIPv6で使用できる新しい接続方式となっています。

この2つの接続方式の違いは以下の通りです。

  1. 通信速度
  2. 安定性
  3. 対象となるIP規格

まずIPoEはPPPoEと違って、直接インターネットに接続可能なので通信速度が速くなります。

安定性に関してもIPoEが勝っており、「突然ネットがつながらなくなった…」といったトラブルも少ないです。

こういった利点があるのは、IPoEという接続方式を利用できるのがIPv6だけだからという側面もあります。

IPv6への切り替え方

ではIPv6へと切り替えるためにはどうしたら良いのでしょうか。

IPv6への切り替え方をご紹介します。

IPv6に対応のプロバイダと契約する

まずはIPv6に対応しているプロバイダと契約しましょう。

IPv6に対応している主なプロバイダは以下のものがあります。

  1. ぷらら
  2. GMO
  3. OCN
  4. So-net
  5. BIGLOBE
  6. Yahoo!BB
  7. nuro

ここにあげたもの以外にもIPv6に対応しているプロバイダはいくつかあります。

契約中のプロバイダがある場合は、そのプロバイダがIPv6に対応しているか確認してみるといいでしょう。

もし対応していない場合は解約して新規契約する必要があります

また殆どのプロバイダでIPv6はオプションとなっています。

忘れずに申し込むようにしましょう。

IPv6対応のルーターを購入する

IPv6を利用するにはIPv6対応のルーターを買う必要があります。

従来のルーターを使用しているとせっかくIPv6を契約したにもかかわらず、IPv4しか使えないという事態になってしまいます。

IPv6対応のルーターは最近非常に多く発売されており、大きな家電量販店に行けば必ず見つかることでしょう。

しかし最もおすすめなのはプロバイダからレンタルする方法です

一部のプロバイダではIPv6対応のルーターを格安もしくは無料で貸出しています。

高スペックのルーターを買うのもありですが、正直普通に生活するのであればプロバイダからのレンタルルーターで全く問題ありません。

レンタルルーターの有無もプロバイダを選ぶ基準になりそうですね。

IPv4 over IPv6+IPoEになっているか確認

IPv6に対応しているWEBサイトはまだまだ少ないため、IPv4とIPv6を併用する必要があります

IPv4 over IPv6+IPoEという接続方式に設定することでIPv4とIPv6を併用することができます。

しかし、IPv6に申し込んでいる場合は殆どの場合、設定なしでIPv4 over IPv6+IPoEとなっているので、特別な操作は必要ありません。

もしIPv4 over IPv6+IPoEが設定されていない場合は以下の方法で自分で設定する必要があります。

  1. スタートメニューから設定へ
  2. 「ネットワークとインターネット」を選択
  3. 「イーサネット」を選択
  4. 「アダプターのオプションを変更する」を選択
  5. イーサネットを左クリックし「プロパティ」を選択
  6. 「インターネットプロトコルバージョン6(TCP/IPv6)」にチェックを入れる
  7. 「OK」を押してプロパティを閉じる

これでIPv4 over IPv6+IPoEの設定が完了です。

VDSL方式のマンションでIPv6を利用した場合の利点

VDSL方式のマンションでIPv6を利用するのは、回線速度を改善するうえでは非常に有効です。

VDSL方式のマンションでIPv6を利用した際にどんな利点があるのでしょうか。

特別な工事を必要としない

マンションでは個別に回線を引けない場合が殆どです。

稀に個別の回線を引ける場合もありますが、マンションの壁になにかしらの施工が必要な場合が多く、許可を取る必要があります。

またVDSL方式から光回線方式に変更しようとしても、手続きやら住民の同意が必要やらで非常に面倒ですよね。

IPv6は従来のVDSL方式の回線を利用して、その規格だけ変更するため、IPv6は特別な工事を必要としません。

つまりIPv6への変更はマンション側へ特に申請の必要がありません。

混雑時に快適に使用できる

あたりまえですが、インターネットはそのマンションで同時に接続すれば人が多ければ多いほど速度が落ちます

こうなると「せっかく家でくつろいでるのにYoutubeが見れない…」なんてことが起こってしまいます。

最近はリモートワークも増えてきましたから、昼間の時間帯でも繋がりにくくなってしまうマンションが続出しているそうです。

しかしIPv6を使用していればIPoEで接続ができますので、混雑による接続の遅延を回避できます

また安定性も非常に高いので、突然インターネットが繋がらなくなるトラブルも少ないです。

VDSL方式のマンションでIPv6を利用した場合の注意点

VDSL方式のマンションでIPv6を利用する際に気をつけるべき注意点がいくつかあります。

最高速度が上がるわけではない

勘違いしている人も多いのですが、IPv6にしても回線の最高速度が上がるわけではありません。

VDSL方式の最高速度は100Mbpsです。

これは変わりません。

IPv6でも80~100Mbpsが最高速度となります。

もし100Mbps以上の速度が欲しい場合は、IPv6にしても意味がありません

しかし普通にインターネットを使用するならこの速度でも殆ど問題無いでしょう。

  1. YouTubeでHD画質 5Mbps以上
  2. 動画配信サイトをテレビで見る 6Mbps以上
  3. ZOOMでオンライン会議 1.5Mbps
  4. オンラインゲーム 10Mbps以上

ただし、もし高度な通信を必要とするFPSや格闘ゲームをプレイする場合はもう少し速度が必要になる場合もあります。

プロバイダの変更が必要

もしあなたが今契約しているプロバイダがIPv6を提供していない場合、プロバイダの変更が必要になります。

マンションによっては提供しているプロバイダが限られている場合もあるので注意が必要です。

プロバイダの途中解約は違約金の問題が発生する可能性があるので、しっかりと状況を確認してから解約しましょう。

といっても今IPv6が認知され出しているので、どのプロバイダもIPv6の提供を始めています。

まずは自分のプロバイダが本当にIPv6を提供していないか、確認してみることをおすすめします。

まとめ

いまや回線の速度はQOLに大きく関わってきますよね。

でも回線速度って、実際に引っ越してみるまでわからないのが現実です。

「実際に引っ越してみたら回線の遅さに愕然とした…」なんて、とてもよくある話だと思います。

昔はマンションだから回線工事もできずに諦めるしかありませんでしたが、今はIPv6があります。

IPv6なら特に工事もせずに快適な回線環境が手に入るかもしれません。

皆さんもIPv6で快適なインターネットライフを送ってみてはいかがでしょうか。