審査なしでETCカードを作れる!即日入手の方法・おすすめ人気カードをプロが解説
ETCカードは、高速道路の通行料を決済するためのカードです。クレジット機能がついているものも多いため、審査なしで作れるのかわからない…という方も多いでしょう。そこで今回は、審査なしでETCカードを作る方法をご紹介します!
高速道路が発行するカードなら審査なしでETCカードを発行できる
有料道路の料金所で、車を止めずに自動で支払えるETCカード。審査が必須だと思われがちですが、高速道路6社が発行している「ETCカード」なら、審査なしで発行可能です。
一方で、クレジットカードに付帯する「ETC専用カード」は、必ず審査を受ける必要があります。
高速道路が発行するETCカードの特徴
- 審査なしで発行可能
- ETC以外の買い物などで使えない
- 年会費がかかる
高速道路6社によるETCカードには、クレジット機能はついていません。そのため、クレジット審査なしで簡単にETCカードを発行できるのです。ただし、ネットショッピングやローンの返済などには使えませんので、注意してください。
クレカ付帯のETC専用カードの特徴
- クレジットカード会社の審査が必要
- クレジット機能が付帯する
- 年会費は基本的に無料
一方で、ETC専用カードはクレジットカード会社が発行しているため、クレジットカードの審査を受けなくてはいけません。そのため、審査なしでETCカードを発行することはできませんし、クレジットカードの審査に落ちるとカードは発行不可です。
クレジットカードを持っていれば審査なしで発行できる
ETCカードが発行できるクレジットカードを既に所有している場合は、基本的に審査なしでETCカードを受け取れます。カード会社のインターネットサイトをチェックしたり、電話をしたりしてETCカードの発行ができるか確認してみてください。
ただし、クレジットカードを持っていても、クレジットカードの支払いを滞納している・多重債務を抱えているなどの場合はETCカードは発行できません。
注意!審査なしで即日発行可能なETCカードはない
基本的に、審査なしで即日発行できるETCカードはありません。例えばETCパーソナルカードにはクレジット審査はありませんが、申し込みから発行までにかなり時間がかかってしまいます。
またカード会社からETCカードを発行する場合も、即日対応はできないことがほとんどです。ETCカードを審査なしで作りたいのであれば、時間に余裕を持って作成しましょう。
審査なしで作れるおすすめETCカード4選
審査なしで作れるETCカードには、いくつかの種類があります。それぞれのカードによって特徴や利用額、申し込み基準などは異なりますので、あなたに合ったETCカードを見つけてください。
①ETCパーソナルカード
ETCパーソナルカードは、全国の高速道路6社によって共同で発行されているETCカードです。有料高速道路の通行料の支払いに特化したカードで、クレジット機能がないため審査なしで作成できます。
ETCパーソナルカードでは、支払い方法にデポジット制が採用されています。デポジット制とは「預かり金払い戻し制度」のことで、入金額から利用した分の金額が引かれます。
ETCパーソナルカードは、申し込み時に最低2万円から2万円単位で、月平均利用金額に応じた金額を入金する必要があります。
ETCパーソナルカードの申し込み条件
ETCパーソナルカードの申し込み条件は、「あらかじめデポジットを預託すること」と記載されています。お金さえ払えば発行できるので、比較的誰でも手に入れやすいカードです。個人で審査なしのETCカードを作るなら、ETCパーソナルカードがおすすめです。
ただし、ETCパーソナルカードは審査がない代わりに、様々な制約があります。例えば、カード1枚あたり1257円の年会費がかかります。
クレジットカード会社のETCカードの場合、基本は無料で発行できますから…。毎年使い続けるとなると、コストがかさみやすいのが難点です。
②家族会員ETCカード
家族会員ETCカードも、審査なしで持つことができるETCカードの一つです。クレジットカードを持っていると、家族用のカードを発行できます。これは「家族カード」と呼ばれるもので、クレジットカード本会員の家族であれば、無料かつ審査なしで発行できます。
家族カードは審査なしで発行できる上、クレジットカードとほとんど同格のサービスを受けられます。
クレジットカード会社発行のETCカードは基本的に審査が必須。しかしこの方法なら、審査なしでもクレジット機能付きのETCカードを発行できる、ということになります。
家族会員ETCカードの申し込み条件
家族カードの資格は、クレジットカードを持っている本会員の配偶者や両親、子供(18歳以上)であることです。もしあなたがクレジットカードを持っていなくても、本会員の許可さえあればETCカードを審査なしで取得できます。
ただし、家族会員になってETCカードを利用するときには、いくつかの注意点が。まず、有料高速道路で使用した通行料は、本会員の口座からの引き落としです。他の口座から引き落とすことはできませんし、利用明細も本会員に届くシステムが採用されています。
また、家族カードの利用額は、本会員が定めた範囲内になります。自分で利用額を決めたい、利用明細を見られたくないという人にとっては、デメリットに感じる部分かも。
③ETCコーポレートカード
ETCコーポレートカードは、東・中・西日本高速道路株式会社によって発行される企業向けのETCカードです。クレジット機能は付随していないので、クレジット審査なしでも申し込みが可能です。
企業のETC利用を前提として作られたカードなので、様々なETC割引がついています。例えば、首都・阪神高速割引や深夜割引、休日割引などが利用できます。ただし、全国どこでも割引サービスが適応されるわけではなく、使える道路は限られているので注意が必要です。
また、ETCコーポレートカードは、通常のETCカードよりも手続きが煩雑で、何度も書類をやり取りする必要があります。発行までにかなり時間がかかるので、早めに申し込みましょう!
ETCコーポレートカードの申し込み条件
ETCコーポレートカードはクレジット審査なしで作れますが、代わりに高速情報協同組合が独自の審査を行うため、その審査に通過する必要があります。
しかしこの審査は、法人のクレジット審査に比べると条件が厳しくなく、通る可能性が高いとされています。そのため、開業したばかりの企業に選ばれているカードです。
ETCコーポレートカードは企業向けに作られたカードですが、個人でも申し込みは可能です。ただし、法人で申し込む場合と同じく手順が煩雑ですし、年間の利用料もかなり高め…。年間の高速道路利用料が高額な方にのみおすすめです。
④法人ETCカード
法人ETCカードとは、高速情報協同組合やETC協同組合によって発行されている法人用カードです。法人ETCカードを取得するには、組合への加入が必須。年間の会費や出資金もかかりますし、カード発行手数料も無料ではありません。
法人ETCカードの大きな特徴は、ETC車載器さえあれば1台の車に限らず利用できる点です。ETCコーポレートカードはカード1枚につき1台にしか使えませんが、法人ETCカードはカードさえあればどの車にも利用可能です。
法人ETCカードには2種類あり、東京・大阪近郊の高速道路を利用する方と、地方の高速道路を利用する方で分けられています。利用頻度の高い方を選んでくださいね。
法人ETCカードの申し込み条件
また、法人ETCカードも、クレジット機能なしのETCカードとなっています。そのためクレジット審査はなく、立ち上げたばかりの法人でも比較的簡単にETCカードを取得できるのがメリットです。また協同組合から加入する制度なので、保証も必要ありません。
法人ETCカードでは、時間帯や曜日に合わせた全国割引なども用意されています。ただし、利用料金ごとの割引サービスはなく、毎月の手数料も無料ではなく5〜8%ほどかかってしまうのが欠点。
審査なしでETCカードを作る方法
審査なしでETCカードを作る方法は、カードの種類によって異なります。すぐ取得できるものもあれば、登録に時間がかかったり、発行に手数料がかかってしまったりするものも。
申し込み基準も異なりますので、審査なしで発行したいカードの申し込み方法をしっかり確認してから進めるようにしましょう。
ETCパーソナルカードの場合
- 申込書を入手する
- 必要事項を記入する
- ETCパーソナルカード事務局宛てに郵送
- デポジット金を振り込む
ETCパーソナルカードを作る際は、まず申込書を入手する必要があります。申込書はインターネットサービスで作成するか、サービスエリアのコンシェルジュカウンターで簡単に入手できます。またパーソナル事務局に問い合わせれば、申込書を郵送してもらうことも可能です。
申込書を入手したら、氏名や年齢などの必要事項を記入しましょう。クレジット審査はありませんが、記入内容に不備があるとカードが発行してもらえなくなるので、間違いがないよう、きちんと書類を作成してくださいね!
申込書が完成したら、ETCパーソナルカード事務局宛に書類を郵送します。その後利用額に応じたデポジットの振込依頼書が返送されてくるので、郵便局やコンビニなどで入金しましょう。
家族会員ETCカードの場合
- 入会申込書に必要事項を記入する
- ETCカードが発送される
家族会員ETCカードも審査なしで簡単に作れます。申し込みの手順は、入会申込書に必要事項を記入して返送するだけ。入会申込書が届き次第、2週間ほどでETCカードが発送されます。
家族会員ETCカードはクレジット審査も不要で、年間にかかる費用も無料です。また、インターネットを通じて全国どこからでも発行できるため、本会員の許可があれば簡単に取得できるのが特徴。
ETCコーポレートカードの場合
- 利用申込書を用意する
- 必要書類を添えて送付する
- 最低10万円~の保証金を提出する
- カードを受け取る
ETCコーポレートカードへ申し込む際は、かなり多くの書類を用意しておかなければいけません。審査なしで申し込める代わりに、様々な証明が必要になります。書類を手配しておかないと更に手続きが煩雑になるので、事前に確認して準備しておきましょう。
必要書類とは、法人登記名簿、印鑑証明、自動車検査証、事業免許証など。法務局にまで足を運ぶ必要があり、とにかく煩雑です。覚悟してくださいね。
また、ETCコーポレートカードに申し込む際は、保証が必須になります。ETCコーポレートカードは請求書での支払いなので、必ず保証をつけておかなければなりません。最低保証金額は10万円なので、どんなに利用額が少なくても必ず10万円は用意しておきましょう。
法人ETCカードの場合
- 入会フォームに必要事項を記入
- 入会用の書類が届くのを待つ
- 必要書類を用意して返送する
- 出資金1万円を振り込む
- カードを受け取る
審査なしで法人ETCカードを発行するには、まずインターネットサイトの入会フォームに必要事項を記入します。その後書類が届きますので、必要書類を用意して返送しましょう。その後1万円の出資金を振り込んでから、ETCカードが発送されます。
法人ETCカードは、年間に550円の手数料がかかります。また、登録の際には出資金や事務手数料も必要になるため、まとまったお金を用意しておかなければいけません。
審査なしのETCカードを作って快適なドライブを
ETCカードを作成すれば、高速道路を使ってのドライブが快適なものになります。今回説明した審査なしで作れるETCカードのメリットや特徴などを押さえた上で、あなたに合ったカードを選びましょう。
プロがおすすめのクレジットカードを紹介する専門メディア「クレジットカード+」の編集部です。
以下の記事では、年会費無料で持てるおすすめのETCカードをご紹介しています。審査はあるものの、そこまで難易度が高くなかったり、すぐに発行できたりするものもあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。