個人事業主にはビジネスクレジットカードがおすすめ|経理管理をもっと簡単に!
個人事業主がビジネス用クレジットカードを利用すると、経理管理が楽になります。そこで本記事では、個人事業主におすすめのクレジットカードを10枚紹介します。この記事を読むと、ビジネス用クレジットカードのメリット・デメリットが理解できるでしょう。
- 個人事業主におすすめのビジネスクレジットカード計10枚
- 個人事業主がクレジットカードを使う3つのメリット
- 個人事業主がクレジットカードを使う2つのデメリット
- 個人事業主向けクレジットカードの4つの選び方
- 個人事業主はクレジットカードの審査に落ちやすいは嘘
- 個人事業主はクレジットカードを発行して楽に経費管理しよう
個人事業主におすすめのビジネスクレジットカード計10枚
まずは、個人事業主におすすめのビジネス用クレジットカードを計10枚紹介します。年会費が高い順に紹介しているので、あなたの経済力に合わせて読み進めてみてください。
年会費1〜4万円の個人事業主向けクレジットカード5枚
本章では、年会費1~4万円の個人事業主向けクレジットカードを5枚紹介します。
- アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・ゴールド・カード
- ダイナースクラブ ビジネスカード
- セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード
- アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・カード
- freee セゾンプラチナ ビジネスカード
以上のカードは豪華な特典が付いてくる分、年会費が高いのが特徴。出張の際は空港ラウンジを利用したいという方、十分なビジネスサポートを受けたい方におすすめです。
事業規模が大きい個人事業主の方や法人の代表をやっている方は、発行を検討してみてはいかがでしょうか。
①アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・ゴールド・カード
アメリカン・ビジネス・プラチナ
アメックスゴールドは年会費36,300円で、国内・海外出張に最適なサポートが多くあります。頻繁に出張に行く方、ビジネスで空港を利用する方に特におすすめです。
出張サポートは、以下の通り。
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国内旅行傷害保険(最高5,000万円)
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海外旅行傷害保険(最高1億円)
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国内航空機遅延費用
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キャンセル補償(年間10万円)
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海外日本語サポート
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空港ラウンジ無料利用
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手荷物宅配サービス(空港)
アメックスゴールドは、国内・海外出張で空港をよく利用する個人事業主の、よきパートナーに。
手厚いサポートがあると、トラブルで発生した損害が補償されるため、年会費以上の価値を感じられます。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード 公式サイト
②ダイナースクラブ ビジネスカード
ダイナースクラブ ビジネス
ダイナースクラブビジネスカードは、国内でレストランやホテルなどでラグジュアリーなサービスを受けたい方におすすめなカード。
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エグゼクティブ ダイニング
(対象レストランおすすめコースが1名無料) -
国内クラブホテルズ・旅の宿
(国内の源泉ホテルで会員限定特典) -
空港ラウンジ
(国内32カ所・海外1,300ヵ所以上のラウンジが無料) -
ダイナースクラブのお取り寄せ
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プリンスゴルフリゾーツ特別優待
(ダイナース会員特別価格で利用可能)
ビジネスシーンだけでなくプライベートでも利用できる、豪華な特典が満載ですね。
さらにダイナースクラブビジネスカードは、ゴルフ接待が多い個人事業主にぴったり!その理由は、ダイナースクラブゴルファー保険。ゴルフ場でのケガや、万が一、他人をケガさせてしまったときにもサポートしてくれます。
ゴルファー保険の内容は、以下の通り。
ホールインワン・アルバトロス費用とは、ホールインワンを達成したときの祝賀会の費用を負担してくれるもの。
ゴルフを頻繁にしているなら、クラブのシャフトが破損しがちですよね。ゴルファー保険があると、修理費用などで年会費をペイできることも。
ダイナースクラブ ビジネス
③セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
セゾンプラチナビジネスカードは、ポイント・優待特典などをバランスよく利用したい個人事業主におすすめ。セゾン提携のクレジットカードは、利用期限のない永久不滅ポイントを貯められ、出張向けの優待特典があります。
さらにセゾンプラチナには、国内の主要空港ラウンジ無料利用、提携ホテルでの宿泊優待などの豪華な優待特典があります。
様々なシーンで豪華な優待特典のあるバランスの取れたプラチナカードと言えます。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
④アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・カード
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード 公式サイト
アメックスビジネスグリーンは、設立1年未満でも申し込みができるため、比較的チャレンジしやすいクレジットカードです。年会費13,200円ながら、アメックスビジネスゴールドに劣らない、以下のような優待特典があります。
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国内・海外旅行保険(最高5,000万円)
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国内空港ラウンジ無料利用
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「freee会計」へデータ連携
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ビジネス情報データベース無料利用
上記の豪華なサービスに加え、アメックスビジネスグリーンには一律の利用限度額が設けられていません。投資・外注をして、これから事業をどんどん拡大させていきたい個人事業主なら、持っていて損しない1枚です。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード 公式サイト
⑤freee セゾンプラチナ ビジネスカード
freee セゾンプラチナ ビジネスカード 公式サイト
freee セゾンプラチナ ビジネスカードのユニークな特徴は、会計ソフト「freee」と連携して利用限度額がUPすること。経営状況が順調なら、利用限度額がどんどん上がっていきます。
freee セゾンプラチナ ビジネスカードは、特にWeb系の個人事業主におすすめ。Adobe・Kagg.jpなどの割引特典が付帯しているため、仕事環境をリーズナブルに整えられます。
freeeセゾンプラチナ ビジネスカードは、セゾンプラチナと同等の特典・サービスがあります。
券面デザインにこだわりなく、Web系の仕事をしているのであれば、freeeセゾンプラチナ ビジネスカードが最適です。
freee セゾンプラチナ ビジネスカード 公式サイト
年会費1,000〜9,999円の個人事業主向けクレジットカード2枚
本章では、年会費1,000〜9,999円までの個人事業主向けクレジットカードを2枚紹介します。
- 楽天ビジネスカード
- JCB CARD Biz
これから紹介する2種類のクレジットカードは、年会費が安いにも関わらず、豊富な優待特典が付帯しています。
維持コストと優待特典のバランスがよいクレジットカードが欲しい方は、この章を参考にしてみてください。
⑥楽天ビジネスカード
楽天ビジネスカードは、楽天プレミアムカードを所有していると発行できるクレジットカードです。楽天ビジネスカードのメリットは以下の3つ。
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楽天市場でポイント還元率最大5%
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「VISAビジネスオファー」で仕事をサポート
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楽天ETCカードを複数発行できる
Visaビジネスオファーを利用することで、ビジネスに欠かせないサービスが優待価格に。またETCカードが複数発行できるため、営業時など社員の交通費精算も簡単になります。
楽天ビジネスカード 公式サイト
⑦JCB CARD Biz
JCB CARD Bizは、接待・経費でザクザクポイントを貯めたい人に最適!
JCB CARD Biz 一般 公式サイト
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海外利用でポイント2倍
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優待店で高還元
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年間利用額に応じてポイントUP
▼利用金額に応じたメンバーランクとポイントアップ率
貯まったポイントはAmazonやマイルへの交換、さらにキャッシュバックも可能。その他様々な商品への交換もできるため、使い道には困りません。
JCB CARD Biz 一般 公式サイト
個人事業主向けクレジットカード:年会費無料
次は、年会費無料の個人事業主向けクレジットカードを3枚紹介します。
- 三井住友カード ビジネスオーナーズ
- NTTファイナンスBizカードレギュラー
- ライフカードビジネスライトプラス
この章で紹介する3枚のクレジットカードは、維持コストがかからないため、小規模な個人事業主におすすめです。
⑧三井住友カード ビジネスオーナーズ
三井住友カード ビジネスオーナーズ 公式サイト
まず1枚目は、三井住友カード ビジネスオーナーズです。 すでに三井住友カード(個人カード)を所有している人に最適のカードで、個人カードとビジネスカードの2枚を持つことで、ポイント還元率が最大1.5%になります。
ポイントは、マイルへ移行ができたり、ネット決済に充当できたりします。年会費無料ながら最大500万円まで利用可能。
※対象の個人カードとの2枚持ちが条件です。
貯まったポイントを使えば経費削減もできるため、ビジネス用カードをまだお持ちでない方は、持たないとむしろ損なクレジットカードです。
三井住友カード ビジネスオーナーズ 公式サイト
⑨NTTファイナンスBizカードレギュラー
NTTファイナンスBizカードレギュラー 公式サイト
続いてNTTファイナンスBizカードレギュラーは、常にポイント還元率1%を誇る、高水準クレジットカードです。貯めたポイントは、キャッシュバック・電子ギフトへ交換などに利用できます。
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ポイント還元率1%
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国内・海外旅行保険 最大2,000万
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Web明細編集サービス
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Amazon Business
上記4つの中で特におすすめなのが、Web明細編集サービス。毎月の利用明細を目的に応じて最大10分割できます。メモを入力したり、経費科目の登録など使い方はさまざま。
経費管理が楽にできるため、個人事業主ビギナーに最適ですよ。
NTTファイナンスBizカードレギュラー 公式サイト
⑩ライフカードビジネスライトプラス
ライフカードビジネスライトプラスは、早急にクレジットカードを発行したい個人事業主におすすめ!発行までの期間は、最短で3営業日。決算書の提出の必要がなく、本人確認資料のみ。
さらに年会費無料にも関わらず、以下のような特典も充実。
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弁護士無料相談サービス
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「タイムズカー」会員カード発行手数料無料
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ホテル・ジム・映画館などの優待
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海外アシスタントサービス
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Mastercaed 優待サービス
また従業員カード3枚、ETCカード1枚まで発行できるため、小規模な個人事業主の方が持っておきたいビジネスカードと言えます。
個人事業主がクレジットカードを使う3つのメリット
この章では、個人事業主がビジネス用クレジットカードを使うメリットを3つ紹介します。
- 経費管理がしやすい
- 経費でポイントが貯まる
- 資金繰りが楽になる
本章を読むと、ビジネス用クレジットカードを所有するメリットがわかります。「確定申告を楽にしたい」と考えているなら、ぜひチェックしてみてください。
メリット①:経費管理がしやすい
個人用クレジットカードとビジネス用クレジットカードを分けることによって、今までよりも経費管理が楽になります。
ビジネス用クレジットカードを利用すると、経理管理がお手軽にできます。なぜなら、支払いを1枚のクレジットカードにまとめることで、確定申告時にいつ・どこで・何に・いくら使ったのかパッと見でわかるからです。
個人用クレジットカードだと、経費とプライベートの支払いが混ざるため、経理管理が複雑になりがち。
支払いをビジネス用クレジットカードで一括管理すると、精算負担が軽減されますよ。
メリット②:経費でポイントが貯まる
ビジネス用クレジットカードでの経費支払い時にも、ポイントを貯められます。ビジネス用カードを持つことで、経費精算が楽になるだけでなく、ポイントも貯まるのは嬉しいですよね。
ちなみに、ポイント払いは雑所得として扱われ、20万円分のポイントを使わない限り、課税対象にはなりません。
メリット③:資金繰りが楽になる
支払いをクレジットカードでまとめることで、資金繰りに余裕が生まれます。システム上、カードの支払日が翌月になるため、現状キャッシュがなくても、翌月の売り上げでカバーできるからです。
ビジネス用クレジットカードを利用すると、支払いを後ろ倒しできるため、トラブル時に助かります。
個人事業主がクレジットカードを使う2つのデメリット
本章では、個人事業主がクレジットカードを使う2つのデメリットについて解説します。
- 維持コストがかかるカードが多い
- 確定申告で帳簿方式が異なる
この章を読むと、ビジネス用クレジットカードの利用に関する注意点が、発行前にわかります。「クレジットカードを利用してから、トラブルにあいたくない」と考えているなら、チェックしてみてください。
デメリット①:維持費コストがかかるカードが多い
ビジネス用クレジットカードは、維持コストがかかりやすいことがデメリットです。一般的に年会費が高額になるほど、利用限度額が高かったり、豪華な優待特典があったりします。
クレジットカードの年会費は、優待特典でペイできる可能性があります。例えば、ダイナースクラブ ビジネスカードは、ホールインワンまたはアルバトロスで最大10万円プレゼントなど。
優待特典にメリットを感じられるかどうかで判断すると、年会費が高いクレジットカードを発行して後悔することもありませんよ。
デメリット②:確定申告で帳簿方式が異なる
個人事業主がクレジットカードを利用する場合、確定申告の方法により記帳方式が異なります。青色・白色申告で1万控除の場合、単式記帳でOKです。しかし、青色申告で55万控除を受ける場合には、複式簿記での記帳が必要です。
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10万控除=単身記帳
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55万控除=複式記帳
引き落とし口座が個人用・事業用かでも、記帳方式は異なります。個人用口座からの引き落としなら「事業主借り」として、1回の記帳で処理が可能。しかし、事業用口座なら2度の記帳が必要です。
個人事業主向けクレジットカードの4つの選び方
ここでは、個人事業主向けクレジットカードの4つの選び方を解説します。
- 利用限度額
- 年会費
- ポイント還元率
- 付帯保険内容
本章を参考に、あなたがクレジットカードを選ぶときの判断基準を見つけて下さいね。
①利用限度額
事業規模と利用限度額のバランスを見ながら、ビジネス用カードを選択することが重要になってきます。例えば、ひと月300万円規模の支出が発生するなら、限度額100万円のクレジットカードでは支払いができませんよね。
そのためカード申し込み時に利用限度額にも注目が必要と言えます。
②年会費
ビジネス用クレジットカードは、年会費を基準に選ぶことも1つのコツ。小規模事業を展開している個人事業主なら、年会費が高すぎるクレジットカードを所有しても維持コストが負担になる可能性があります。
先述しましたが、クレジットカードの年会費は高額になるほど、利用限度額が高く、豪華な優待特典が付帯しています。
事業規模と年会費のバランスを考えて、クレジットカードを選択することで、無理なく利用可能です。
③ポイント還元率
ポイ活をよくするなら、ポイント還元率の高いクレジットカードを選びましょう。この記事で紹介した基本ポイント還元率が高いクレジットカードには、以下3つがあります。
- セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード
- 楽天ビジネスカード
- NTTファイナンスBizカードレギュラー
ポイント優待キャンペーンや加盟店でのショッピングなどで、カード決済をすると高還元が期待できます。
「ポイ活で経費を削減したい」と考えているなら、上記3枚のクレジットカードを選んでみてください。
④付帯保険内容
海外出張が多かったり、不正利用が心配だったりする個人事業主なら、付帯保険内容の手厚さでクレジットカードを選びましょう。トラブルによる損害が補償されるため、予想外の出費を防げます。
付帯保険が手厚いクレジットカードは、海外出張が多い個人事業主のよきパートナーになれるでしょう。
個人事業主はクレジットカードの審査に落ちやすいは嘘
個人事業主だからと言って、クレジットカードの審査に落ちやすいことはありません。申込者の年収・クレジットヒストリーに問題がなければ、審査をパスできる可能性があります。
クレジットカードの審査内容・基準は、申込者の雇用形態がどんな状態であっても同一です。審査に落ちないか心配なら、既存カードの支払いを遅延せず、かつ年収を上げてから、申し込みましょう。
個人事業主はクレジットカードを発行して楽に経費管理しよう
個人事業主はビジネス用クレジットカードを所有することで、確定申告が楽になります。なぜなら、1枚のクレジットカードで、経費をまとめて支払えるからです。
ビジネス用のクレジットカードは、年会費が高いほど、豪華な優待特典・高い利用限度額が設定されています。あなたの事業規模にあったクレジットカードを選択することで、経費管理の手間を減らせますよ。
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