アメックスを持ちたい学生集合!審査のコツやおすすめカードを紹介
高級感がありかっこいいイメージのあるアメリカン・エキスプレス・カード(通称アメックス)。学生でも自身のクレジットカードはアメックスで作りたいと憧れのある人は少なくないはずです。ここではアメックスを持ちたい学生のための基本情報からおすすめカードまでを詳しく説明していきます。
- アメックスには3種類ある
- 学生が作れるアメックスは提携カードのみ
- 学生がアメックスの審査を通すコツ
- アメックスを使う魅力3つ
- 学生におすすめのアメックス提携カード7選
- 他社カードとの違いと審査の重要ポイント
- 提携カードで学生でもアメックスを持とう
アメックスには3種類ある

学生でアメックスを作りたいと考えた場合、重要になってくるのがカードの種類です。アメリカン・エキスプレス・カード(通称アメックス)にはプロパーカード・アメックス発行の提携カード・ライセンス発行の提携カードの3種類があります。
これらの種類分けはどこから発行されているかによって決められているので、それぞれ順に説明していきます。
①プロパーカード
プロパーカードとは、カード発行元オリジナルのクレジットカードを指し、アメックスの場合であれば発行元がアメックス本体です。アメックスのプロパーカードには以下のカードなどが挙げられます。
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アメリカン・エキスプレス®・グリーン・カード
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アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・プリファード・カード
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プラチナ・カード®
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アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード(アメックス・ブラック)
アメックスのプロパーカードは、ステータスの高さはもちろん、充実した付帯サービスも魅力です。
例えば、アメックスの中では最も低い年会費で利用できるアメリカン・エキスプレス・カード(アメックス・グリーン)の会員であっても、カード会員専用予約サイトでホテルや航空、レンタカーの予約ができたり、電話1本で国内外の旅行の手配を依頼できたりと様々なサービスが受けられます。
自宅から空港までの移動や、空港での待ち時間に対するサービスが豊富のため、とりわけ旅行好きの方には嬉しいカードです。
②アメックス発行の提携カード
アメックス発行の提携カードとは、アメックスと他の企業が提携して発行しているカードです。例としては以下のカードが挙げれます。
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ANAアメリカン・エキスプレス®・カード
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デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス®・カード
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アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード
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スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード
上記で挙げたカードのように航空会社と提携して発行しているカードが主です。プロパーカードに比べて年会費が安く、ステータス面での評価も下がりますが、カードが対象としている航空会社の航空券や対象旅行代理店での旅行商品の購入によってポイントが早く貯まるのが特徴です。
③ライセンス発行の提携カード
ライセンス発行の提携カードは、発行元がアメックス本体ではなく、アメックスと提携した会社がライセンスを借りて発行するカードです。ゆえに、入会の審査を行うのもアメックスではなく提携先となるため、プロパーカードで示される入会条件とは異なることも多くあります。
ライセンス発行の提携カードとしては以下が挙げられます。
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セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード
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セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード
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MUFJカード・イニシャル・アメリカン・エキスプレス・カード
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MUFJカード・ゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード
アメックス提携カードを発行している提携先として有名なのが、株式会社クレディセゾンと三菱UFJニコス株式会社です。これらライセンス発行の提携カードはプロパーカードに比べてかなり安価な年会費で利用できます。
プロパーカードに比べてステータスの評価は低く、その分審査基準も甘めになります。アメックス社のサービスとクレディセゾン社の付帯サービスを共に利用できるので、安い年会費で充実したサービスを受けたい方におすすめのカードです。
学生が作れるアメックスは提携カードのみ

結論から言うと、学生ではアメックスのプロパーカードは作れません。というのもプロパーカードの申込基準は「20歳以上の定職がある人」となっているからです。
「定職がある」という表現にはパートやアルバイトは含まれないため、一般的に学生が作るのは難しいと言えます。一方で、提携カードであれば学生でも問題なく作ることができます。
プロパーカードは社会人からで十分
せっかくならプロパーカードを持ちたかった!と考えている学生の方も少なくないかもしれませんが、学生の間でアメックスのプロパーカードを持っておく大きなメリットはありません。主要国際ブランドのVisaやMastercardに比べて使えるお店が少なく、一般的には2枚目以降のカードに選ばれることが多いのです。
社会人になってこそ価値を感じられるカードのため、学生の間に持つアメックスは提携カードが良いでしょう。
どうしてもプロパーがいい場合の方法
学生には作れない、向いていないと言われてもなおアメックスのプロパーカードを持ちたい場合、方法や時期を選択することでプロパーカード作れるケースが存在します。ここでは以下4つの方法について紹介していきます。
①内定者として申し込む

学生は定職がありませんが、定職につく予定の内定者として申し込める場合があります。
アメリカン・エキスプレスでは、毎年10月以降になると「内定者向けアメックス発行キャンペーン」を実施しています。このキャンペーンを利用することで、学生のうちでありながらアメックスのプロパーカードを持つことができます。
情報解禁後、目安として10月以降に、アメリカン・エキスプレスの新規カード申し込み専用窓口に問い合わせてみるのが良いでしょう。キャンペーンを使用して入会する場合には、本人確認書類のほか内定通知書のコピーが必要となります。
②個人事業主として申し込む

近年では、ビジネスを動かしている学生も少なくありません。アフィリエイトなどのビジネスで一定以上の収入を得ている学生の場合、「個人事業主」としてアメックスのプロパーカードに申し込むことができます。
20歳以上であれば時期は指定されず、職業欄には「役員・経営者(自営を含む)」、年間所得欄には事業所得を入力します。
③投資家として申し込む

株式や債券などの証券投資を行っている学生も、「投資家」としてアメックスのプロパーカードに申し込むことができます。こちらも同様に20歳以上であれば時期は指定されず、職業欄には「年金・不動産・利子配当による収入」を入力し、年間所得欄には利子・配当所得を入力します。
④家族カードを発行してもらう

親がアメックスのカードを持っている場合、その家族カードを発行してもらうことができます。学生がアメックスのプロパーカードを持つには最も簡単な方法です。
親がアメックスの審査を通過している前提のため、学生でもほぼ確実に審査を通過することができます。対象も18歳以上の大学生・大学院生・専門学校生となっており、高校生は不可ですが未成年でも問題ありません。
学生がアメックスの審査を通すコツ

学生の場合、上であげたような特殊な条件や時期出ない限りアメックスの提携カードしか作れません。提携カードの申し込みにももちろん審査があり、その基準は各提携先企業によりますが、一般的に年齢的な条件を満たしていれば問題なく作れます。
それでも審査が不安だという学生の方に向けて、以下の方法を紹介します。
年収の欄を0で記入しない

カードを申し込む際に提出する書類には年収を記入する欄があります。その欄を0で記入して出してしまうと審査に通りにくくなります。
アルバイトをしている場合には、給与金額を記入するようにしましょう。
キャッシング枠をつけない

クレジットカード会社側には、学生は返済能力が低いという認識があります。そのため、キャッシング枠をつけていると審査の際に返済の不安がよぎり、審査に落ちやすくなるのです。
キャッシングを利用する予定がないのであれば、キャッシング枠を0にしておくのが良いでしょう。
ランクと入会基準を確認

クレジットカードを申し込む前に、希望するカードのランクや申し込み基準を確認しておくことが大切です。
アメックスカードは、年会費や特典によって複数のランクに分かれています。 一般カードからプラチナクラスまでの幅広いラインナップがあります。
それぞれのカードの年会費とランクをチェックし、自分に合ったカードを選びましょう。
アメックスを使う魅力3つ

アメックスの最大の魅力はポイントがたまりやすいことです。
アメックス独自のプログラムや提携店でのポイント優遇などポイントを効率的に活用できる仕組みを確認してみましょう。
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提携店でポイントが最大10倍
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ANAマイルへの移行レートが高い
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メンバーシップ・リワード・プラスでさらにポイントをゲット
提携店でポイントが最大10倍

アメックスの「メンバーシップ・リワード」は、カードを利用するごとにポイントが貯まり、マイルや商品との交換が可能なプログラムです。
基本的には100円の利用につき1ポイントが付与されますが、特定の提携店ではポイントが2倍から最大10倍貯まる仕組みになっています。
ANAマイルへの移行レートが高い

アメックスのポイントは、ANAやJALを含む17の航空会社のマイルに移行可能ですが、特にANAマイルへの移行レートが優れています。メンバーシップ・リワード・プラスに登録していると、よりお得なレートで移行可能です。
JALマイルやその他の航空会社のマイルへも移行可能ですが、ANAマイルへの移行レートが最も優遇されています。
【ANAマイル移行に関する注意点 】
ANAマイルへの移行には、「メンバーシップ・リワード ANAコース」(年間参加費5,500円)への加入が必要です。
メンバーシップ・リワード・プラスでさらにポイントをゲット

「メンバーシップ・リワード・プラス」は、ポイントの有効期限が無期限になるだけでなく、還元率も向上し、特定加盟店でより多くのポイントを獲得できるオプションサービスです。年会費3,300円(アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・プリファード・カード、プラチナ・カード®は無料)で加入できます。
主なメリット
- ポイントの有効期限が無期限に:通常3年で失効するポイントが無期限になるため、じっくり貯めることが可能。
- 「ボーナスポイントプログラム」への参加が可能:対象加盟店での利用時に、100円=3ポイントにアップ(通常ポイント1ポイント+ボーナスポイント2ポイント)。
- ポイントの還元率が向上:通常、カードの利用金額をポイントで支払う場合は1ポイント=0.3円相当ですが、メンバーシップ・リワード・プラスに登録すると1ポイント=0.5〜1円相当の価値に。
学生におすすめのアメックス提携カード7選

学生にも発行が可能なアメックス提携カードは、プロパーカードに比べて種類が豊富です。納得の1枚を見つけるために基本情報などを抑えておくようにしましょう。
上記4種類のアメックス提携カードについて順に紹介します。
①セゾンブルー・アメックス

学生がアメックスブランドのカードを作るなら圧倒的におすすめなのがセゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードです。プロパーカードに似たデザインが採用されており、水色と相まって生み出される高級感も嬉しいポイントです。
セゾンブルー・アメックスは初年度の年会費無料、次年度以降は3000円がかかります。しかし、25歳以下であれば年会費は無料になります。
年会費が無料になるだけでも学生にとってはお得ですが、サービスも劣りません。アメックスは海外旅行に強いカードとだけあって、セゾンブルー・アメックスでも海外でのポイント2倍や国内外の旅行傷害保険最高3000万など安心の保険が付帯しています。
②セゾンパール・アメックス

セゾンパール・アメリカン・エキスプレスカードもセゾンブルーに次いでおすすめです。セゾンブルーのような年会費無料期間などはありませんが、年に1回利用すれば翌年の年会費が無料となるため、実質年会費無料のカードです。
セゾンブルーと異なり海外旅行保険などが付帯していませんが、25歳を超えても年会費かからず使用できるので長期的に見ると好条件のカードです。また、セゾンパールでは通常カードとナンバーレスデジタルカードの2種類から発行方法を選択できます。
ナンバーレスデジタルカードであれば、5分ほどで発行できるのも嬉しいポイントです。
③楽天カードアメックス

楽天カードとAmerican expressが提携した「楽天カードアメックス」は2018年9月24日にリリースされたばかりの、比較的新しいアメックス提携カードです。これまでの楽天カードのスペックに「American express connect」が追加されています。(American express connectとは、アメックスならではの特典やキャンペーンのことです)
年会費が永年無料であったり、使い道豊富な楽天ポイントが効率よく貯まっていくので実用性に優れたカードと言えます。
④MUFGイニシャルカードアメックス

MUFGイニシャルカードアメックスは、「MUFGイニシャルカード」と「American expless」の提携カードです。MUFGイニシャルカードと同様に在学中は年会費無料ですが、アメックスとの提携カードはより特典が充実しているので、悩んでいる方はこちらがおすすめ。
入会後3ヶ月はポイントが3倍になるのも嬉しい点です。
⑤ヒルトンアメックスプレミアム

ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードは、世界的なホテルチェーン「ヒルトン・ホテルズ&リゾーツ」と提携したクレジットカードです。
年会費は66,000円(税込)と高額ですが、その分特典が充実しており、ヒルトン系列のホテルを頻繁に利用する人には非常に魅力的な一枚です。
カードを継続するだけで、毎年1泊分の無料宿泊特典をプレゼント。ヒルトン系列のホテルに宿泊する機会が多い人には、年会費以上の価値を得られる特典となります。
家族カードを3枚まで無料で発行可能なため、家族全員でポイントを貯めやすくなり、ヒルトンホテル利用時の特典をシェアできるのが魅力です。
⑥マリオットボンヴォイ・アメックスプレミアム

マリオットボンヴォイ・アメックスプレミアムは、世界最大のホテルチェーンマリオット・インターナショナルとアメックスが提携して発行するクレジットカードです。
シェラトンやウェスティンなどの高級ホテルブランドで特別な優待を受けられるほか、充実したポイントプログラムが魅力となっています。
通常のカード利用では100円=3ポイントですが、マリオット系列ホテルでの決済なら100円=6ポイントと大幅にポイントが貯まります。
宿泊費やレストラン利用でも効率よくポイントを貯められるのが特徴です。
旅行好きや高級ホテルを利用する方におすすめのクレジットカードです。
⑦ANAアメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カード

ANAアメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カードは、ANAマイルを効率よく貯められるクレジットカードです。
日常のカード利用だけでなく、入会・継続時のボーナスマイルやANAのフライト搭乗時の特典が充実している点が特徴です。
ANAアメックスゴールドのもう一つの大きな魅力は、メンバーシップ・リワードのポイント有効期限が無期限であること。
通常、ANAマイルの有効期限は3年間ですが、じっくりポイントを貯めてからマイルに交換できるため、計画的にマイルを活用したい人にとって最適なカードです。
他社カードとの違いと審査の重要ポイント

クレジットカードを申し込む際に気になるのが「他社カードとの違い」と「審査基準」です。特にアメリカン・エキスプレス(アメックス)はステータス性が高いことで知られ、一般カードである「アメックス・グリーン」でも、他社のゴールドカードに匹敵する評価を受けています。
また、アメックスの申し込みを検討する際には、いくつかのポイントを事前に押さえておくことが大切です。
アメックス・グリーン vs. 他社ゴールドカードの特典比較

アメックスは、他社のワンランク上のカードと同等、あるいはそれ以上の特典を提供しているといわれています。
今回は、アメックスの一般カードである「アメリカン・エキスプレス®・グリーン・カード」と、他社のゴールドカードを比較してみましょう。
アメリカン・エキスプレス®・グリーン・カードは、マイル還元率を「メンバーシップ・リワード・プラス」に登録することで1.0%(ANAマイル)まで引き上げることが可能です。そのため、マイルを重視する人にとっては、他社のゴールドカードよりも魅力的な選択肢となります。
一方で、海外旅行保険の補償額に関しては、JCBゴールドが自動付帯(一部利用付帯)なのに対し、アメリカン・エキスプレス®・グリーン・カードや三井住友カード ゴールドは利用付帯となっており、補償内容がやや劣る点には注意が必要です。
このように、各カードにはそれぞれメリット・デメリットがあるため、自分のライフスタイルに合ったカードを選ぶことが大切です。
提携カードで学生でもアメックスを持とう
アメックスのクレジットカードには2種類あり、学生が作れるのは発行元がアメックスではない提携カードのみとなっています。申込条件を満たしていれば基本発行は可能ですが、審査を通すためのコツとして収入やキャッシング枠を工夫する方法を紹介しました。
また、おすすめのアメックス提携カードとして4種類を取り上げましたが、やはり学生におすすめなのはセゾンブルー・アメックスです。もちろん各カードにはメリットデメリット存在するため、ぜひ学生として納得のアメックスカードを見つける参考にしてくださいね。

プロがおすすめのクレジットカードを紹介する専門メディア「クレジットカード+」の編集部です。