カフェで「Mサイズ」注文するのは偶然じゃない? 「選択」するときに働く“心のメカニズム”とは
- オトナンサー |

多くのカフェでは、S、M、Lの3種類のサイズの飲み物が販売されており、カフェに立ち寄ったときにMサイズをよく選ぶ人は多いのではないでしょうか。それは偶然ではなく、私たちが気付いていない心理的要素が働いているのかもしれません。
多くの人が「真ん中を選ぶ」という心理的な原因や、自分にとって納得がいく選択基準の見つけ方などについて、心理カウンセラーのうるかすさんに聞きました。
損失を回避しようという心理が働いている
Q.カフェやファストフード、レストランに行ったときに、一番高いメニュー(松)、真ん中のメニュー(竹)、一番安いメニュー(梅)の3種類のメニューを提示されることがあります。その際、多くの人は真ん中のメニュー(竹)を選びがちといわれていますが、なぜなのでしょうか。心理的な原因について、教えてください。
うるかすさん「まず考えられるのが『ゴルディロックス効果』です。『ゴルディロックスと3匹のくま』というイギリスの童話の中で、主人公が『熱すぎず冷たすぎず、“ちょうどよい”』ものを選んだことから、適度な選択を好む傾向を指すようになりました。人は選択肢が3つある場合に、無意識のうちに真ん中の選択肢を選んでしまうんですね。日本では『松竹梅の法則』が有名で、それぞれ2:5:3の比率になるといいます。
また、人には利益より損失を大きく感じてしまう『損失回避』の心理があります。選択肢を選ぶ際も、極端な選択肢ではなく、無難な真ん中を選ぶ可能性が高いです。『これを選べば失敗は少ない』『選択の失敗による後悔を避けたい』など、『心理的安全性』を求める働きもあります。
そもそも人は、比較しながら自分に合うものを選びたいのですが、選択肢が多すぎると選びきれず、答えを出すことを諦めてしまう傾向にあります。『認知的負荷の軽減』といい、複雑な比較検討を避け、無難な選択をすることで、意思決定の労力を減らすというものです」
Q.飲食店で料理を選んだ後、「やっぱりあの料理にしておけばよかった」と後悔する人がいます。この場合、どのような原因が考えられるのでしょうか。
うるかすさん「単に優柔不断なのではなく、心理的には『別の可能性』に想像を向けることで心の均衡を保っている場合があります。もし今の選択を『正しかった』と断定すれば、他の可能性を完全に手放すことになり、逆に『失敗だった』と決めてしまえば、自分の判断力を否定することになります。
そこで、『あちらも良かったかもしれない』という曖昧な想像にとどまることで、選択した自分を肯定も否定もしない中間地点に身を置こうとします。この状態は、自分の選択に責任を引き受ける不安を和らげ、自己評価が揺らぐのを防ぐための、ささやかな心理的防衛とも言えるのです。
背景には、自分の選択が常に『結果』で評価され、その成否が自己価値と結びついてきた体験がある場合が考えられます。うまくいかなかった選択が『失敗した行動』ではなく『価値の低い自分』として受け取られてきたため、選択を確定させること自体に強い不安を抱くようになった可能性があります。
もう一つの可能性として、感情を言語化することで整理し、選択に伴う後悔や不満を自分の内側で消化するといった経験が十分でなかったことなども考えられます」
Q.飲食店でのメニュー選びも含め、自分にとって納得がいく選択をするためには、どのような基準で物事を選択すればよいのでしょうか。
うるかすさん「選択肢が多すぎると決められず後悔し、だからといって人から与えられた選択を受け入れるのは違いますよね。そのため、自分で選択する基準を持つのがお勧めです。選択肢を3択とか5択に絞れるくらいのルールを作っておくと悩む時間を減らせますし、自分で決めた基準に則ってメニューを選ぶので、納得感を得られやすくなります。
また自己評価が揺らぎやすく、選択の確定を恐れる人の場合『他の可能性を捨てたかどうか』ではなく、『今ここでの自分を尊重できたか』を振り返りの基準にすることが大切です。別の選択肢を想像しても構いませんが、それを自己攻撃の材料にせず、『当時の自分なりに誠実だったか』を問い直します。
こうした基準を重ねていくことで、選択は次第に自己肯定を脅かすものではなく、自分を理解する手がかりへと変わっていきます」
* * *
飲食店で「真ん中」を選びがちなのは、実は「ちょうどいい」ものを選ぶ人間の自然な傾向であることがよく分かりました。さらに、選択肢が多すぎると「認知的負荷」を軽くしようと無難なものを選び、あとになって「あっちにしておけばよかった…」とモヤモヤをこじらせかねません。
選択肢を絞るルールを決めておくと、迷う時間を減らせ、納得感のある選択につなげられます。自分なりの基準を見つけてみましょう。
オトナンサー編集部
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