「今のうちに買っとけ!」超人気オートバイ「ハンターカブ」旧型こそ“狙い目” なんで?
- 乗りものニュース |
登場以来、多くのライダーに愛され続けている「CT125ハンターカブ」が、2024年12月12日のマイナーチェンジを機に3万3000円も値上げされる見通しです。ただ、性能や装備、使い勝手は現行モデルと変わりがないようです。
超人気の「ハンターカブ」が間もなくマイチェン
2020年の発売以来、老若男女問わず人気を集めているのがホンダ「CT125ハンターカブ」です。休日に各地のツーリングスポットに行くと、大型のキャリアに荷物を満載した「ハンターカブ」とすれ違うことが多々あります。同車は、高速道路に乗ることが不可能な原付二種でありながら、積載性や燃費の良さを生かして、“旅バイク”として多くのライダーから愛されています。
そんな「CT125ハンターカブ」が、カラーバリエーションの変更と一部改良を施したモデルチェンジを行うことがホンダから発表されました。2024年12月12日(火)に発売を予定している「2025年モデル」についての詳細は現時点では明らかにされてはいませんが、生産国であるタイではすでに先行販売しており、日本で販売されるモデルもほぼそれに準じたものになると予想されます。
「2024年モデル」としてタイで先行販売されている「CT125ハンターカブ」のニューモデル。日本仕様の次期型はこの車両がベースとなる(画像:タイホンダ)。
まず、目を引く変更点は車体色です。「2025年モデル」はタイで現在販売中のモデルと同じく、現行型のC125に設定される「パールシュガーケーンベージュ」と、レブルやAD160に採用される「パールスモーキーグレー」の2色が新たに設定されました。
なお、既存の「グローイングレッド」は継続が決まっていることから、全3色が設定される模様です。なお、現行モデルに設定のある「マットアーマードシルバーメタリック」と「ターメリックイエロー」は廃盤になります。
今回のマイナーチェンジの目的は?
今回のマイナーチェンジの目的は「海外の法規制対応」とされており、現行モデルは日本の令和2年排ガス規制(「ユーロ5」相当)にこそ対応しているものの、ヨーロッパで2024年1月から施行された「ユーロ5+(プラス)」には対応していません。現在「ハンターカブ」はヨーロッパ市場では販売されていませんが、日本を含むアジア市場や北米市場で人気の高いモデルだけに、ホンダはこれを機にヨーロッパ市場での展開も考えているのかもしれません。
「CT125ハンターカブ」はマイナーチェンジに伴ってエンジンに手が加えられており、現行型ではエキゾーストパイプの根元とセンターパイプに触媒(キャタライザー)を設置していますが、「2025年モデル」ではエキパイ根元に集約され、これに合わせてエキゾーストパイプとプロテクターを新設計しています。
欧州排ガス規制「ユーロ5+」への対応が今回のマイナーチェンジの目的。エンジンに改良の手が入り、エキゾーストパイプとプロテクターが新設計された。写真はタイ仕様で日本仕様は2人乗り仕様となることからマフラープロテクターにヒートガードが備わることになるだろう(画像:タイホンダ)。
タイ仕様とは異なり、日本仕様はタンデムステップを備えた2人乗り仕様となることから、マフラーのプロテクターには現行型と同じくヒートガードが備わることはほぼ間違いないでしょう。これらの仕様変更によって、ECUのセッティングも変更される見通しで、現行型のマフラーとは互換性がなくなるようです。この点は、社外品のマフラーに交換することを検討している人にとって、注意が必要になるポイントでしょう。
気になるスペックですが、車重は118kgのまま変更はなく、新型エンジンは最高出力9.1ps/6250rpmと最大トルク1.1kg-m/4750rpmと性能面での変化はありません。ただし「2025年モデル」は燃費性能がさらに改善され、WMTCモードで63.7km/Lから66.9km/Lに向上しているようです。
新アクセサリーの設定もスタート
新たに登場する「2025年モデル」は、デザイン面では現行型をそのまま引き継いでおり、新設計のエキゾーストパイプとプロテクターを除いて外観に大きな変更はありません。ただし、部品共通化によるコストダウンのためなのか、ミラーはレブル250やCL250と同じものに変更されます。
装備面での話題は、新たに「ダックス」や「モンキー」に純正アクセサリーとして設定される「クロック&ギアポジションメーター」の装備が可能になることです。これは、2万4420円+工賃のエクストラフィーを支払うことでスピードメーター左側に装着できます。なお、このオプション装備は現行型の「ハンターカブ」にも装着できるようです。
今回のマイナーチェンジによって「CT125ハンターカブ」の燃費はWMTCモードで63.7km/Lから66.9km/Lに向上するが、性能や装備、使い勝手は現行モデルとほとんど変わりがなく、実質的には3万3000円の値上げとなる。乗り出し金額は50万円を超え、今や「カブ」もすっかり高級バイクだ(画像:タイホンダ)。
ニューモデルとして登場する「CT125ハンターカブ」の販売価格は47万3000円を予定しています。これは現行型よりも3万3000円の値上げです。生産国タイでの販売価格は8万8900バーツ(邦貨換算で39万2232円)と旧モデルから据え置きされており、今年の春から夏にかけて同じエンジンを積む「スーパーカブC125」や「モンキー125」「ダックス125」のマイナーチェンジが行われましたが、その際の値上げは1万~1万1000円でした。なぜ「CT125ハンターカブ」だけが、3万3000円と大幅に販売価格を引き上げたのかは、理解に苦しむところです。
すでに現行型の「CT125ハンターカブ」は受注を停止していますが、ホンダの販売店には在庫車がいまだ豊富に残っています。「2025年モデル」はわずかに燃費が向上しているものの、性能や装備、使い勝手は現行モデルとほとんど変わりがありません。実質的な値上げであることを考慮すると、「どうしても新色が欲しい」などの理由がないのであれば、現行モデルを買った方が支払う金額が少なくて済むでしょう。
こうした理由から、「CT125ハンターカブ」の購入を考えている人は、在庫車がなくなる前に現行型の購入をオススメします。
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