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「リアルさを追求することを期待されている鉄道ゲーム」なぜ日本に参入へ? 第一弾路線は恐るべき再現度!! 英国の開発元CEOに聞いた

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  • 乗りものニュース
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鉄道運行シミュレーションゲーム世界大手Dovetail GamesのCEOに単独インタビュー。「日本の充実した鉄道網は常に魅力的」とし、2026年春にはアジア初の路線としてJR只見線を追加する予定です。なぜ今、日本なのでしょうか。

長年の夢だった日本へ本格参入

 鉄道運行シミュレーションゲームの世界大手Dovetail Gamesがこのほど、同社の商品ウェブサイトやXを日本語で立ち上げました。さらに2026年春には、絶景が有名な日本の只見線を同社の主力商品『Train Sim World』シリーズのラインナップに加えるそうです。

Large figure1 gallery5『Train Sim World』の開発中画面。JR只見線は2026年春に発売予定(画像:Dovetail Games)

 ジェマ・ブラウン最高経営責任者(CEO)が、単独インタビューに応じました。「日本の充実した鉄道網は常に魅力的」で、「日本参入は長年抱いてきた夢だった」と明かします。なぜ今、日本なのでしょうか。

 Dovetail Gamesは2008年創業で、英国ケント州に本社がある従業員約200人の企業です。鉄道運行シミュレーションゲームを強みとし、特に2017年に発売した『Train Sim World』シリーズでファンの心をつかみました。

 これまでは英国やドイツ、アメリカなど欧米の路線と列車を中心に品揃えを増やしてきました。シリーズ最新作『Train Sim World6』を2025年10月1日に発売し、2026年春には同シリーズでアジア初の路線として日本のJR只見線を追加します。

「日本のゲームファン・鉄道ファンと長期にわたる関係性を構築していきたい」

 そう語るブラウン氏が狙うのは、一過性の利益ではなく、長期の視点での日本市場への浸透です。来春の只見線を手始めに、日本の様々な路線を投入していくそうです。具体的な路線名は「まだ決まっていない」と言葉を濁しましたが、すでに構想が動き出しているのかもしれません。

 ブラウン氏は「日本では鉄道ゲームのファンだけでなく、鉄道ファン自体が、鉄道の細部の、非常に精緻なディテールに徹底してこだわる気質だ」と指摘しました。『Train Sim World』シリーズは、「リアルさを追求することを期待されているゲーム」なので、そうした日本人の趣向にあっているゲームだと言えそうです。

「日本のファンを大切に育てていきたいと思っている」と強調する同氏からは、日本のファンとお互いに刺激しあって、バーチャルが行き着ける極みを探りたいとの気迫を感じました。

鳥肌が立つほどの再現性

 実際、筆者(赤川薫:英国在住アーティスト・鉄道ジャーナリスト)はシリーズ最新作『Train Sim World6』を発売前にテストする機会に恵まれましたが、そのリアルさに思わず、「今後は実際の運転士が、在宅勤務で自宅のモニタに向かって列車を遠隔操作で運行する時代が来るのではないか」とさえ感じました。

 また、同シリーズの新路線・英国リヴィエラ線は、筆者にとって幼い息子の手を引きながら訪れた思い出の路線だったため、シミュレーションゲームをしながら「ここの高架橋から写真撮った!」「あの階段から海に降りた!」など、押し寄せる記憶の波に大興奮で鳥肌が立つほどの再現性でした。

 こうした写実性を実現するために、時にはアメリカ航空宇宙局(NASA)が提供している地形データも使うことがあるとDovetail Gamesは筆者に明かしました。日本の只見線でも本物と見間違うような絶景が見られそうです。

 現在、『Train Sim World』シリーズのプレイヤーは9割が男性ですが、Dovetail Gamesの目標の一つに日本で女性顧客をもっと増やしたいとの思惑があるようです。

 ゲーム業界での女性の権利保護のための団体「Women in Games(ゲーム業界の女性たち)」のメンバーでもあるブラウン氏は、「女性プレイヤーへのハラスメントなどが問題になっているゲームもある」と指摘しました。つまり、ゲームの種類によっては性的あるいは暴力的な描写などが問題になるものがあるということです。あるいは、オンライン・ゲームで知り合ったプレイヤーに付きまとわれる被害もあります。

 同氏は「女性プレイヤーをハラスメント被害から守る環境作りなども模索している」と強調し、同シリーズは「他のゲームのように暴力的な要素がなく、女性や小さなお子さんがいる家庭でも受け入れやすい」と胸を張ります。確かに、鉄道シミュレーションはハラスメントになりにくいゲームかもしれません。

 また、同シリーズは、ただ単に鉄道を運転するだけではありません。「徒歩モード」で駅構内を散策し、ホームに滑り込んでくる列車に乗り込めば、客車に座って、まるで実際に旅をしているように車窓を楽しめます。景色がよく見える窓際の席などは埋まっていて、空席を探して客車間をさまよわなくてはならない、などといった憎い設定もよくできています。コロナ禍で旅行がままならなかった時期には、ブラウン氏自身も「ゲームで旅を楽しんでストレスを発散した」と回顧します。

 コロナ禍は一段落したものの、円安で海外旅行になかなか行けないという人や、海外の人気(ひとけ)のない寂しい路線や夜行列車など治安が心配で列車に乗りにくいという人も、ゲームだということを忘れて「旅」として素直に体験できるのが、同ゲームの魅力です。

言語の壁による不具合の修正を確約

 インタビュー中、「日本のファンと長く続く関係を築きたい」というブラウン氏の言葉の本気度を知れる機会がありました。

『Train Sim World』シリーズの旧バージョンで日本語PC版に不具合があることは、日本ファンの間で長年指摘されてきました。列車のブレーキのショートカットキーが日本語版キーボードではうまく機能しないのです。

 今回、発売前の『Train Sim World 6』を提供された際に確認したところ、残念ながらその不具合はまだ修正されていませんでした。

「日本に参入する際の一番のハードルは言語バリアだ」と繰り返していたブラウン氏に、この不具合の存在を直接伝えたところ、さっと顔色が変わり、その日のうちに開発責任者から連絡がありました。「日本語のキーボードを何種類か取り寄せ、最速で修正しています」とのことです。

 ゲームファンからの要望に応えて新しい機能を追加することもあるそうです。例えば、今回発売された『Train Sim World6』には、要望の多かった2点の機能が新搭載されました。

 一つ目は、車内アナウンスです。二つ目は、列車の故障など予期せぬトラブルにどう対応するかを試される機能です。どちらも、現実の列車運行では必ずあるものなので、「ファンからは加えてほしいとの要望が長年届いていた」と言います。

 こうした要望は、同社が定期的に実施するアンケートから取り上げることが多いそうですが、ブラウン氏自ら、「ゲームファンのソーシャルメディアや、コミュニティでのチャット、掲示板への書き込みなどをチェックし、何が求められているのか、何が指摘されているのか、アンテナを張ることを怠らないようにしている」そうです。

 日本の鉄道ファン、ゲームファンとしての熱い要望を伝えて行けば、採用される可能性もあるかもしれません。

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