結婚・出産・愛……。宮澤エマ×浅香航大×北山宏光が語る“決断との向き合い方”
- マイナビウーマン |

取材・文:瑞姫
撮影:大嶋千尋
編集:杉田穂南/マイナビウーマン編集部
共働きで子どもを意識的に作らない・持たない夫婦「DINKs」が予期せぬ妊娠をきっかけに崩れていく姿を描いた衝撃作を連続ドラマ化した「産まない女はダメですか? DINKsのトツキトオカ」(テレ東系)が月曜夜11時06分から放送中。
美容師として働き、夫・哲也と共に DINKs を選択した主人公・金沢アサ役を、ドラマ初主演の宮澤エマさん、避妊具に穴を開けるという狂気の行動に出るアサの夫・金沢哲也役に浅香航大さん、傷ついたアサを支える、シングルファーザーの同僚・緒方誠士役に北山宏光さんが演じます。
人それぞれの愛や価値観、そして社会問題をリアルかつ丁寧に描いたこの作品を通して、複雑な役どころを3人はどう演じ、何を感じたのか。そして、将来やライフプランに悩む人へどんな言葉を届けるのか。今回のインタビューでそれぞれの想いを聞きました。
■衝撃的かつリアルな社会問題にメスを入れる作品
――かなり衝撃的な内容ですが、最初に台本を読んだ時の率直な感想を教えてください。
宮澤 先に原作漫画を読ませていただいて、まずその題材や設定に驚きました。ただ、そこから繰り広げられる物語の展開の中に女性の権利や、子どもを持つ・持たないということに対する意識の違いだったり、そしてその決断をする権利といった、とても社会的な問題をリアルに、かつ丁寧に描かれている作品だなと感じました。
これをどのようにドラマとしてエンターテインメントに昇華していくのかは正直最初は想像がつかなかったのですが、その分やりがいのあるテーマだと思いましたし、プロデューサーや河原瑶監督をはじめ、スタッフの皆さんが強い思いを持ってこの作品に向き合っていることも伝わってきたので、もし自分に任せていただけるのであれば、ぜひ挑戦したいという気持ちでお受けしました。
浅香 同じく、この作品をどうエンターテインメントとしてテレビドラマにできるのかという不安やプレッシャーは、常に感じていました。ただ、台本を読んで、胸が苦しくなるほどいろいろなことを考えさせられる中で思ったのは、「知らないということが一番の罪なのではないか」ということです。踏み込みにくい話題や、オブラートに包まれがちな女性の気持ちや身体のことなど、知らないままでいることの重さを改めて実感しました。この作品がそうしたことを知るきっかけとなり、少しでも理解が広がればいいなと思いましたし、そういう使命感を持って作品に挑みたいなと思いました。
北山 最初タイトルを見て、今回こういう切り口で、こういうとこにメスを入れるんだ、「攻めてるな、さすがテレビ東京」とは思いましたね。ただ、“DINKs”という言葉は知らなかったので、こんなに男女で価値観って違うんだなと改めて感じましたし、そういうことも全部肯定しながら読み進めていった時に、僕としては“こういう人もいていい”という共感を覚える部分もありました。
なので、どこか共感できる部分を探しながら見てみると、この物語が伝えたいことがより理解できるんじゃないかなと感じました。
■浅香航大、先輩・北山宏光と20年ぶりの再会も「変わってない」
――宮澤さんは北山さんと浅香さんと初共演かと思うのですが、共演した印象はいかがですか?
宮澤 北山さんに対しては「スター」という存在で、学生の頃からテレビで拝見していた方でもあるので、気軽に声をかけていいのか少し迷う部分もあったんです(笑)。実際にご一緒してみると、想像以上に物腰が柔らかくて。
例えば撮影中はあまり食べないとおっしゃっていたんですけど、「好きなアイスは何ですか?」と聞いた時も、いろいろな種類や味を教えてくださったり、「コーヒー飲みたいな」と言えば自然に頼んでくださったりと、さりげない気遣いがとてもすてきで。スターでありながら、すごく地に足がついている方だなと感じました。
浅香さんに関しては演じられている役が少し怖いイメージがあったので、実際はどんな方なんだろうと思っていたのですが、いい意味でとても繊細な方なんですよね。言葉の選び方や感情の機微をすごく大切にされている印象があって、こちらも同じ温度感で向き合いたいと思っていたんです。
ただ、一緒に過ごす時間が増えていく中で、いじってあげたほうが良いんだなって(笑)。ご本人は「自分はそんなにちゃんとしていない」とおっしゃるんですが、すごく完璧主義者で自分なりのルールをしっかり持っている人なので、そこは見習いたいなと思いつつ、ちょっといじるとポロって出てくる素を残り少ないんですけど、もうちょっと出してみたいなって思ってます!
浅香 ぜひ! 遠慮せず、いじってください!(笑)。
――北山さんと浅香さんはお互いの印象についていかがでしょう。
浅香 北山さんとは昔、同じ事務所だったので、20年ぶりくらいの共演になりますね。僕が小学生くらいの時でしたよね。
北山 本当に、これくらい(小さい)の時から知ってて。久々に会ったらすげー背伸びて、今日ブーツ履いてて2mくらいあるんじゃないかって思いました。出会った時、僕は16とか、17で成長期が止まってたんですけど、彼は成長期前だったから20年の時を経てとんでもなくデカくなってました(笑)。
浅香 僕からしたら(北山さんは)いい意味で何も変わってない。 かっこいい先輩です。多少緊張はしましたけど、北山くんと呼ぶのは違うよなと思い、今は“北山さん”と呼んでいます。
北山 僕も彼は大人になったなとは思ったんですけど、ちっちゃい時から顔も変わってないし、話し方とか根本的なところは変わってないから、最初に久々に会った時に話しかけてくれた時も「浅香こんな感じだったな〜」って。ただ、その後の演技を見ているとちゃんと戦ってきたんだなって顔つきをしていたから、なんかエモいな〜って思いました。
■さまざまな価値観に触れて改めて気づいたこと
――どの登場人物にも“正しさ”と“危うさ”がある作品だと思いますが、演じる上で大切にしたことはありますか?
宮澤 漫画の中のアサは「正統性」や「信念」をしっかり持った女性で、てっちゃんの裏切りなど、さまざまな出来事に直面しながらも葛藤を経て判断し、“産む”と決めた後は迷いなくギアを切り替え、自分と子どものためにより良い環境で育てていく風にシフトできる女性という印象があったんですけど、ドラマ版のアサは、自己肯定感の低さや「子どもを産まない」という信念を持ちながらも、状況が変わった時にその信念を一筋縄では貫けない人物として描かれているんです。
裏切りが明らかになった後の選択も、漫画では割と早い段階で離婚へと踏み切るのに対し、ドラマでは何度も葛藤を重ねて、ある一言をきっかけにようやく決断に至るんですね。正直、最初はそれにもどかしさもあり、「自分だったらすぐに離婚するのに」と感じた瞬間もありました。
けれど、アサの育ってきた環境を知るにつれ、自分の思いを言葉にすることが苦手で、頼れる友人も家族もいない。そんな“ひとりぼっち”の彼女にとって、「ようやく手に入れた家族を失う」ことのハードルの大きさをすごく感じたんです。だからこそ、この物語に正解はなく、アサが少しずつ決断に向き合っていく過程そのものに、大きな意味があるのだと思いながら、演じていました。
――本作を通してご自身の中で変化した価値観はありますか?
宮澤 私自身にも「こうありたい」「こうあるべきだ」という軸はあるつもりです。でも、アサを演じたことで、本当にその状況に自分が置かれた時、果たして同じようにすぐ決断できるのかというのは考えさせられました。側にいて自分の存在を肯定してくれる存在、私にとっては家族ですけど、それがいかに大きいか。それに支えられることによって、自分は自信を持って自分の意見を言えるんだなってことを知ったので、そういう意味では意見が変わったっていうよりかは、人って複雑だよなという気づきがありました。
シンプルに論理的に人は生きないし、活字だけで見ていたら「アサはなぜこんなにも長い間迷ってるの?」と思っていたことが、演じてみてより一層解明度が上がったような気がしましたね。
――浅香さんも今回は理解され難い“愛”なのか“支配”なのかを抱える難しい役所ですよね。
浅香 てっちゃんはおそらく愛だと思っているのですが、僕は愛だとは全然思えない。執着や欲なのかなと思います。許されるのが当たり前、愛されるのが当たり前の家庭環境でてっちゃんは生きてきたんです。 “手に入らないから”とか“愛しているのだから愛されて当然”というのは、押し付けかなと思います。
「愛している」ということはどういうことなのか、よく考えました。改めて考えてみてもやっぱり、てっちゃんは「愛するってこういうこと」と一方的に押し付けているので、「これは愛じゃない……」と演じていても思ってしまいましたね。 “この人と一緒にいる”という関係性の築き方にもいろいろあるなと思ったので、学びが多いですね。
――この作品はいろいろな価値観の中でのそれぞれの決断なので、学びが多いです。
浅香 今回の作品を通して、結婚やパートナーとの関係性、子どもを持つ・持たないという選択、さらに子育ての中で女性が感じていることなど、初めて知ることもたくさんありました。特に、男性との間にある温度差のようなものは、初めて実感する部分も多くて。僕自身、子どもがいないので、作品以外でも本を読んだりして、もう少し理解を深めたいと思うようにもなりました。
この作品に関わったことで、新しい視点を得るきっかけをもらえたと感じていますし、それが視聴者の方にとっても何かを考えるきっかけになればうれしいです。全てを完璧に理解できるわけではないからこそ、「知ろうとすること」自体に意味があるのだと思いながら演じていました。
――北山さんは今回の役で初めて「DINKs」という言葉を知ったとおっしゃっていましたが、新たな価値観に触れて思うことなどはありましたか?
北山 人間ってたくさんいるし、その数だけ考え方も違うし個性もある中で、僕は知らない世界だったから、「なるほど、ひとつボタンをかけ違えるだけでこんなにも違うんだな」というのは思いました。きっと、マイナビウーマン読者の20代30代の方の中にはこういった問題に直面している方も多いと思います。そんなところにこの作品が入ってくるから、どんな反応があるのかなっていうのはすごく楽しみですね。
■将来やライフプランに悩んだ時のヒントとは
――まさに今おっしゃっていただいたように、マイナビウーマンの読者には20代30代の働く女性が多いです。最後に同じように将来やライフプランに悩む女性にどんな言葉をこの作品を通して届けたいか、メッセージをお願いします。
宮澤 人って状況や時間によって変わっていくものだと思うんです。実際、アサも妊娠して“産む”と決めてからは、その選択をポジティブに変換していく。状況が変われば人も変わるし、時が変われば人も変わる。考え方も変わる中で、変わることは悪なのではなくて、大切なのは、変わった時にきちんと向き合って、お互いが思い描く未来に相手がいるのかどうかを、ちゃんと話し合うこと。どれだけ時間をかけても分かり合えない相手もいれば、出会って間もなくても理解し合える関係もある。そこに正解や善悪はなくて、寄り添えるかどうかが全てなんだと思います。
特に20代30代の女性っていろんな決断を次々に迫られて、特に出産や子育てにおいてはなかなか生物学的なところで時間的な制約も意識せざるを得ない場面が多いと思います。だからこそ、「自分がどうしたいのか」を一つひとつ丁寧に自分の気持ちと向き合って、自分で自分のために決断を下すということが当たり前にあるべきだと思うし、どんな関係性であっても、一方的に価値観を押しつけることが本当に幸せなのか。このドラマは、そんな問題提起になっている作品だと思います。
浅香 結婚や出産など、さまざまな選択肢があり、その選択によって変わることもあれば、変わらなければいけないこともあると思います。ただ、人のコアな部分が変わるわけではないので、夫妻や親などの肩書きを無理に押し付けるべきではないと感じています。本質的には、人として人を認め合い、応援し合える関係性を築くことが大切だと思います。そんな人が周りに居たらすてきなことですよね。
北山 「幸せの定義は自分で決めなさい」ってことだと思います。自分勝手に生きろというのではなくて、結婚しようがしまいが、“この人と一緒にいることが幸せだ”と思って自分がちゃんと選択したのであれば、別にそれが幸せの形なんじゃないかな。
周りと比べたり、周りの幸せのものさしで勝手に測られたりする人生じゃないものを選んでいく。自分の心に「本当は何が1番幸せか」と聞いて、素直に向き合っていくのが、僕はいいと思います。
――それぞれすてきな言葉をありがとうございました。
『産まない女はダメですか? DINKsのトツキトオカ』
【放送日時】毎週月曜 よる 11 時 6 分~11 時 55 分 放送
【放送局】テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ 九州放送
【配信】各話放送終了後から、動画配信サービス「U-NEXT」「Lemino」にて第一話から最新話まで
【原作】 北実知あつき「DINKs のトツキトオカ 「産まない女」はダメですか?」(ぶんか社刊)
【脚本】 北川亜矢子
【監督】 河原瑶
太田勇(テレビ東京) 松丸博孝
【制作】 テレビ東京 PROTX
【製作著作】 「産まない女はダメですか?」製作委員会
【公式 HP】 https://www.tv-tokyo.co.jp/umanaionna
<information>
北山宏光(Hiromitsu Kitayama)
New Single『ULTRA』 2026.4.22 Wed Release
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