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橋の入口と出口で「表記」が違う!? 実は意味があった“橋名板のルール” 徳川の将軍様がやらかした「日本橋エピソード」も

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入口と出口で違う! 橋の名前に隠されたルール

 普段何気なく渡っている橋ですが、欄干の端にある橋名板をよく見ると、橋の入口と出口で名称の表記が異なっているのに気づきます。

Large figure1 gallery4日本橋の漢字の銘板(画像:写真AC)

 一般的なルールとして、道路の起点側から橋に入る際は漢字(例:日本橋)、終点側(反対側)から橋に入る際はひらがな(例:にほんはし)の銘板が、それぞれの左側に設置されます。

 なぜ両方とも漢字、もしくはひらがなで統一しないのでしょうか。じつは、これは道路に起点と終点があるからです。ゆえに、ドライバーや歩行者が「自分がどちら(上りか下りか)に向かっているか」を判別できるようにするためといわれています。

 また、ひらがなの銘板にも不思議な点があります。読み方は「○○ばし」や「○○がわ」と濁る場合でも、表記では「にほんはし」のように濁点を付けていないものが全国に点在します。

 これには、「川の水が濁らないように」という切実な願いが込められているからなのだそう。川の名前に濁点がつくと「水が濁る=洪水・氾濫」を連想させるため、あえて濁点を取って“川の安全”を祈っているのだとか。いうなれば、建設業界の“粋な慣習”に由来するといえるでしょう。

 もちろん、これは法律で決まっているわけではないため、最近作られた橋などでは、読みやすさを優先して濁点をつける場合もあります。

 ところで、こうした橋の名前は誰が書いているのでしょうか。実は、日本で最も有名な橋のひとつに、意外な人物の書き損じに関するエピソードが残されています。

日本橋に残る“最後の将軍”の失敗談

 東京の「日本橋」にかかっている銘板の文字を書いたのは、江戸幕府最後の将軍・徳川慶喜です。

Large figure2 gallery5日本橋のひらがなの銘板(画像:写真AC)

 当時の東京市長が、隠居していた慶喜に依頼して実現したもので、現在もその文字が使われています。

 しかし、実は慶喜、依頼を受けた際に「日本橋」の“本”の字を“夲(トウ)”という別の漢字(異体字)で書いてしまい、新聞発表された際に指摘を受けて書き直したのだとか。なんとも人間味あふれる逸話と言えるでしょう。

 達筆すぎて勢い余ったのか、うっかりしていたのかは定かではありませんが、歴史上の偉人も失敗していたと思うと親しみが湧いてきます。

 ちなみに、橋の端にある銘板や、より詳しい情報が書かれた橋歴板(きょうれきばん)には、名前だけでなく誕生日(完成年月)や生みの親(施工会社・材料)などが刻まれています。

 これらはまさに、橋の“戸籍”や“履歴書”のようなものと言えるでしょう。

 通勤や散歩の際、近所の橋の銘板をチェックしてみると、意外な発見があるかもしれません。

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