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肌荒れ、赤みやかゆみ…どのような症状だったら病院へ行くべき? 皮膚科専門医がすすめる「ニキビ」でも危険なワケ

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皮膚に関する悩みで、どのような症状だと病院へ行くべきなのか…
皮膚に関する悩みで、どのような症状だと病院へ行くべきなのか…

 肌の赤みやかゆみ、肌荒れを見つけると、「この肌荒れ、皮膚科に行くべき?」「市販薬で様子を見てもいい?」と悩む人は多いと思います。皮膚の症状は種類も原因もさまざまで、受診のタイミングを見極めるのが難しいもの。今回は、皮膚科専門医の慶田朋子さんに、病院へ行く目安や治療法の違い、一般皮膚科と美容皮膚科の違いなどについて、聞きました。

Q.どのような症状が出たら病院へ行くべきなのか、判断基準などはあったりするのでしょうか。

慶田さん「皮膚科を受診する目安は、皮膚病の種類によって異なります。速やかな受診が必要なのは、『とびひ』『蜂窩織炎(ほうかしきえん)』『ヘルペス』『炎症性粉瘤(りゅう)』など、感染症による症状です。

細菌が感染して炎症を起こしている場合、赤み、腫れ、痛みなどが急速に広がる、患部が膿む、水疱(すいほう)ができるといった症状が出てきます。また、発熱や関節痛、倦怠(けんたい)感などの全身症状が伴うこともあります。こうした症状がみられる場合は、速やかに皮膚科を受診してください」

Q. 皮膚科を受診せずに様子をみてもよい症状はありますか。

慶田さん「例えば、肌荒れやアトピー性皮膚兼、化粧品かぶれなどの湿疹は、症状によっては自宅で様子をみてもよい場合があります。かゆみがなく、使い慣れた化粧品がしみる、痛いなどの症状がなければ、シンプルなスキンケアに変更して3日間ほど様子を見てもよいでしょう。

もし市販薬を使う場合は、ステロイド外用剤か非ステロイド外用薬(NSAID)の2択になりますが、NSAIDは皮膚炎抑制効果がほぼない上に、かぶれるリスクが高いので避けた方がよいです。ステロイド外用剤は、もともとアトピー性皮膚炎があって、外用方法に関する知識があればよいですが、その他は自身で診断ができない以上推奨はしません。

かゆくてかき壊してしまった、ぐじゅぐじゅしてしまった、3日以上変わらない、悪化している、という場合は皮膚科を受診してください」

Q. 身近な皮膚の炎症である「ニキビ」の受診基準は?

慶田さん「ニキビは症状を問わず、基本的に早期の受診がおすすめです。炎症が強くなるとニキビ痕が残りやすくなりますし、早めに皮膚科での治療を開始すれば重症化を防ぐことができます。毛穴詰まりをできにくくして、ニキビを根本から改善する外用薬が保険適応になり、ニキビ治療はこの10年で大きく進歩しました。

ニキビ関連の市販薬はいろいろありますが、実のところ市販薬には、ニキビに有用性が高い塗り薬も飲み薬もありません。ビタミンB2・B6をとるのが、少し予防効果を期待できる程度です。

生理前にだけ少しニキビができる程度であれば様子を見てもよいですが、それ以外の場合は『ニキビくらい』と思わず、速やかに受診するようにしてください」

Q. 飲み薬と塗り薬の違いは?それぞれどんな症状に有効ですか?

慶田さん「基本的に皮膚科の治療は、外用薬が主体です。必要に応じて、外科的治療、光線治療なども行います。生じている炎症が表皮から真皮浅層なら外用薬はよく効くでしょう。内服薬は、抗生剤、抗真菌薬、抗ウイルス薬など、菌、真菌(カビ)、ウイルスの治療に用います」

Q. 飲み薬と塗り薬を、皮膚科医はどんな判断から選んでいるのでしょうか?

慶田さん「正直なところ、一言で簡単に語れるものではありません。皮膚科専門医は、五感を駆使して診察します。目で診て、触って、臭いをかぎ、触診時の波動音などを聴いて、さらに病理を診て、問診による経過を聴取し、総合的に判断します。

外用薬、内服薬、点滴、その他外科的治療を適切に行いますが、これは1000を超える皮膚病ごとに異なり、さらにその重症度や皮疹の部位によっても異なります。大学病院で多彩な皮膚病の全領域を学び、経験を積み、6年間勉強して専門医を取るころ、現役の場合最短で32歳にしてようやく1人前になるわけです。

患者さんは、日本皮膚科学会のホームページなどで確認し、日本専門医機構認定皮膚科専門医を選んで受診してください。担当医のの判断を仰ぎ、指示通りに内服外用を行っていただくのが賢明です」

Q. 一般皮膚科と美容皮膚科の違いについても教えてください。

慶田さん「保険診療の範囲内で、皮膚病を標準治療で治すのが一般皮膚科です。皮膚病が治癒した後の傷痕、ニキビ痕、色素沈着や、シミ、シワ、たるみといった老化症状など審美目的の症状も含め、保険適応外の治療を主に行うのが美容皮膚科です。

どちらにかかってもOKなのは、ニキビ治療くらい。ニキビ治療も、保険診療の範囲内で良いなら一般皮膚科で充分改善しますが、さらに良い状態にしたい場合は美容皮膚科を選択することになります」

Q. 一般皮膚科では診られない症状、逆に美容皮膚科では診られない症状は?

慶田さん「一般皮膚科で保険診療を主として行う真っ当な皮膚科専門医は、皮膚病の治療が専門です。つまり、大きなマイナスを小さなマイナスもしくはゼロに戻すのが仕事といえます。

そのため一般皮膚科の皮膚科専門医は、病気とは言い難い老兆などの治療に割く時間も、経験も、治療ツールも有しておらず、また必要性も感じていない場合が多いです。『忙しい外来でニキビ痕の相談をされても……』『毛穴が開くのも肌質ですし……』というのが本音でしょう。逆も然りで、美容皮膚科でリウマチなどの膠原病(こうげんびょう)や皮膚がんの治療は行えません。つまり、必要に応じた使い分けが必要になります。

ただし、皮膚科医としての基本的な知識がない“自称”美容皮膚科医には注意いただきたいところです。本来は、皮膚科専門医が美容医療も学んで、安全な美容治療を行うべきだと私は思います。しかし、ここ10年で直美医師(一般的な保険診療の経験を積まずに直接美容医療の分野に進む医師)が増え、美容クリニックに皮膚科専門医がいる優良クリニックはほとんどない状況です。そのため、重症な皮膚病を見逃す、事故率が高いなど美容医療が社会問題になっています。美容皮膚科であっても、一般皮膚科の知識のある医師を選んでいただきたいです」

オトナンサー編集部

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