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夢と現実...月給20万円台の研究者は多数 研究と「推し活」の“共通点”とは?

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  • オトナンサー
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研究者は“推し活”のように研究をしている?
研究者は“推し活”のように研究をしている?

 日本では、大学院進学について「高学歴ワーキングプア」への第一歩とする悲観的な見方が存在しているといわれています。研究者の待遇は必ずしも良好なものではありませんし、大学院を修了した30歳前後の人材を“新卒”として積極的に採用する企業は少ないのが実情です。とはいえ、世間的に見れば不遇な状況であっても、当の本人は幸せを感じているケースは多々あります。今回は、歴史を大学院で学んだ筆者が、研究者の実情や厳しい環境の中でも研究を続ける人たちのモチベーションについて考えます。

大学教員は教職の中でも生涯賃金が低い場合がある

 大学教員の給与について考えるにあたり、まずは大学教員について簡単に説明します。よく誤解されることですが、大学で教えている全ての教員が「教授」ではありません。大学院を卒業後、大学内で最初に得られるポジションは講師であり、その後、准教授、教授へと昇進していきます。

 なお、講師には正規雇用の専任講師と非正規雇用の非常勤講師があります。非常勤講師の場合、塾の講師のように1コマ単位で講義料が支払われます。講義料は6000円~1万円が相場です。“90分ほどの講義で6000円は高い。うらやましい”と思う人もいるでしょう。
 しかし、この金額には講義の準備、学生対応、採点、成績処理、事務とのやり取りなどが含まれているため、時給換算すると最低時給を上回るかどうかといったところでしょう。また、専任講師であっても、年収300万円台のポストも珍しくありません。年収300万円で生活は一般的には成り立ちますが、奨学金(※1)の返済、学会費、学会に参加するための宿泊・交通費などを考慮すると生活資金が不足することもあります。

 准教授や教授クラスになれば高い年収を得られるイメージもありますが、必ずしもそういうわけではありません。国立大学の教授の年収は800~1000万円が相場ですが、私立大学の多くは経営難のため、公立の中学・高校で働く同世代の教員よりも年収が少ないこともあります。

 さらに、近年、名門大学を含む私立大学が学生募集の停止を相次いで発表しています。
大学が倒産すれば、教員は働く場所を失います。少子化の今、大学教員に苦労してなっても、安心感は得られないかもしれません。

※1 日本学生支援機構の「令和4年度 学生生活調査結果」によると、修士課程で奨学金を貸与している人の割合は51%、博士課程については58%。

大学教員についてのよくある誤解 大学教員は研究よりも教育優先!?

 研究者を目指すにあたって年齢は関係ないといえそうです。ネット上では「●歳になってもポストがないなら諦めるべき」という意見を時々、目にしますが、アラフィフ世代で大学の教員に就任した事例もあります。

 また、大学教員になるには旧帝大・早慶以上の学歴が必要とも一部ではいわれていますが、高い学歴は選択肢を広げるものの、必須ではありません。専門分野への知識、語学力、社会人経験などが重視されるためです。

 さらに、近年においては大学は教育機関としての役割が強いため、講義が上手な人、学生と真摯(しんし)に向き合える人が好まれます。つまらない講義をすると学生は残念な気持ちになりますし、受け持ちの学生には生活指導も含めて細やかに対応する必要があるためです。

 大学教員にとって教育活動が最重要業務であることは働き方にも表れています。以前は、大学教員といえば、会議や講義を除けば決まった勤務時間がなく自由なイメージでしたが、教員にも週5日、1日8時間の大学への出勤を義務づける大学もあります。

 さらに、今の大学では、講義の実施日数や授業時間が厳格に管理されているため、学会や学外の仕事を理由に講義を休講にする教員は少なくなりました。

研究者になるために一番重要なこと「三度の飯よりも研究が好き!」

 研究者として成功している人の多くは「研究が一番の趣味」と語る人たちです。アイドルの推し活をしている人は推しにお金を注ぐため、衣食住を切り詰めていても幸せを感じていると思います。研究者にとっての研究も推し活をする人にとっての推しとさほど変わるものではありません。

 研究者は推し活をする人が推しに会いに行くようなワクワクした気持ちで学会に参加し、推しの写真集を買う時のような喜びを感じながら専門書や論文を購入しています。そして、自分の推しを第三者から褒められたらうれしいように、学生が自分の研究に少しでも興味をもってくれたら喜びを感じます。

 国内における研究者を取り巻く環境は厳しいものもあります。それでも、多くの研究者が“研究が好き” “学生と〇〇について共有したい”といった思いを持って過ごしています。

 とはいえ、厳しい状況に追い込まれ、悩み苦しむ研究者の存在を鑑みると、研究者を取り巻く状況において改善の必要性が依然とあることを忘れてはいけません。

西田梨紗

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