ついに始まったぞCP+2025! キヤノン、ソニー、ニコンのブースはどうなっている? 各社最新カメラの機能をとことん試すべし
- 乗りものニュース |
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カメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+2025(Camera & Photo Imaging Show 2025)」が2025年2月27日から3月2日にかけてパシフィコ横浜(横浜市)で開催されています。今回は同イベントからキヤノン、ニコン、ソニーのブースについてお伝えします。
世界最大級のカメライベントが横浜で開催!
カメラ映像機器工業会(CIPA)が主催するカメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+2025(Camera & Photo Imaging Show 2025)」が2025年2月27日から3月2日にかけてパシフィコ横浜(横浜市)で開催されています。
「Visualize Your Story あなたの物語をイメージにのせて」 をテーマとして開催される2025年は、過去最多となる125の企業・団体が出展。同イベントはコロナ禍の後、毎年拡大を続けており、世界最大級の写真・映像イベントとして注目を集めています。
会場では各社の新製品展示をはじめ、人気写真家や映像クリエイターによるステージイベントを実施。フランスのカメラショー「サロン・ドゥ・ラ・フォト」と合同で行う新進写真家発掘のためのフォトコンテスト「ZOOMS JAPAN 2025」の受賞作品の展示や、猫を主に撮影する写真家がそれぞれの視点で撮影した103点もの猫の写真が集まる「ねこ写真展」、「写真甲子園 2024」で本戦ファイナルに進出した優秀校18校の写真展示なども行われます。
例年大人気のプラレールを展示するブース。動体の被写体としてプラレールは優れている(深水千翔撮影)
鉄道好きや家族連れに必見なのは、プラレールの巨大ジオラマ。新幹線や懐かしの特急などさまざまな車両が走行していました。さらにトミーテックも出展しており、鉄道模型ブランドであるトミックスのNゲージとジオラマを使って、本物さながらの写真を撮ることができる「鉄おも!特別企画#トミックス撮り鉄」を楽しむことができます。
トラッキング性能がより進化したキヤノン最新のカメラを体験!
キヤノンは、ミラーレスカメラ「EOS R システム」を中心とした製品を展示。同シリーズ初のフラッグシップ機「EOS R1」(2024年11月発売)やプロ・ハイアマチュア向けの「EOS R5 Mark II」(2024年8月発売)を実際に手に取って、スピード感のあるバスケットボールなどのパフォーマンスを撮影できるコーナーを設けています。
両機種の特長の一つは新エンジンシステム「Accelerated Capture」とディープラーニング技術による高速連写と高精度AF(オートフォーカス)の両立です。
トラッキング性能がより進化しており、人物や動物だけでなく乗り物の検出が可能。フォーミュラカーやオフロードバイクといった「モータースポーツ」から、高速で走る新幹線などの「鉄道」、ジェット機やヘリコプターといった「航空機」に対応しています。車やバイクではオープンタイプのレーシングドライバーやライダーのヘルメット、飛行機ではコックピットなど、重要部位を検出する「スポット検出」も設定できます。
キヤノンのブースで体験できる「視線入力AF」は驚きの精度。ファインダー越しに見る被写体にピントを合わせてくれる(深水千翔撮影)
ファインダーをのぞく瞳の動きでAF操作が行える、「視線入力AF」も搭載されており、ピントを合わせたい被写体に、すばやくAFフレームを移動することが可能です。
さらに日常のスナップ写真や動画ブログ「Vlog」などを気軽に楽しめるコンパクトデジタルカメラ「PowerShot V1」(2025年4月下旬発売予定)も初披露。動画撮影を重視したF2.8ー4.5の明るいズームレンズを採用するとともに、本体内に冷却ファンを搭載したことで4K30Pでも2時間以上の長時間撮影を可能にしました。さらに「被写体追尾IS」機能で、手ブレ補正の対象となる被写体を認識し、画面内の任意の位置に保たれるようアシストします。
このほか大判インクジェットプリンター「imagePROGRAF(イメージプログラフ)」シリーズの新製品として2025年3月中旬に発売予定の、10色顔料インク搭載モデル「imagePROGRAF PRO-G2」を展示。新顔料インク「LUCIA PRO II(ルシアプロツー)」を採用しており、特にマットブラックインクによる高い黒濃度を実現したことで、濃く引き締まった黒を再現できるようになりました。
3つのエリアで構成されるニコンは表現の質を高める展示を前面に
ミラーレスカメラ「Zシリーズ」を展開するニコンは、「Z6 III」(2024年7月発売)や「Z50 II」(2024年12月発売)といった機種で利用できる「フレキシブルカラーピクチャーコントロール」などを体験できる「CREATIVE STUDIO」、「Z8」や超望遠などのプロ向け機材を体験できる「EXPERIENCE AREA」、そしてプロ向けシネマカメラで実績のあるRED製品の展示や監修LUT(ルックアップテーブル)の体験が行える「VIDEO CREATOR AREA 」の3つのエリアを設けました。
特にニコンが提供しているPC用ソフトウエア「NX Studio」の「フレキシブルカラーピクチャーコントロール」で作ったオリジナルの色味を「Nikon Imaging Cloud」やメモリーカードを通じてカメラに取り込み、そのまま撮影に使える「フレキシブルカラーピクチャーコントロール」は、表現の幅を広げる目玉機能として紹介されています。
一堂にそろったZマウントの商品群。超望遠体験コーナーでは「NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR」の体験も可能(深水千翔撮影)
さらに「Nikon Imaging Cloud」からはフォトグラファーの小春ハルカさんや広谷勇樹さんらが作成したピクチャーコントロールのイメージングレシピをダウンロードして自分のカメラに取り込むことも可能で、クリエイターの色彩を自分のカメラで再現できます。同機能は「Z6 III」と「Z50 II」で導入済み。「Zf」もファームアップで「Nikon Imaging Cloud」に対応するため、先行して撮影体験ができるブースが用意されています。
超望遠体験コーナーでは、昨年夏に発売したばかりの「Z6 III」と超望遠ズーム「NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR」を組み合わせた撮影が可能で、飛行機や鉄道などをメインで追っている人にも最適な被写体の検出・追尾機能をその目で確かめることができます。
ソニーブースではEマウントレンズ初となる800mmレンズを体験可能!
ミラーレスカメラで急速にシェアを伸ばし存在感を見せているソニーは、デジタル一眼カメラのフラッグシップモデル「α1 II」や動画撮影を楽しめる「VLOGCAM」などのカメラと、新製品となる超望遠ズームGレンズ「FE 400-800mm F6.3-8 G OSS」をはじめとしたレンズラインアップによる、幅広いニーズに応える撮影体験ができるスペースを設けました。
さらに「α9 III」のグローバルシャッターによる全速フラッシュ同調を体験できる撮影コーナー、スポーツや風景写真の撮影を行うフォトグラファーらから撮影テクニックなどが学べるスペシャルセミナーやワークショップも行われています。
ソニーブースでは注目の新レンズ「FE 400-800mm F6.3-8 G OSS」の展示もされている(深水千翔撮影)
一番の注目はやはりαレンズで初めて焦点距離800mmをカバーする「FE 400-800mm F6.3-8 G OSS」の体験コーナーです。
同レンズは動きの速い被写体を捉え続ける優れたAF性能と、ズーム全域での高い解像性能を実現。さらにインナーズーム方式を採用し、安定したフレーミングとなめらかなズーム操作を可能にしました。
超望遠域での撮影シーンの中でも、野鳥や野生動物、スポーツ、航空機など多くの場面で活躍するでしょう。さらに1.4倍、2倍のテレコンバーターにも対応し、最長1600mmまでのAF撮影が可能です。
ディープラーニングを含むAI処理で人物認識に加え、動物や昆虫、乗り物などの認識にも対応したAIプロセッシングユニットを搭載する「α1 II」と組み合わせれば、遠い距離からでも被写体をしっかりと捉えることができます。
ついに発表! 乗りものニュース写真コンテンストの結果はどうなった!?
CP+2025では、2025年1月24日から2月2日まで乗りものニュースの10周年を記念して行われていた「写真コンテスト」の「応募作品レビュー」が3月1日の11時35分から12時15分に、2FアネックスホールのステージBで行われます。
登壇するのは航空写真家のチャーリィ古庄さん、写真作家の吉永陽一さん、軍事フォトジャーナリストの菊池雅之さん、乗りものチャンネルで活躍中の鉄道系YouTuber「がみ」さんと、乗りものニュース編集長の中島洋平の5人です。
審査員として鉄道系YouTubeのがみさん(上段左)、航空写真家のチャーリィ古庄さん(上段右)、写真作家の吉永陽一さん(下段左)、軍事フォトジャーナリストの菊池雅之さん(下段右)ら5人が登壇する
それぞれの審査員が乗りもの好きの読者がどんな写真を撮ってきたのか、被写体として人気があったのは何だったかなどを振り返るとともに優秀作品を紹介します。
CP+2025は10時から18時(最終日は17時)まで会場とオンラインのハイブリッド形式で行われます。会場への入場は無料ですが、事前登録制です。
来場する子ども向けにはカメラ型バッジホルダーがもらえるキッズ入場証のほか、学校向けの団体入場登録なども用意されているそうです。
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