【ゾッとする怖い話】夜中に中古のソファへ目をやると…?
- michill (ミチル) |

ホームステージング
先月、久しぶりに実家へ帰った。
母親から「家を売ることにした」と聞いて驚いたけれど、歳も歳だし、駅近のマンションに引っ越すらしい。
俺が最後に住んでいた、あの古びた一軒家。
思い出が詰まってるから、少し寂しくもあったが、時代の流れってやつだ。
母親は最近、「ホームステージング」を頼んだと言っていた。
要は、家を高く売るために、家具や小物をきれいに整えてプロっぽく見せるサービスらしい。
業者が入って、モデルルームみたいに仕立ててくれるってわけだ。
「なんかね、全部業者さんがやってくれてお洒落にはなったんだけど…夜とかちょっと気持ち悪いのよ」
母親が笑いながら言った。
「だって、知らない人が触った家具が家中にあるんだもん。もう“うち”って感じしないのよ」
そのときは深く考えなかった。
夜、実家に泊まった。
1階のリビングはすっかり模様替えされていて、白いソファにガラスのローテーブル、グレーのカーテン、間接照明が灯る落ち着いた空間。
確かに、ちょっと他人の家みたいだった。
深夜、ふと目が覚めた。
水を飲もうとリビングに降りたら――ソファに誰か座っていた。
女性だった。
長い髪に、白いシャツ。
顔はうつむいていて見えない。
最初、母親かと思ったが、違う。
明らかに、知らない女だ。
声をかけようとして、息をのんだ。
その女、ソファの上でじわじわと揺れている。
しかも、まるで家具にしがみつくように。
じり、じり、じり。
身動きできないまま見ていると、女がゆっくり顔を上げた。
――顔が、なかった。
肌がただ、滑らかに平らになっていた。目も口もない。
ただの白い“面”。
気がついたら、俺は自分の部屋に飛び込んで鍵をかけていた。
翌朝、母親に昨日のことを話そうか迷ったが、やめた。
代わりに、さりげなく聞いてみた。
「家具、どこから持ってきたの?」
母親は何気なく答えた。
「リサイクル業者さんの倉庫からって聞いたよ。ほら、処分された家具とかも混ざってるって」
――じゃあ、あのソファ。
誰かが、捨てたものかもしれない。
何かを、棄てたものかもしれない。
しばらくして実家が売れて、新しい家族が入った。
若い夫婦と小さな女の子。
母親も俺もホッとしていた。
でも先週、久しぶりに母親から電話があった。
「ねえ、あの家、また売りに出されてるんだって」
理由はわからない。
でも、母親はこう言った。
「女の子がね、夜中にずっと言ってたんだって。“リビングに顔のないお姉ちゃんがいる”って」
※取材をもとに編集を加えたフィクションです
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