阪急「11年ぶりの新型車両」披露! 有料サービス組み込みの最新「2300系」 一般車両も進化してる!
- 乗りものニュース |

阪急電鉄で11年ぶりとなる新型車両2300系電車を公開。同社初の有料座席指定サービスも導入されますが、一般車両も大きく進化しています。
一目で「ちょっと違う」と分かる顔
阪急電鉄が2024年4月16日、京都線に7月から導入する特急用新型車両「2300系電車」を報道関係者に公開しました。阪急では11年ぶりとなる新型車両で、2300系という形式名としては2代目になります。大阪方から4両目には阪急初の有料座席指定サービス「PRiVACE(プライベース)」が導入されます。
阪急2300系電車(2024年4月16日、鶴原早恵子撮影)。
2300系の外観で特徴的なのは、先頭車前面の窓です。枠の下部が側面に向けて斜めに上がっていくデザインになっていて、シャープな印象を与えます。さらにPRiVACEのロゴ「P」がデザインされたヘッドマークを掲出するため、一目で「ちょっと違う」と分かる“顔”になっています。
車内は、木目調の化粧板、ゴールデンオリーブ色の座席という阪急らしい雰囲気です。先頭車の車いすスペースが拡大され、固定具を新設するなどバリアフリーに配慮しています。
優先座席付近のつり革は、一般座席と違う色を採用しました。これにより、遠目からでも優先座席の位置が分かりやすくなります。さらに中間部分には握り棒が設置され、より安全に使えるようになりました。
乗務員室のスペースも広くなり、運転台は正面に大きなモニターが2つだけというシンプルな構造に。そのぶん客室の座席は減り、いわゆる「かぶりつき席」はなくなっています。しかし、運転士の背後の窓が大きくなったため、前面展望をより楽しむことができそうです。
このほか、最新の制御装置、インバータ式空調装置や空気清浄機の採用により、省エネルギー性能を向上させました。消費電力量は既存の車両と比較して約60%減を達成しているほか、走行中は車外側面の行き先表示器を消灯させ、より省エネで運行できるようにしています。
なお、神戸・宝塚線にはロングシートの新型通勤車両「2000系」が登場します。2300系同様にバリアフリー設備を充実させ、省エネ性能を向上させた車両ですが、有料座席指定サービスは導入されません。
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