「ジェット練習機、だいたい形同じじゃね?」→将来変わるか? 戦い方が変わりつつある今、その最新事情
- 乗りものニュース |

世界各国の軍用ジェット練習機は、概ね似通った姿をしているほか、軽戦闘機などの派生型が製造されることが多いです。この傾向は将来、変わるのでしょうか。
昔は「いろんな姿」があったけど…
世界各国の軍用ジェット練習機は、航空自衛隊のT-4と同じように概ね似通った姿をしています。それは世界で一番新しい練習機であるトルコの「ヒュルジェット」も変わりません。加えて、昨今のジェット練習機の多くは軽戦闘機・軽攻撃機をバリエーション展開しています。ステルス戦闘機や武装する無人機(UAV)も出てきた中、ジェット練習機は将来はどうなるのでしょうか。
「ヒュルジェット」(清水次郎撮影)。
ジェット機が広まり始めた1940~60年代頃、各国の軍用練習機は、戦闘機を複座に改造したり今のように縦2列でなく横2列の操縦席を持たせたりするなど、いろいろな姿をしていました。1970年代になると、フランス・ドイツでは「アルファジェット」、イギリスでは「ホーク」が、縦2列の操縦席に視界の良い大きな風防と背の高い垂直尾翼を持ち、全長は10数mほどの小型に収めた姿で登場しました。
これが好評を得たため、以降、各国のジェット練習機は両機種をほぼ踏襲した姿に集約されています。垂直尾翼が2枚ある米国のT-7Aなど例外はあるものの、2023年4月に初飛行した現在世界で最も新しい練習機であるトルコの「ヒュルジェット」も同じです。
ジェット練習機は同時に、戦闘機パイロットを養成するため軽快な運動性能を備えることから、多くの国々はミサイルや爆弾を積む軽戦闘機・軽軽攻撃機をバリエーション展開させています。理由としては、地上攻撃用の機体を別に用意するかわりに、練習機ベースの機体を転用することで、コスト削減を狙っているからです。「ヒュルジェット」でもこれは同じように計画されています。
その一方、本格的な戦闘機はステルス化が進んで軽戦闘機・軽攻撃機は性能面で水をあけられ、無人機(UAV)も昨今は軽攻撃機に匹敵するような武器を搭載できるようになりました。こうなると、ジェット練習機の姿は軽戦闘機・軽攻撃機をバリエーション展開させるため、ステルス機能を持つ姿に変遷していくことはあるのでしょうか。あるいは軽戦闘機・軽攻撃型のバリエーションは絶滅してしまうと考えることはできるでしょうか。
それらの確率は、どちらもそれほど高くないと筆者は考えています。
「将来も形変わんないんじゃね?」その根拠
ジェット練習機が、ステルス機能を持った軽戦闘機・軽攻撃型のバリエーションを視野に入れて開発されることは、将来もないとは言い切れません。その際は練習飛行中もレーダーに映らず困ると考える向きもあると思いますが、これは練習機として使う場合は反射構造物を機体に付ければ問題ないでしょう。既存のステルス戦闘機でも訓練中は反射構造物を付けています。
とはいえ、練習機の一番の目的はあくまでも新人パイロットの養成です。
視界の良い大きな風防や、舵の効きと飛行時の安定を確保する背の高い垂直尾翼は、プロペラ練習機からジェット機に進んだばかりの訓練生でも扱いやすいスタイルなのは間違いありません。練習機として一番の目的に変わりがない限り、「ヒュルジェット」以降に生まれる練習機も今のスタイルが受け継がれていくのはほぼ間違いないでしょう。
軽戦闘機・軽攻撃型のバリエーション展開についてはどうでしょう。
攻撃機として無人機を揃える場合はあくまでも練習機とは別の機種を導入することになり、支援機材も同時にそろえなければなりません。それより、練習機とバリエーション展開した軽戦闘機・軽攻撃機型を一緒に導入した方が効率的な運用ができ費用も抑制できる可能性があります。
ステルス戦闘機を投入するほど難易度の高い作戦でなければ、むしろ軽戦闘機・軽攻撃機の方が使い勝手は良い場合があります。昨今は高空を飛ぶ偵察無人機も増えたため、これらへ対応するスクランブル(緊急発進)にも、軽戦闘機は本格的な戦闘機より費用対効果で似つかわしいかもしれません。練習機に軽戦闘機・軽攻撃機も加われば総生産数も上がり、1機当たりの製造費も下がると見られます。
これらの理由により、ジェット練習機は今後も姿を変えず、また軽戦闘機・軽攻撃機のバリエーションも持ち続けると筆者は考えます。それは何よりも、トルコがステルス戦闘機「カーン」を開発しつつ、「ヒュルジェット」のバリエーション展開を計画していることからも分かります。
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