「美容師は手荒れしやすい」のは本当? ハンドケアの“秘訣”は? 現役美容師に聞く
- オトナンサー |
「美容師は手が荒れやすい」という情報を聞いたことがある人は多いと思います。もし本当であれば、どのような原因が考えられるのでしょうか。手荒れを防ぐために、美容師は日頃からどのような対策を取っているのでしょうか。美容師の原木佳祐さんに教えていただきました。
疲れでかゆみやかぶれが起きることも
Q.美容師は手が荒れやすいというのは本当なのでしょうか。その場合、どのような原因が考えられるのでしょうか。
原木さん「やはりパーマやカラーなどで使う薬剤は、お客さまも刺激を感じてしまうことがありますが、美容師にとっても手に付着すると荒れる原因になってしまうことがありました。
しかし、近年は、メーカーが刺激の少ない成分を使用するなど、改善を行ってくれていることもあり、薬剤による手荒れというのは起こりにくくなってきていると感じています。
また、薬剤の中には『ジアミン』という成分をはじめとした、アレルギーを起こすものが含まれているのですが、事前にパッチテストを行うアレルギー検査を行う習慣が普及したことも、手荒れが起こりにくくなった要因の一つだと思います。
ただ、普段は特に手荒れを感じていなくても、疲れなどで免疫が落ちていると感じているときに、皮膚が敏感になり、かゆみやかぶれが起こってしまうということは少なくないようです」
Q.では、手荒れを防ぐために、美容師は日頃からどのような対策を取っているのでしょうか。
原木さん「乾燥によって手荒れがひどくなることも多いため、ハンドクリームで保湿をしたり、ひどくなる前にステロイドなどの塗り薬を塗ったりするという対策を取る人が多いと思います。
また、薬剤が手に触れることで荒れやすくなるため、カラーやパーマなどの施術を行うときにゴム手袋を付けて施術するケースも最近では多いですね」
Q.このほか、手が荒れないように普段から気を付けていることはありますか。
原木さん「ハンドクリームを塗ったり、乾燥を防ぐために手袋をしたりするのは、やはり施術中だけでなく家に帰ってからのプライベートな時間でも行っています。
あとは、免疫力の低下やストレスなどでも手荒れやアレルギーがひどくなることがあるため、睡眠不足や栄養不足にならないように、日常生活にも気配りをしていますよ。もちろん、手荒れがひどくなってしまった場合はきちんと皮膚科を受診して薬を処方してもらい、治すことに努めています」
* * *
薬剤で手が荒れることは減りつつあるということですが、美容師は疲労や乾燥などで手荒れがひどくなることがあるといいます。そのため、勤務時間中だけでなく、家に帰ってからもハンドケアを行い、日常生活にも気を使っているということです。美容師の日々の努力に頭が下がりますね。
オトナンサー編集部
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