衝撃の「ラファール」初撃墜報道…相手の「中国産戦闘機」はどう出るか? 間近に迫った“空中戦の場”
- 乗りものニュース |

インドの「ラファール」戦闘機を撃墜したことによって大きな注目を浴びることになった中国産戦闘機「J-10」。中国の技術力向上を示すのであろうこの話題は、今後どんな様相を見せるでしょうか。
「ラファール」は初の実戦喪失例に?
インドとパキスタンが領有権を争うカシミールでのテロをきっかけに軍事衝突し、そのなかでパキスタンのJ-10C戦闘機がインドの「ラファール」戦闘機を撃墜したと伝えられ、注目を浴びました。J-10Cを開発・製造する中国の技術力向上を示すのであろうこの話題は、今後どんな様相を見せるでしょうか。
手前がフランス製の「ラファール」、奥がインド国産の戦闘機「テジャス」(画像:インド空軍)
軍事衝突により、パキスタンのJ-10Cがインドの「ラファール」を撃墜したとパキスタンが説明したのは5月7日でした。J-10Cが攻撃に用いたのはこれも中国製のPL-15長射程空対空ミサイルで、射程は約200kmあるとされています。なお、この撃墜が事実であれば「ラファール」が実戦で失われた初の例となります。
インド空軍が使用している「ラファール」はフランス、ダッソー製のマルチロール(多用途)戦闘機で、本国フランスでは2000年から運用されています。ほかにギリシャ、カタール、アラブ首長国連邦などの国が使用しているほか、2020年代に入ってからもクロアチアやセルビアが購入するなど、未だにステルス戦闘機を購入しない、あるいはコストや生産国との外交関係上購入できない国などでは、有力な選択肢のひとつとなっています。
今回の事象のポイントは、西側戦闘機である「ラファール」が、中国製戦闘機J-10C、そして中国製ミサイルPL-15によって撃ち落とされたとされたことです。
中国は近年、アメリカ、ロシアに続いてステルス戦闘機を実戦配備し、質量ともに軍事力を強化しましたが、20世紀の終わりごろまでは旧式戦闘機が目立ち、アメリカを中心とした、いわゆる西側陣営に太刀打ちできないとされていました。J-10も1998年3月に初飛行し第4.5世代機とされているものの、実力はどの程度か定かではありませんでした。
その一方、フランスは長年戦闘機を開発し輸出もしてきた武器大国で、「ラファール」もその性能が高く評価され、多くの国で採用されてきました。詳細な分析は脇へ置くものの、今回の軍事衝突はそれゆえにJ-10Cが注目されたのです。
結果を言えば、中国にとっては今回の報道はJ-10Cの性能をアピールにつながりました。ここから同国としては輸出へのアピールをより一層強化したいところです。そのなかで、とある舞台が6月に用意されています。世界最大級の業界向け航空イベントである「パリ航空ショー」です。
海外報道によると、同ショーでは、J-10Cが展示されるとのことです。ただし、その舞台は「ラファール」のお膝元であるフランスです。どのような展示形態になるのか、先行きの予測は困難を伴います。
近年の「中国の航空産業の見せ方」ちょっと変わってる?
かつての中国製の航空機は軍民を問わず、中国国外の航空ショーへの実機展示はほとんどありませんでした。しかし近年は、その流れが一転しています。
たとえばJ-10はC型と異なるものの、中国空軍の曲技飛行チーム「八一飛行表演隊」が2020年と2024年のシンガポールと、2023年のドバイで各国の軍やメーカー関係者が入場するトレードデーに展示飛行を行っています。ただしここでも、八一飛行表演隊の機体を間近で観察できる地上展示まではありませんでした。
一方中国の民間機部門では、2024年のシンガポール航空ショーでARJ21(現C909)とC919旅客機が海外進出を“宣言”するがごとく、地上展示と飛行展示の双方を行っています。
もしパリ航空ショーでの展示内容が、八一飛行表演隊の飛行展示だけなら、中国の姿勢はこれまでと変わりません。しかし、模型ではなく実機の地上展示を、それもPL-15空対空ミサイルと一緒に行うなら、軍事衝突での驚きを利用した、積極性に富むアピールとなるでしょう。
反面、フランスは「ラファール」を墜とされた翌月だけに、ひさし貸して母屋を取られるがごとくの振る舞いと感じ苛立つかもしれません。筆者はフランス側はショーを盛り上げつつJ-10Cへ注目を集まらないように、中国はフランスを刺激せずいかにJ-10Cが優れているかをアピールさせるか、互いに準備を進めていると考えています。そうした意味でパリ航空ショーは、2国の“空中戦”が行われている舞台でもあるわけです。
【画像】た、確かにうっすら国旗のマークが…これが、撃墜されたとされる「ラファール」です
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