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リバプール戦で南野拓実が残した爪痕。CL王者が得た「教訓」と流れを変えた両軍の戦略とは?

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リバプール戦で1得点1アシストを記録した南野拓実【写真:Getty Images】
リバプール戦で1得点1アシストを記録した南野拓実【写真:Getty Images】

UEFAチャンピオンズリーグ(CL)・グループリーグ第2節、リバプール対ザルツブルクが現地2日に行われ、4-3でリバプールが勝利。この試合にフル出場した南野拓実は1得点1アシストと結果を残し、CL王者を敵地で追い詰めた。プレッシングを得意とする両チームのシステム変更が試合展開に大きく影響した試合となった。(文:加藤健一)

CL王者が3点を先行

UEFAチャンピオンズリーグ(CL)・グループリーグ第2節、リバプール対ザルツブルクが現地2日に行われ、4-3でリバプールが勝利。この試合にフル出場した南野拓実は1得点1アシストと結果を残し、CL王者を敵地で追い詰めた。プレッシングを得意とする両チームのシステム変更が試合展開に大きく影響した試合となった。(文:加藤健一)
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 6-2という衝撃的なスコアで26シーズンぶりに戦うUEFAチャンピオンズリーグ(CL)で最高のスタートを切ったザルツブルクが、昨季の覇者リバプールの本拠地アンフィールドに乗り込んだ。

 リバプールはアウェイで戦った初戦、0-2というスコアでナポリに敗北を喫している。プレミアリーグでは開幕7連勝で首位を走るものの、CLでは先行き不安な出だしとなり、なんとしても勝利が欲しい試合だった。

 その欲望そのままに、リバプールは試合開始と同時に激しいプレッシングを仕掛ける。同じくプレッシングを十八番とするザルツブルクも対抗するが、前半はリバプールが試合の主導権を握った。

 リバプールは、左サイドからロベルト・フィルミーノとのワンツーで抜け出したサディオ・マネが9分に先制。さらに、ジョーダン・ヘンダーソンからのパスを受けたトレント・アレクサンダー=アーノルドがダイレクトで中央に折り返すと、ゴール前に飛び込んだアンドリュー・ロバートソンがワンタッチゴール。25分に追加点を挙げた。

 36分には、左サイドのロバートソンからのパスを受けたマネがゴール前にクロスを上げる。フィルミーノのヘディングシュートはGKが弾いたが、そのこぼれ球をサラーが左足で押し込み3点目をあげた。

多彩なワイナルドゥムの動き

 3点はすべてロバートソンを経由して生まれている。この試合でリバプールは左サイドに、サイドバックのロバートソン、インサイドハーフのジョルジニオ・ワイナルドゥム、ウイングのマネを配置。そして、ワイナルドゥムの動きによって、ロバートソンがフリーになっていた。

 例えば、ワイナルドゥムがセンターバックの隣に降りて、ロバートソンが高い位置を取る。すると、右サイドハーフの南野拓実には2つの選択肢が生まれる。フリーになったロバートソンにボールが渡れば、ザルツブルクはボランチかサイドバックが対応に追われ、マネがフリーになり、スペースが生まれる。

 ザルツブルクのボックス型の4-4-2はボールサイドと反対のサイドハーフがかなり絞ったポジションをとるという特徴がある。リバプールはサイドチェンジを使って、ザルツブルクのプレスにズレを生み、徐々に崩していくことでリバプールは3点を先行した。

 センターバックの脇に降りてサイドバックを押し上げる、サイドに開いてボールを受ける、開いたサイドバックを追い越す。リバプールのビルドアップにおいて、インサイドハーフには様々な役割が求められる。

 ヘンダーソンは追い越すプレーが多く、ミルナーはセンターバックの脇に降りてくることが多い。選手によって求められるプレーや、得意なプレーは異なるが、様々なパターンを織り交ぜるワイナルドゥムの動きによって、前半のザルツブルクはボールの奪いどころを見失っていた。

流れを変えたザルツブルクのシステム変更

 ザルツブルクは30分を過ぎたあたりから、南野をトップ下に置いて中盤をダイヤモンド型に変更。雌雄を決したかに思えたこの試合だったが、システム変更によってザルツブルクが流れを手繰り寄せる。

 39分に敵陣でボールを奪うと、FWファン・ヒチャンがボックス内で対峙するファン・ダイクをかわし、右足シュートでゴールネットを揺らして反撃を開始。さらに55分には左サイドからのクロスに南野がダイレクトでボレーシュート。これが決まり、ザルツブルクはビハインドを1点とした。

 ザルツブルクは直後にヘンク戦でハットトリックを達成したFWアーリング・ハーランドを56分に投入。すると60分に南野の折り返しをハーランドがゴールに流し込み、ザルツブルクは同点に追いついた。

 ダイヤモンド型の中盤にはサイドハーフがいない。通常のチームであればサイドチェンジに対しての対応に難が生じるが、走力に長けるザルツブルクはそれに対応できていた。

 トップ下の南野拓実はファビーニョを見つつ、ボールがサイドに渡るとマークを捨ててサイドにスライド。リバプールのボールサイドの3人に対しては、2トップの1人と南野、インサイドハーフとサイドバックが寄せ、ファビーニョに対しては逆サイドのインサイドハーフが寄せる。

 ボールサイドの数的有利をキープするザルツブルクに対して、後半は有効なサイドチェンジが送れず。精度を欠いたキックになることでザルツブルクがボールを奪うシーンが増えた。

 この試合にフル出場した南野拓実は1得点1アシストを記録。最初の30分は守備での迷いを見せていたが、布陣変更によりタスクが明確になると、チーム最多の3本のシュートを放つなど、攻撃陣を牽引した。1対1の場面でも、持ち前の負けん気を発揮してCL王者相手に屈することなくプレーしていた。

リバプールが得た「大きな教訓」

 追いつかれたリバプールはジェームズ・ミルナーとディボック・オリギを入れて、4-2-3-1へと布陣を変更。ミルナーとファビーニョが横並びになることで、相手のプレスを回避することができた。

 主導権を再び握ったリバプールは69分、ファビーニョのパスにフィルミーノがヘディングで逸らし、サラーがシュート。これが決勝点となった。

 試合にはなんとか勝利したリバプールだが、本拠地で3-0から追いつかれるという反省材料を残した。1つ目と2つ目の失点はともにボールを奪われてからのものであり、リバプールがやるべきプレーをさせてしまった格好だ。ユルゲン・クロップ監督は試合後に、「我々にとって今夜は大きな教訓になった」と話している。

 90分の間に「明」と「暗」を知ったリバプール。今月はレスター、マンチェスター・ユナイテッド、トッテナムと、プレミアリーグでは侮れない相手との対戦が続き、カラバオ・カップでは早くもアーセナルとのビッグマッチが実現する。落とせない試合が続く10月の初戦を白星で飾ったことが何よりの収穫になっただろう。

(文:加藤健一)

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