新宿~西武新宿の移動が6分も短縮! 西武鉄道が「新たな地下通路」の整備・検討を始めた理由
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両駅が約400mも離れていることへの疑問
新宿駅周辺の移動がさらに便利になりそうです。西武鉄道は4月26日(月)、西武新宿駅と丸ノ内線新宿駅をつなぐ地下通路の整備に向けた検討・協議を進めていくことを発表しました。

具体的な協議はこれからですが、新宿区でも都市計画を変更。新たに「新宿駅北東部地下通路線」の都市計画手続きを始めているため、近い将来、西武新宿駅と新宿駅間の移動は極めて便利になりそうです。
この通路による時短効果ですが、西武鉄道のリリースによれば、現在は約11分かかっている両駅間の移動が通路開業後は約5分と、6分も短縮されることになります。
両駅の利用時、「もう少し駅が近ければいいのに」と長らく考えていた人が多かったなかでの、うれしい発表。今回、検討・協議を進めていくことを発表した理由を西武鉄道に取材したところ、
「地下急行線の廃止手続きを進めている中での決定」
とのことでした。
西武新宿駅と新宿駅が約400mも離れていることについて、利用者の誰もが疑問に思っていたのか、多くのメディアがこの発表を取り上げています。
西武鉄道が下した英断
西武新宿駅は1952(昭和27)年3月、高田馬場駅から延伸して開業しました。このときの西武新宿駅の位置付けは、あくまで「仮駅」。ほかの各線と同じく新宿駅に乗り入れる予定でした。

1964年5月に、新宿ステーションビル(現在のルミネエスト)が完成。ビル2階に西武鉄道が高架で乗り入れる予定で設計されていました。
ところが予定されていたホームは6両編成が2本入るものでした。時代は高度成長期、西武線沿線は人口が増えていたために乗客をさばききれないことは明らかでした。
西武鉄道は乗り入れを断念し、西武新宿駅の大改造を決定。
こうして1977年3月、現在の新宿プリンスホテル(新宿区歌舞伎町)とモールを備えた駅ビルを完成させます。ホーム2本、10両編成3本が入るターミナルで、現在の様子をみれば英断でした。
かつてあった地下急行線の計画
一方、さらなる混雑緩和と利便性の向上のため、新たな計画も立ち上がります。それは、上石神井駅から西武新宿駅まで約13kmの区間に、最深度65mのトンネルを掘る地下急行線です。
この計画では、新宿プリンスホテルと丸ノ内線メトロプロムナードの間に地下駅を建設し、地下2階をホーム、地下1階を連絡通路とする予定でした。

着工は1993(平成5)年頃とされていましたが、ボーリング調査で地下水位が高いことが判明。トンネルへの漏水を防ぐには、想定の倍近い事業費が必要だったことに加えて、1990年代初頭の景気退潮で利用者が減少したこともあり、1995年1月に計画の延期が発表されています(「読売新聞」2018年5月14日朝刊)。
26年前に延期された計画のため、既に消滅したと思われていましたが、廃止手続きがまだ進んでいる段階だったのは驚きです。
しかし計画を廃止する一方、地下通路建設へ向けて一歩前進したことは、利用者にとって素直に喜ばしいことでしょう。
西武新宿駅を早速訪問
今回の開通で、利用者はどのくらい便利になるのでしょうか。西武新宿駅を早速訪問して、現状を確認してみました。
現在、西武新宿駅から新宿駅へ主に地下通路を利用する場合、正面口改札を抜けると、まず左手の「サブナード・歌舞伎町方面」と表示された階段を下ります。

。下りると1階です。そこからさらに地下へ続く階段を下りると、サブナードの入り口にたどり着きます。
サブナードの入り口のところで、ようやく新宿駅方面の案内表示に出会います。新宿駅はまっすぐ向こう側ですが、現在は行き止まり。靖国(やすくに)通り沿い、大ガード手前の出口から一度地上に出なくてはなりません。新宿駅まであと一歩なのにこれは残念、雨の日だと傘を差さなくてはいけないので不便です。
誰もが「もう少し地下通路が続いていれば」と思っていた部分に、いよいよ通路が完成するのです。早期の完成を願ってやみません。
新宿駅の未来に期待
便利な通路のひとつが実現に向けて動き始めたわけですが、新宿駅周辺では現在もさまざまな事業が東京都と新宿区、各鉄道会社によって進められています。
2018年3月に東京都と新宿区が策定した「新宿の拠点再整備方針~新宿グランドターミナルの一体的な再編~」では、新宿駅の東西を行き来するルートを整備するとともに、周辺エリアへの移動の利便性も高める都市計画を進めることが示されています。
2020年7月には、新宿駅に新たな東西地下通路がオープン。これによって東口から小田急線・京王線に向かう際にJR中央東口改札から入らなければならないという手間がなくなりました。
また東京都でも地下歩道の整備を進めていて、現在は丸ノ内線西新宿駅から新宿警察署方面へ続いている地下歩道が新宿駅方面へ接続する予定です。
この地下歩道には「タイムズアベニュー」という愛称がつけられており、丸ノ内線西新宿駅手前の都道の部分には愛称の解説と工事予定を含めた計画図が掲示されてます。

こちらの工事は現在、西口の損保ジャパンのビル付近まで進んでいます。今後、新宿駅方面へ接続するために事業が進められており、計画図にも記されています。
横浜駅と並んで常に工事をやっているイメージのある新宿駅ですが、利便性は確実に向上しています。雨の日でも傘をささずに利用できるエリアが広がる駅周辺は、どこよりも便利と言えるでしょう。
一方で、どこまででも地下のルートが広がる複雑さは「ダンジョン」と呼ばれるにふさわしいです。逆にたまにしか使わない出口を使ったとき、「新ルートを発見した」といううれしさを感じるのもここだけです。
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