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真夏はほぼ80度! なぜ車のダッシュボードは「黒」ばかりなのか? 白なら熱々にならないのに“しない”理由

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  • 乗りものニュース
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真夏は80度近くに! それでもダッシュボードが「濃い色」ばかりのワケ

 夏の車に乗り込んだ瞬間、ハンドルやダッシュボードが熱くて触れずに驚いた経験は、多くの人にあるのではないでしょうか。

Large figure1 gallery5ダッシュボードが濃い色だらけなのはなぜ?(画像:写真AC)

 実際、JAF(日本自動車連盟)のユーザーテストでは、気温35度の炎天下に窓を閉め切って駐車した場合、直射日光を浴びるダッシュボードは最高で79度に達したと報告されており、やけどしそうなほどの高温になることがわかります。

 色の濃いものが熱くなりやすいのは、よく知られた性質です。黒っぽい面は光を多く吸収して熱に変えるため、白っぽい面よりも温度が上がりやすくなります。

 だとすれば、ダッシュボードを白っぽくすれば、少しは涼しくできそうです。それなのに、市販車のダッシュボード上面は、黒やグレー、こげ茶といった濃い色ばかり。いったいなぜなのでしょうか。

 その大きな理由のひとつが、暑さよりも「前方の見やすさ」を優先していることです。

 カギを握るのが、ダッシュボードの表面が太陽光を反射し、フロントガラスに映り込む現象です。晴れた日に運転していて、ガラスの下のほうに内装がぼんやり映り、前が見づらくなったことはないでしょうか。

 フロントガラスが斜めに取り付けられている車内では、ダッシュボード上面で反射した光がガラスに映り込み、運転者の視野に入ることがあります。ここで色や表面の質感が効いてきます。

 明るい色や光沢のある面は反射が目立ちやすく、映り込みが強く出ると前方の視界を妨げてしまいます。反対に黒っぽい面やツヤを抑えた面は反射を防ぎ、クリアな視界を確保する役割を果たします。

 だからこそ、明るいベージュや白系の内装を選べる車でも、ダッシュボード上面やフロントガラス寄りの部分を黒や濃い色にして、映り込みを抑えようとする例が見られます。反射抑制をうたうダッシュボードマットや黒い布が使われるのも、同じ考え方です。

 つまり、ダッシュボード上面の色は単なる好みだけで決まっているわけではありません。見やすさ、映り込みの少なさ、汚れの目立ちにくさなどを考えると、濃い色や反射を抑えた表面が選ばれやすいのです。

熱さは工夫でカバー! 今日からできる高温対策

 視界の安全と引き換えに、暑さは避けられません。そこで役立つのが、駐車中の日よけです。

Large figure2 gallery6明るい色の内装でもダッシュボード上面は濃色になっていたりする(画像:写真AC)

 JAFのテストでは、気温35度の環境で、対策なしのときダッシュボードの表面温度が79度まで上がったのに対し、フロントガラスにサンシェードを取り付けた場合は52度と、27度も低く抑えられたと報告されています。エアコンを効かせた状態でもダッシュボードは61度だったといい、こと表面温度に関しては、サンシェードが大きな効果を発揮したかたちです。

 もうひとつ手軽なのが、ダッシュボードマットや反射を抑える布を敷く方法です。黒い布を敷くと余計に熱くなりそうに感じますが、反射防止布を扱うメーカーの検証では、黒い布を敷いてもダッシュボード表面の温度に大きな差は見られなかったとされています。ただし、特定の素材・条件での検証であり、すべてのマットに同じ効果があるとは限りません。使う際は、エアバッグやセンサー、吹き出し口をふさがないことも大切です。

 熱くなってしまったダッシュボードやハンドルは、濡らしたタオルで拭くのも一つの手です。水が蒸発するときに熱を奪う気化熱で、触れる部分の熱さをある程度和らげられます。ただし車内全体を素早く冷やすには、JAFが勧めるように、窓を全開にしてエアコンを外気導入にしたまま走り出し、熱気を追い出してから内気循環へ切り替える方法が効率的です。

 濃い色のダッシュボードは、見た目の好みだけでなく、映り込みを抑えて前方を見やすくするための工夫でもあります。暑さはサンシェードや換気、エアコンの使い方で抑えつつ、その意味を知っておくと、夏のドライブも少し違って見えてくるかもしれません。

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