子どもが学校でいじめられた…親がやりがちな“NG行為”とは?
- オトナンサー |

子どもが学校でいじめられていることが分かった場合、どのように対応すればよいのか分からず、戸惑ってしまう人は多いと思います。子どもが学校に行きたくないと言い出すこともあるでしょう。その場合、親はどのように子どもをサポートすればよいのでしょうか。対処法や親がやってはいけない行為などについて、探究型学習に特化した民間学童保育である「ユレカアフタースクール」(東京都江東区)校長の鶴原頌太郎さんに聞きました。
医療機関の受診を検討すべきケースも
Q.子どもが学校で他の子からいじめを受けていることが分かった場合、親はどのように対処したらよいのでしょうか。
鶴原さん「いじめられた子どもは自己肯定感が低下していることが多いので、一番最初にすべきことは、あなたは自分にとってかけがえのない存在であり、自分はあなたの味方だという点を子どもに伝えることです。子どもの中には『親に心配をかけたくない』『恥ずかしい』『いじめがエスカレートするかもしれない』といった理由から、話すのをためらう子もいます。
冷静に子どもの話に耳を傾けた上で、勇気を出して話してくれたことに対して『話してくれてありがとう』と感謝を伝えましょう。気軽に相談できる、子どもにとって安心できる存在であり続けられるように、まずは子どもに寄り添い、味方であるという姿勢を見せることが大切です。
子どもが落ち着いたら、いつから誰にどのようにいじめられているのかを掘り下げて確認しましょう。内容を整理して学校や外部へ相談しやすくするために、話を聞く際にはメモを取ってください。さらに、持ち物を壊されたり、身体的暴力を受けてけがをしたりしている場合には、証拠の写真を撮りましょう。その後、子どもが親の介入を希望した場合は、担任やスクールカウンセラーなどに相談してください。
なお、死をほのめかすような発言をしている場合など、事態が切迫していて心のケアが必要な場合は、速やかに医療機関を受診させてください」
Q.子どもがいじめを受けていることを知ったときに親がやってはいけない行為について、教えてください。
鶴原さん「子どもがいじめられていることを打ち明けてくれた場合、最初の対応が肝心です。仮に、話を聞いていて子どもにも落ち度があるように思えたとしても、子どもがいじめられていい理由にはなりません。子どもの落ち度を指摘すると、子どもは自分を否定されたと捉えたり、自分を責めたりしてしまいます。初めから子どもの落ち度を指摘したりアドバイスをしたりするのではなく、まずは子どもの気持ちを受け止めることが大切です。
さらに、自身や誰かの経験談を話して、『よくあること』だから大丈夫だと励ますのも避けましょう。感じ方は人それぞれであり、他の誰かが大丈夫だったからといって、他の人も大丈夫だとは限りません。大丈夫だと第三者が決めつけることは、子どもの苦しみを軽んじることにつながります。ただ話に耳を傾け、つらさを認めてあげることが大切です。
また、子どもが望んでいないのに親が介入するのも避けましょう。介入の仕方を間違えると、反感を買っていじめが悪化してしまう可能性もあります。どのように対処していくかを子どもと一緒に考え、子どもが納得できる形で動きましょう」
Q.子どもがいじめをきっかけに学校に行きたくないと言い出した場合、親はどのように子どもをサポートすべきなのでしょうか。
鶴原さん「子どもが学校に行きたくないと言い出した場合、まずは焦らずに子どもの心と体を休ませてあげましょう。そしていきなりクラスに復帰させるのではなく、まずは保健室登校などの抵抗が少ないところから、徐々に復帰させていくのがお勧めです。それでも登校が難しい場合は『転校させる』『通信教育で勉強する』『フリースクールに通う』など、別の道に進むことも視野に入れておきましょう。
行きたくないと言っている子どもの意向を無視して学校に通わせるためのサポートを推し進めると、親に対しての信頼が崩れて心を閉ざし、家が子どもにとっての安全地帯ではなくなってしまうかもしれません。学校やクラスにとらわれず、子どもが脅かされずに自分らしく生きていける道を一緒に探してあげることが大切です」
* * *
子どもがいじめられていることが判明した場合、まずは子どもに寄り添い、味方であるという姿勢を示すことが大切だと分かりました。学校に再び通ってほしいと焦ることもあるとは思いますが、まずは子どもの命を守ることが最優先です。子どもの意思を尊重しながら、安心して生きていける道を一緒に探してあげられるといいですね。
オトナンサー編集部
実は損している?
ニュースを読んでポイントが貯まるサービスがあるのを知っていますか?ポイントサイトのECナビでは好きなニュースを読んでポイントを貯めることができるのです。(※ECナビはPeXの姉妹サイトです。)今日読んだニュースが実はお小遣いになるとしたら、ちょっと嬉しいですよね。
ポイントの貯め方はニュースを読む以外にも、アンケート回答や日々のネットショッピングなど多数あるので、好きな貯め方でOK!無料で登録できてすぐに利用できます。貯まったポイントはPeXを通じて現金やAmazonギフトカードなどに交換できます。
運営実績も15年以上!700万人以上の方がポイントを貯めています。毎日好きなニュースを読んでお小遣いを貯めてみませんか?
簡単無料登録はこちらYOUの気持ち聞かせてよ!
いいね | ![]() |
|
---|---|---|
ムカムカ | ![]() |
|
悲しい | ![]() |
|
ふ〜ん | ![]() |