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ジェンダーレス時代でも根付く「男らしさ」と「女らしさ」 男女間の差の“必要性”とは?

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  • オトナンサー
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「男らしさ」と「女らしさ」とは?
「男らしさ」と「女らしさ」とは?

「男らしさ」と「女らしさ」とは?「男らしさ」と「女らしさ」とは?

 令和に入り、学校や職場において、女性も制服でスラックスを選べるようになりました。また、子育ては女性の主な役割と考えられてきましたが、2019年から2026年の7年間で男性の育休取得率は5~6倍増加しています。その一方で、少しずつ変化しつつあるものの、ファッションアパレル、食器、各種サービスなどの分野では性差が残っています。今回は、そうした製品・サービスにおける男女差の必要性について考えてみます。

女性の服は透けやすくペラペラで、ポケットもない

 SNS上では、女性の服に対して、よく「生地が薄くて透けやすい」「タイトすぎる」「ポケットがない」といった不満が出たりします。

 確かに、女性向けのブラウスや襟付きシャツは薄手のものが多く、インナーが透けるほど薄く、一枚では着られないものも珍しくありません。

 さらに、筆者は30代に入ってから服がタイトに感じることが増えました。ワンサイズのみのブランドもあったりし、袖口や腰まわりが窮屈に感じることもあります。標準体重に満たない体型でも、きつく感じる洋服が少なくないのです。

 ただし、女性服は男性服よりも選択肢が豊富にあるため、透けないブラウスやゆったりとした服を選ぶこともできます。筆者はフェミニンなファッションを好んで着るのですが、薄手のブラウスや窮屈さを感じながらもタイトな服を好む人もいます。

 そして、女性服に関する問題でもう1つ話題によく挙がるのが、ポケットです。2024年秋には、「女性服にポケットがない」と「X」で大きな話題となり、レディース服などを取り扱うオンライン通販サイト「ニッセン」を運営するニッセン(京都市南区 )が迅速に対応しました。同社はSNSユーザーの声を受け、女性たちの衣服に関する要望にXのコメント欄で耳を傾けていました。

 女性服のポケット問題についての私見ですが、男性服のポケットは女性服におけるリボンやビジュー、フリルなどの装飾品に相当するのではないかと思います。スーツであっても、女性用は男性用にはない装飾的な要素が取り入れられたデザインが多く、ポケットを省略するのは単なるコスト削減だけではないはずです。

 また、飾りポケットが多いことも“女性を軽んじたコスト削減”と批判されがちですが、飾りポケットにもリボンなどの装飾があしらわれたものも多く、コスト削減とは必ずしもいえないのではないでしょうか。

夫婦茶碗にも不満の声が

 夫婦茶碗や男女で異なる箸のサイズについても、SNSで疑問の声が上がっています。人それぞれ捉え方が異なりますが、「小さい茶碗を見ると『女性はたくさん食べるな』と言われている気がする」といった声も……。

 既婚女性の中には夫よりも手が大きい女性もいますし、ご飯を夫よりも食べる女性もいます。そうはいっても、女性の方が平均的に手が小さく、少食な傾向があります。

 手が小さい人にとって大きな茶碗は持ちにくく、重量感があり、食べにくいのも事実……。“価格が同じなら大きい方が得”と思う気持ちも理解できますが、必要以上に重いものを買うと、食事の際に負担が増えてしまうこともあります。

 なお、夫婦茶碗も近年変わりつつあります。茶系や藍色の夫婦茶碗、同じサイズの夫婦茶碗も増えています。

女性だけ優遇? レディースデーやレディースセットは不公平なのか?

 一方で、企業を動かすほど大きな議論になったことはほとんどないものの、女性が明らかに優遇されている事例もあります。

 その一つに、映画館のレディースデーが挙げられます。レディースデーは平日客を増やすための施策として、専業主婦が多かった1980年代に生まれました。

 とはいえ、平日休みの男性や主夫はいつの時代にも存在します。「女性だけ割引価格で見られるのはおかしい」「僕は平日休みなのに」といった不満を抱いた人もいたはず……。

 また、飲食店のレディースセットも同様です。「いろいろな料理を少量ずつ食べたい」「少食だから全体的に少なめがよい」といった思いに性別は関係ないでしょう。それでも、多くの店舗でレディースセットのオーダーは女性に限定されていました。

 ちなみに、レディースセットについても廃止する店舗が増えており、最近では「おすすめセット」などに名称を変える動きが見られます。

ジェンダーレス化によって、すべての人を満足させることはできない?

 筆者はジェンダーレス化が進む社会の中で、残念に感じることもあります。

 例えば、昨年、開催された「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」の制服はジェンダーレスデザインでした。1970年の大阪万博では女性の制服はポップなカラーのワンピースが目立ちました。筆者は昨年の万博でもかわいらしい制服を見たかったし、昭和の万博のような制服を着て働いてみたかったです。

 また、ジェンダーレストイレは大きな議論を呼んでいます。筆者が子どもの頃から公園や公共交通機関のトイレには男女兼用のものも存在しており、令和に入って突然登場したわけではありません。それでも、トイレの個数が十分にあるにもかかわらず、男女で分けずに共用とする点には、疑問の声が多く上がっています。

 人それぞれ考え方や望むものは違うため、誰もが満足できる社会の実現は難しいと、ジェンダーレス化の中でも感じています。

西田梨紗

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